2015年12月4日金曜日

一気に真冬…

公園につくと茶色の絨毯…


 いと高く穂上ぐるすすき大ぞらの雲の心を覗けるすすき
(『与謝野晶子歌集』与謝野晶子自選 岩波文庫 1985年)


死者おもふ歌書きつぎてゆふぐれをガスの炎に手をあたたむる
(『沢口芙美歌集』砂子屋書房 2009年)

 山の樹より葉も散りはてて鳥も来ずけふのわれにや似てやすからむ
(『若山牧水歌集』若山喜志子選者 岩波文庫 1936年)
北風のなか昂ぶり果ての泪ぬぐふ
(『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など』鈴木しづ子 河出文庫 2009年)
     

     4

人は幸せになると
風の声が
きこえなくなる
そしてそれを
不思議とも
思わなくなる

(『坂村真民詩集 詩国 第一集』大東出版社 昭和52年 )
 「風」は15連からなっています
シジュウカラに出会えたけどピントを合わせることができなかった(T_T)
お隣に詩を書く人がひとり居て飢え死にごっこをして生きてゐる
(『もしもし山崎方代ですが』かまくら春秋社 2004年)
次々と雲が流れ
冷たい風が一気に冬将軍の到来を告げていました。
一日の終りの雀
(『尾崎放哉全句集』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)