2015年10月7日水曜日

空が高い(*^。^*)

風にはこばれるタンポポのわたげ」(小学3年)
夏みかん酢つぱしいまさら純潔など
(『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など』鈴木しづ子 川村蘭太 河出文庫 2019年)
ガラス細工みたいなメリケンムグラ
ベニシジミ
 雀のあたたかさを握るはなしてやる
(『決定版 尾崎放哉全句集(旧版)』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)
今回は握っていませんが,9月に網にからまっていたスズメを放してあげました。
空が高い…
モンスズメバチの来る木は,人通りの多い場所ですが
刺されたという話は聞いたことがありません。
 はらはらと飛ぶや紅葉の四十雀
(『子規句集』高浜虚子選 岩波文庫 1941年)
 ラグビー日本代表「桜」のロゴマークみたいなハナミズキの実(^_-)

気短に鵙(もず)(な)き立つる日和哉
(『子規句集』高浜虚子選 岩波文庫 1941年)
物乞ふ家もなくなり山には雲
(『山頭火句集』村上護 編 ちくま文庫 1996年)
キチョウ
何事の心いそぎぞ秋の蝶
(『子規句集』高浜虚子選 岩波文庫 1941年)
 ホシアサガオ
ミミカケは子猫ではありませんが(^_-)

猫の子のくるくる舞(まひ)やちる木のは
(『新訂 一茶俳句集』丸山一彦校注 岩波文庫 1990年)
   ある時

蜻蛉(とんぼ)のはうでは
子どもを弄
(からか)つてゐるのであつた
よくみると
そしてあそんで
       ゐるのであつた


(『山村暮鳥全詩集』彌生書房 昭和39年)
ナツアカネ
 (二たび病牀にて)
  おなじく

わたしが病んで
ねてゐると
蜻蛉(とんぼ)きてはのぞいてみた
のぞいてみた
朝に夕に
ときどきは昼日中も
きてはのぞいていつた

(『山村暮鳥全詩集』彌生書房 昭和39年)