2015年10月4日日曜日

雲がないほどの秋晴れ(*^。^*)

マメアサガオ
ヨメナ
  妙な墓参

十八で死んだ処女の墓に参つた。
話したこともなく
したしかつたのでもなく
恋してゐたのでもないけれど――
山からの帰るさ
つい墓に出て
そつと野菊をそなへた。
そしたらその女が妙に
愛人のやうに思はれて来た。
秋の陽はやはらかに照つて
へんにたのしく
へんにさびしかつた。

(『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫 1996年)  
アオイトトンボ
とんぼの尾をつまみそこねた
(『決定版 尾崎放哉全句集(旧版)』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)
よの中は稲かる頃か草の庵(いほ)

新米を頂戴して世間が稲刈りに忙しい出来秋(できあき)だと知ったほど,世事に疎い草庵生活だ。
(『袖珍版 芭蕉全句集』堀信夫監修 小学館 2004年)

できあき【出来秋】…イネの実る秋のころ。収穫の時期。
新明解国語辞典(第四版)』山田忠雄〔主幹〕他編著 三省堂 1997年)
ワンちゃんに見えませんか?(^_-) ヤブマメ
まったく雲がない笠をぬぎ
(『山頭火句集』村上護 編 ちくま文庫 1996年)
露なくて色のさめたる芙蓉哉
(『子規句集』高浜虚子選 岩波文庫 1941年)
銀杏こそ黄楊(つげ)の小櫛の色したれ見てすがすがし落葉なれども
(『与謝野晶子歌集』与謝野晶子自選 岩波文庫 1985年)

カンナ花せいめい永し朝夕通る
(『しづ子 娼婦と呼ばれた俳人を追って』 川村蘭太 新潮社 2011年)
雲ながれゼネストつづく熟れいちじく
(『しづ子 娼婦と呼ばれた俳人を追って』 川村蘭太 新潮社 2011年)
土曜日はバラの束買う平安をいつしかわれも愛しはじめぬ
(『無援の抒情』道浦母都子 岩波現代文庫 2000年)
肉球に見える…(^v^)
カシワバアジサイ
マガモ
逆光で奇麗なのですが…
こんな時は困る(・_・;)
コサメビタキかな(・・?
稍(やや)渋き仏の柿をもらひけり
(『子規句集』高浜虚子選 岩波文庫 1941年)


ツマグロヒョウモン♂を写していると…