今朝は、大幅に気温が下がり、風も強く、時々小雨も降ってきました。
ころころ変わる天気は、六甲山や奈良や京都の山を歩いているときによくありました。
明日、半年に一回の眼底検査があるので
この天気が明日だったら助かったのになぁblogに転記をしていますが、多くの本は図書館で借りています。
図書館には、新刊書が少なくて読みたい本がないときがあります。
購入資金が少ないためなのですが
昨日の朝日新聞「天声人語」に
…前略…
▼巨額を本に費やす二階氏は大変な読書家だ、と思った人はまずいないだろう。
実際にきのう、領収書が公開されて内訳がわかった。
17種類で約2万8千冊。
同じ本を数千冊単位で買っており、自身の足跡たどった「二階本」も。
配るために大量に購入された本だった。
▼これだけの金額を、もし図書館が使えたらと考える。
日本図書館協会は昨年、関係大臣らに「住民が必要とする資料の確保ができない」と文書で訴えた。
昨年度の購入予算は1館あたり840万円。
23年間で500万円以上減った。
あの書籍代は4館分に相当する。
▼学校図書館の現状も厳しい。
調査によると、昨年度の1校あたりの平均購入額は小中高とも10年前と比べて減った。
約47万円の小学校なら、例の書籍代で74校分の予算がまかなえる。
▼報告書の訂正で、額や支払先を「不明」とした議員らもいた。
書名どころか、何をいくら使ったのかも、答えない。
国民をなめたツケは必ず来るだろう。
2024・2・15
「自民 二階氏 書籍代3472万円支出 自らの政策紹介本5000冊など」(NHK 2月14日)
朝ドラ「ブギウギ」第20週「ワテかて必死や」 (95)を見ていると
深刻な場面なのに、それ言うか!と思わず笑ってしまう。
NHK大阪放送局が投稿していましたね(^_-)
タイ子ちゃんが片思いしていたあいつ……"松岡くん"やで、スズちゃん!
スズ子のセリフに藤山寛美を思い出してしまう。
「藤山寛美(ふじやまかんび) 喜劇俳優」(NHKアーカイブス)
「泣きと泣きの間に放り込む『間』」タイ子さんが病気で伏せっていたのですが、お医者さんに診てもらうと「脚気」。
日本神話の英雄の死因は、脚気だったそうです。
第二部 時代を映す病
五 脚気論争
いまでこそ脚気(かっけ)は稀(まれ)な病気であるが、長い間、日本特有の病気であった。
脚気はアジアの米食地帯に限って発生する地方病であり、西洋人にとって脚気は、アジアに進出してはじめて出会った病気であった。
(『病が語る日本史』酒井シヅ 講談社学術文庫 2008年) 脚気の研究はビタミンを発見するきっかけを与えたが、この研究が近代医学を受け入れたあとから始まったことから、脚気は日本の研究者が世界にデビューするのに格好の課題になったのである。
それだけに脚気の研究史には興味尽きない話題が多いが、ここでは日本史に登場した脚気をみてみよう。 脚気は脚の神経麻痺(まひ)で始まる急性末梢神経炎であるが、炎症が心臓に及ぶと、衝心(しょうしん)と呼ばれ、致死率の高い病気に変化する。
原因がビタミンB1の欠乏でおこる栄養障害であるが、このことがわかったのは明治の半ばを過ぎてからであった。
しかし、それ以前から脚気の治療に穀類などが効果をあげることを経験的に知っていた。
たとえば、脚気の名医と評判が高かった漢方医遠田澄庵(ちょうあん)の処方の主成分は、穀類や豆類であった。
経験から見つけた食品であったが、そこには大量のビタミンB1が含まれていた。 現代では標準的な食事をしていれば脚気になることはない。
しかし、精米で胚芽(はいが)が除かれた白米だけを食べて、副食をおろそかにすると脚気になる。
症状は手足のしびれ感に始まり、知覚異常が現れ、下肢(かし)が重く感じるようになる。
全身倦怠感(けんたいかん)を覚え、つま先が上がらなくなり、つまずいてころびやすくなるなど歩行に障害がおこる。
よく知られているように膝(ひざ)の腱(けん)をたたいても反応しない。
末梢神経が麻痺している症状である。
脚気が怖いのは、胸のどきどきが激しくなり、息切れがひどくなり、胸に圧迫感が現れ、低血圧になり、下肢や顔面がむくみ、脈が速くなるなどの症状が現れたときである。
このとき突然、死が訪れる。
俗にいう衝心脚気である。 1 日本武尊の脚気
ところで、日本で最初の脚気患者は英雄日本武命(やまとたけるのみこと)であると脚気研究の第一人者、山下政三氏はいう(『脚気の歴史』東京大学出版会 1983年)。
しかし、あくまでも神話であるから事実はわからないが、神話を読むかぎり、日本武尊は脚気で最期を迎えたことになる。 勇猛な性格から天皇に疎(うと)まれて、各地の平定という名目で流浪した日本武尊は、伊勢の野煩野(のぼの<能褒野、三重県亀山市>)で力尽きて最期を迎えた悲劇の人である。
いまも伊勢の各地に日本武尊の病にちなんだ地名が残る。
脚が腫(は)れて、まるで当芸(たき<船の舵>)のようになったところを当芸野(たきの<美濃国多芸郡>)と呼び、さらに症状がひどくなり、杖(つえ)をつかなければ歩けなくなったところを杖衝き坂(つえつきざか<伊勢国三重郡>)と呼ぶ。
その後、ある村に到着したとき、「わが脚は三重のまがりもちのように腫れ、疲れが甚だしい」といった場所を三重(伊勢国三重郡)と呼んだといわれる。
それでも歩き続けて、野煩野に来たとき、危篤状態になり、ついに力尽きて、国を思う歌を詠んで亡くなった。
この症状の経過から日本武尊は衝心脚気であったにちがいないと山下氏は推測する。
(『病が語る日本史』酒井シヅ 講談社学術文庫 2008年)
今朝の父の一枚です(^^)/
ジョウビタキのメスを写していました。
「さえずりの目的と効果」つづき
メスの体内でも、ホルモンが心理や体の変化に大きな影響を与えています。
子育てをする直前の時期にホルモンによって脳内のスイッチが入ると、オスのさえずりが魅力的に聞こえるようになり、積極的につがいの相手を見つけようとするようになります。
鳥種によっては、オスのさえずりがメスの脳内にある発情スイッチを入れる働きをもちます。
さえずる鳥のオスの脳は、モデルとなるさえずりを記憶して、自分のさえずりをつくりあげるしくみをもっています。
一方、同種のメスは、さえずりを聞いてその善し悪しの判断ができる脳になっています。
このように、人間と同様、鳴禽類の脳には性差があることも判明しています。
(『鳥を識る なぜ鳥と人間は似ているのか』細川博昭 春秋社 2016年)