歩き始めは、青空でしたが次第に雲がでてきました。
それでも風があまり吹いていなかったので寒さを感じませんでした。
これから天気は崩れるみたいです…北河内<淀川流域>の食
Ⅲ 季節素材の利用法
1 野菜、山菜
…前略…
れんこん、くわいは、年末に大産地の門真(かどま)の親せきから届く。
淀川の下流の門真では、湿田地帯を活用して古くかられんこん、くわいを栽培する農家が多い。
12月になると正月料理用に掘りとりがはじまる。
くわいは「芽が出る」、れんこんは「見通しがきく」と縁起をかついで、お煮しめ(おせち料理)には欠かすことができない。
(『聞き書 大阪の食事 日本の食生活全集27』代表上島幸子 農山漁村文化協会 1991年) くわいは12月上、中旬にすべてを収穫して水につけて出荷を待つ。
れんこんは腐りやすいため、おおかたの収穫は12月下旬に行ない、3月ごろまで掘る。
土の下1尺余りのところに2~5節連なった、3尺余りのれんこんを、折らないように掘り出すには相当な技術がいる。
水位の高い土田(どた<湿田>)では胸までつかり、もぐりこんだ掘りとることもある。
(『聞き書 大阪の食事 日本の食生活全集27』代表 上島幸子 農山漁村文化協会 1991年)
「茨城県のれんこんづくり」(小学3年)今週の朝ドラ「ブギウギ」は昭和15年に入りました。
朝ドラ「ブギウギ」公式のInstagramに
派手な演目・演出・演奏をすべて取りやめるよう、警察からの指導を受けた梅丸楽劇団。
今後は楽器も和名で呼ぶようにとのこと。
さらに、スズ子は三尺四方からはみ出さずに歌うようにと言われてしまいました。
こんな冗談のような規制が、実際に存在したのですから驚きです。
一尺は約30.3cm。三尺四方は一辺が1mに満たない空間です。
スズちゃんのパフォーマンスには、三尺四方はあまりにも窮屈すぎます。
当時の国民の生活が
「戦争と国民生活~日中戦争・太平洋戦争~」(10min.ボックス 日本史)戦没学生の手記は、
『新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』で読むことができます。
そしてこんな記録もあります。
鎌田忠雄
岩手県稗貫郡湯本村出身。生家は田一町四反、畑三反の農家。
長男。独身。昭和20年2月17日・フィリッピン・ノバリチェンに戦死。
23歳。陸軍兵長。
〔以下2通は戦地にあって鎌田氏が肌身離さずもっていた恋人からの手紙。生家に送りかえされた遺品の中に入っていたもの〕
(『戦没農民兵士の手紙』岩手県農村文化懇談会編 岩波新書 1961年) 拝啓
おめでとうございます。鎌田様には名誉ある軍人に見事合格されたのお知らせ、嬉し涙に愛しいお便り早速拝見しました。
桜の花咲く他国の土地に、御達者にて働いている貴方様の姿が目につきます。
私は変ることなく毎日農事ですわ。
忘れるまぞなき花咲く頃、私達もう一度頑張出来る嬉しさに胸は胸は、いよいよ軍人に本望の事とお察し申上げます。
立派な軍人に、入営の時はどうぞ思う存分お働き下さいませ。
お祈り申上げます。 長いこと貴方様のお便りを待った私にも、嬉しさの朝日も輝きました。
何時の日も思い思い出さぬ日はなく、今日まで無事に暮しました。
どうぞ此の後もよろしくお願い申上げます。
噫 若人の春、漸く晩春となりました。
咲きし梅も散り、今を盛りと咲きし美しき桜も知らぬ地で山に村に見せてくれます。
私達の様に田舎なれば都市の様ににぎやかなお花見も無く、唯自然の中に咲く山桜、日々の力も朝夕は慰めてくれるのです。 能代市のお花見も終りました。
時節柄余りにも淋しい公園だったそうです。
私には行く気なく過ごしました。
花巻ってどんなに良い所かしら、鎌田様羨ましいわ。
絵ハガキ送って下さるってね。
楽しみに待ってるわ。 それから私もお祝を貴方様に何かお送りしようかと思って早速能代に行って来たけど、女の私には何が良いやらさっぱりです。
だが軍人なればとて一通り目の通る粗品でございますが、あえて鎌田様の御修養の一助にならばと思いまして、別送の小包一個お贈りしました。
お受取り下さいませ。 やがて栄ある入営の日を心嬉しく待っておりました。
どうぞよろしく忘れずお便り下さいませ。
お願いでございます。
桜散る日の幸福を共にお祈りして固く手をとり合って生きて行きましょうね。
はらはらと散る桜が頭に感じられ、宵の小窓によりながら遠く岩手を思い出してお便りします。
時節変りにお身呉々も大切に。 かしこ
愛しき鎌田忠雄様
秋田にて 鈴木より
(『戦没農民兵士の手紙』岩手県農村文化懇談会編 岩波新書 1961年)
今朝の父の一枚です(^^)/
第4章 都市の河川や池の水鳥―カワセミ
✤水中へのダイビング
この鳥は、からだの割合からして頭や嘴(くちばし)が大きい。
水辺の杭、水の上につき出ている枝などにじっととまり、水中の魚にねらいをつけてダイビングし、水中で魚を捕らえ、ふたたびはばたいて元の止まり場に戻ってきて食べる。
適当な止まり場所がないときには、空中でホバリング(ヘリコプターのように空中にとどまる飛翔)しながら水中の魚を狙うこともある。
川や池の魚を、人が網や素手で捕まえようとしてみても、素早く逃げられてしまう。
カワセミが水中に飛び込んで魚やエビなどを捕獲する行動は、人の目には一瞬のできごとでよく見えないが、そのスピードがいかに速く、しかも狙いが正確であるかが想像できよう。
高度の職人技を必要とする漁法なので、単独で行動することが多い。
いつも成功するものではなく、失敗することも多い。
失敗が多ければなおさらのこと、嘴に銀鱗を光らせた魚をくわえて水中から出てきたときには、思わず拍手を送りたくもなろう。
姿の美しさに加えて、このダイナミックな採餌行動に魅せられる人も多いにちがいない。
(『都市鳥ウオッチング 平凡な鳥たちの平凡な生活』著:唐沢孝一、絵:薮内正幸 ブルーバックス 1992年)