2023年7月8日土曜日

カエルくらいかな?

一段と 蒸し暑さが…
ある方との立ち話
「私、梅雨が一番嫌い! 誰も好きな人いないわなぁ…」
「カエルくらいかな?」
昨日は、七夕だったけど夜空の星が見えませんでしたね…
京都地主神社の「七夕の歴史・由来
七夕の雨。二人は会える?会えない?

私は、二人の逢瀬を見られたくないから雨を降らせたのかなぁと思っていますが(^_-)
6月27日に放送された
言葉にできない、そんな夜。第2シーズン (31)

ある文豪のラブレターについて村山由佳さんが

本当に好きが募った時って何か…何でしょうね?
甘やかなのに、凶暴な気持ちになるじゃないですか。
突き上げてきて、壊したいような…
でも、壊しちゃいけないからっていう、こう、せめぎ合う感じで出ているっていうのと
あと「嘘じゃありません」っていうところに
あんな、しかめっつらしい顔してね
あっ、割とかわいい男の人なんだなと思って。


誰が書いたラブレターか…
転記した本は、最後に
 大正6年〔11月17日横須賀(推定)から。〕

拝啓
旅行中度々手紙をありがとう十日の朝は五時や五時半ではまだ寝むくって大船を通ったのも知らずに寝ていはしませんでしたか
ボクはちゃんと眼をさまして文ちゃんのことを考えました
そうして「くたびれたでしょう」と言いました
それでも文ちゃんは返事をしないで ボクのいる所を通りこしてしまったような気がします
丁度久米が来てとまっていたので、ボクは彼を起さないように そうっと起きて 顔を洗いに行きました
黄いろくなりかかった山の上にうすい青空が見えて 少しさびしい気がしました
そうしても文ちゃんは横浜くらいへ行っているだろうと思いました
その時分はもう文ちゃんも眼がさめていたのにちがいありません
ボクが「お早う」と言ってからかったらボクをにらめたような気がしましたから
こんどお母さんがお出での時ぜひ一しょにいらっしゃい
その時ゆっくり話しましょう
二人きりでいつまでもいつまでも話していたい気がします
そうしてkissしてもいいでしょう
いやならばよします
このごろボクは文ちゃんがお菓子なら頭から食べてしまいたいくらい可愛いい気がします
嘘じゃありません
文ちゃんがボクを愛してくれるよりか二倍も三倍もボクの方が愛しているような気がします
何よりも早く一しょになって仲よく暮らしましょう
そうしてそれを楽しみに力強く生きましょう
これでやめます 以上
  十一月十七日     龍
 文子様
(『芥川龍之介全集 第二巻』伊藤 整、吉田精一編 角川書店 昭和43年)
最新号は、発売されましたが、「世界 2023年7月号
阿部海太さんの「テントウサマとアッパメ」(民話採光)は、
八丈島の民話を題材に描かれています。

 負うた子に教えられる

 むかしの話でおじゃる。
 あるところに、盗みぐせのある中年の女がいました。
昼のうち見ておいた西瓜畑へ、夜になってから西瓜どろぼうに出かけました。
 そのとき、背中にはまだ一つにもならないアッパメ(赤ちゃん)をおぶっていました。
(『[新版]日本の民話 40 八丈島の民話』浅沼良次編 未来社 2016年)
 その晩は、月が真昼のように、こうこうと地上を照らしていて、盗みをするにはもっとも悪い条件でした。
女はあたりを見まわしながら、ビクビクと西瓜畑の中に入って行きました。
 そして西瓜のツルに手をかけながら、背中のアッパメに向って、
「わが子殿! まさか誰も見ておじゃらないだろうのウ……」
といいました。
 あまり月が明るすぎるので、さすがに女も気がひけ、まだ口もきけないアッパメに話しかけて、自分に勇気をつけようとしたのです。
ところが、背中のアッパメは、
「ハア(母)殿! テンネイ(空)でテントウサマ(お月さま)が見ておじゃるワ」
とハッキリいったのです。
 これには女も、びっくりぎょうてんして、思わず西瓜のツルを手からはなすと、西瓜畑から急いで外に飛び出しました。
「わが子殿! お身はいつからそごんシャベルことができるようになりやった」
と肩ごしにアッパメをじっと見つめながらいいました。
 そのときアッパメは、なんにもいわず、澄みきったまなざしで、空に輝いているテントウサマを無心にながめているのでした。
「アッパメは神様とおなじという話をきいたことがおじゃるが、本当でおじゃる。子供の見ているまえで、わるけことはでき申さぬ」
といって、女は西瓜を一つもとらないで家へ帰りました。
 この女の盗みぐせは、それから直ったとのことです。
〝負うた子に教えられる〟ということわざがいわれるようになったのは、このときからの話だそうでおじゃる。   
   原話 末吉 浅沼す乃(故人)
(『[新版]日本の民話 40 八丈島の民話』浅沼良次編 未来社 2016年)
今朝の父の一枚です(^^)/
白いハスの花がいっぱい咲きました。
赤いハスの花は、以前、一つだけ咲いたのだけど…

昨日は、父の受診日で妹と三人で行きました。
父も私も耳が悪いので、妹に主治医の話を聞いてもらっています。
次回の注射が半年後になりました。
気の早い父は、次の受診も半年後だと思ったようですが
血液検査の後に診察を毎月。