2021年11月1日月曜日

11月になり…

もう11月ですね…
歳のせいか月日の経つのが早い(^^;)
キンモクセイが満開になり甘い香りが漂っていました。
これから漂っているので気をつけないといけないのがPM2.5(「気になるコトバ」日本医師会

11月から5月にかけてPM2.5が高濃度になりやすい時期だとメールが届きました( 「おおさか防災情報メール」)。
昨日の投票結果は、悪いほうの予感が当たった…
野党の共闘が振るわなかったこともだけど、それ以上に
大阪の小選挙区で自民が10から0になった(衆院選2021 NHK)。
公明党は全員当選しているけど、これは維新が立候補をしなかったおかげ。
公明党の立場がいっそう微妙になったのと違うかな?
大阪の自民党がこれだけ衰退したのは、安倍・菅両氏が橋下氏の時代から「おともだち」関係を築き
大阪の自民党に冷や飯を食わせてきたことと
関西の民放が毎日のように知事を登場させ、ヨイショヨイショしていたこともあると思う。
仲野徹さんのTwitterに

いまさらながらよく「大阪都構想」が否決されたと思う。
今やったら可決やったでしょうね。と、慰める朝です


ほんまやなぁと思う!
新型コロナ感染でどれだけひどい目にあっても知事の失政だとは、
考えていないのだろうなぁ!
保健所削減、病院統廃合などで「身(命)をけずる改革」を進めたためだと思うのだけど。
(「あさましきもの」つづき)

 また、こんな話も聞いた。
 どんなに永いこと散歩しても、それでも物たりなかつたといふ。
ひとけなき夜の道。
女は、息もたえだえの思ひで、幾度となく胴をくねらせた。
けれども、大学生は、レインコオトのポケツトに両手をつゝこんだまゝ、さつさと歩いた。
女は、その大学生の怒つた肩に、おのれの丸いやはらかな肩をこすりつけるやうにしながら男の後を追つた。
(『太宰治全集 第二巻』太宰治 筑摩書房 昭和50年)
 大学生は、頭がよかつた。
女の発情を察知してゐた。
歩きながら囁いた。
「ね、この道をまつすぐに歩いていつて、三つ目のポストのところでキスしよう」
 女は、からだを固くした。
 一つ。女は、死にさうになつた。
 二つ。息ができなくなつた。
 三つ。大学生は、やはりどんどん歩いて行つた。
女は、そのあとを追つて、死ぬよりほかはないわ、と呟いて、わが身が雑巾のやうに思はれたさうである。
 女は、私の友人の画家が使つてゐたモデル女である。
花の衣服をするつと脱いだら、おまもり袋が首にぷらんとさがつてゐたつけ、とその友人の画家が苦笑してゐた。
 また、こんな話も聞いた。
 その男は、甚だ身だしなみがよかつた。
鼻をかむのにさへ、両手の小指をつんとそらして行つた。
洗練されてゐる、と人もおのれも許してゐた。
その男が、或る微妙な罪名のもとに、牢へいれられた。
牢へはひつても、身だしなみがよかつた。
男は、左肺を少し悪くしてゐた。
 検事は、男を、病気も重いことだし、不起訴にしてやつてもいゝと思つてゐたらしい。
男は、それを見抜いてゐた。
一日、男を呼び出して、訊問した。
検事は、机の上の医師の診断書に眼を落しながら、
「君は、肺がわるいのだね?」
 男は、突然、咳にむせかへつた。
こんこんこん、と三つはげしく咳をしたが、これは、ほんたうの咳であつた。
けれども、それから更に、こん、こん、と二つ弱い咳をしたが、それは、あきらかに嘘の咳であつた。
身だしなみのよい男は、その咳をしすましてから、なよなよと首(かうべ)をあげた。
「ほんたうかね」能面に似た秀麗な検事の顔は、薄笑ひしてゐた。
 男は、五年の懲役を求刑されたよりも、みじめな思ひをした。
男の罪名は、結婚詐欺であつた。
不起訴といふことになつて、やがて出牢できたけれども、男は、そのときの検事の笑ひを思ふと、五年ののちの今日(こんにち)でさへ、ゐても立つても居られません、と、やはり典雅に、なげいて見せた。
男の名は、いまになつては、少し有名になつてしまつて、ここには、わざと明記しない。
 弱く、あさましき人の世の姿を、冷く三つ列記したが、さて、さういふ乃公(だいこう)自身は、どんなものであるか。
これは、かの新人競作、幻燈のまちの、なでしこ、はまゆふ、椿、などの、ちよいと、ちよいとの手招きと変らぬ早春コント集の一篇たるべき運命の不文、知りつゝも濁酒三合を得たくて、ペン百貫の杖よりも重き思ひ、しのびつつ、やうやく六枚、あきらかにこれ、破廉恥の市井売文の徒(ともがら)、あさましとも、はづかしとも、ひとりでは大家のやうな気で居れど、誰も大家と見ぬぞ悲しき。一笑。
(『太宰治全集 第二巻』太宰治 筑摩書房 昭和50年)

おわり…
今朝の父の一枚です(^^)v
オオバンを写していました。

父は自民党支持ですが甘利氏が小選挙区では落選したことを、有権者は常識があると喜んでいました。