2021年11月4日木曜日

青空に雲が…

今朝は、自転車で来るとヒンヤリしてましたが
青空に巻雲などがいろいろ姿を変えてくれて
空を見上げるのが楽しかったです。
日本に「化石賞」国際的な環境NGO “温暖化対策に消極的”〟(NHK)

国連広報センター(UNIC)のTwitterに(11月1日)
「自ら絶滅するなんて、過去7000万年の中で最も愚かな行為だ」恐竜より
化石燃料の使用をやめよう。
今こそ #気候行動

#COP26

https://youtu.be/q-N3A_Xx_Xs (YouTube)
予想通り共和党候補が勝利しました。
選挙戦術について

大島隆さんのTwitterに

バージニア州知事選挙で勝利したヤンキン氏は、共和党の予備選挙ではトランプ氏の支持を強調して勝ち抜きましたが、
本選挙では距離を置き、結果としてこの戦術が奏功しました。
本選挙でカギとなる郊外の票を獲得するためには、トランプ色はマイナスになるからでしょう。


Trumpy(トランプっぽい、トランプ色が強い)という言葉があります。
ヤンキン氏は予備選挙まではTrumpyでしたが、本選挙ではトランプ色を薄めました。
ただ、就任後もうまく使い分けられるのか。
穏健路線になったらトランプ支持者は黙っていないでしょう。


トランプ色は共和党の「両刃の剣」 州知事選勝利の裏に使い分け戦略〟(朝日新聞)

そしてこんな記事も
反トランプ派、追い落とし 弾劾賛成の共和議員標的「あと8人だ」 米中間選挙まで1年〟(朝日新聞)
こいう攻撃を受けることを覚悟して弾劾賛成を決断したと思う。
そこにアメリカの民主主義を見ます。
父が会社の同僚と3年も会っていないので久しぶりに会いたいと話しました。
今まで、年に1回以上は会って声がかすれるくらい楽しんでいたのに…
せめて3回目のワクチンが終わるまで我慢したらどうかと話しました。

新規感染者は減ってきているように見えるけど大阪は、東京よりも多い。
特設サイト 新型コロナウイルス」(NHK)
そして、変異ウイルスが登場してきている

コロナ変異ウイルス 「ミュー株」に対して抗体の効果が低下か〟(NHK)

プロフェッショナル仕事の流儀
決して、ひとりにはさせないから~保健師・小川理乙子~
を父と一緒に見ていて、本当に頭が下がる。
大阪では保健所・保健師は減らされてきた。
小川さんが働く城東区は17万人が暮らしているのに区の保健センター所属するのは12人。
これが「身を切る改革」の成果なんでしょうか?

【新型コロナ】大阪市の保健所は僅か一カ所 住民の健康は身近な行政でこそ守られる」(大阪府保険医協会 2020年3月5日)
何度も紹介している和歌山県は

新型コロナウイルス感染症対策(その73) 保健所の支援」(和歌山県 9月3日)

このことを関西の民放は府民に情報を提供しているのかな?
私は、昼間の情報番組などを見たことがないので分からないけど…
(「いてふの実」つづき)

 そして今日こそ子供らがみんな一緒に旅に発(た)つのです。
お母さんはそれをあんまり悲しんで扇形(あふぎがた)の黄金の髪の毛を昨日までにみんな落としてしまひました。
「ね,あたしはどんな所(とこ)へ行くのかしら。」
一人のいてふの女の子が空を見あげて呟(つぶ)やくやうに云ひました。
「あたしだってわからないわ、どこへも行きたくないわね。」も一人が云ひました。
「あたしどんなめにあってもいゝからお母(つか)さんの所(とこ)に居たいわ。」
「だっていけないんですって。風が毎日さう云ったわ。」
「いやだわね。」
「そしてあたしたちもみんなばらばらにわかれてしまふんでせう。」
「えゝ、さうよ。もうあたしなんにもいらないわ。」
「あたしもよ。今までいろいろわが儘(まま)ばっかし云って許して下さいね。」
「あら、あたしこそ。あたしこそだわ。許して頂戴(ちやうだい)。」
(『新修 宮沢賢治全集 第八巻』宮沢清六、入沢康夫、天沢退二郎編集 筑摩書房 1979年)
 東の空の桔梗の花びらはもういつしかしぼんだやうに力なくなり、朝の白光りがあらはれはじめました。
星が一つづつ消えて行(ゆ)きます。
 木の一番一番高い処(ところ)に居た二人のいてふの男の子が云ひました。
「そら、もう明るくなったぞ。嬉(うれ)しいなあ。僕はきっと黄金(きん)色のお星さまになるんだよ。」
「僕もなるよ。きっとこゝから落ちればすぐ北風が空へ連れてって呉れるだらうね。」
「僕は北風ぢゃないと思ふんだよ。北風は親切ぢゃないんだよ。僕はきっと烏(からす)さんだろうと思ふね。」
「さうだ。きっと烏さんだ。烏さんは偉いんだよ。こゝから遠くてまるで見えなくなるまで一息に飛んで行(ゆ)くんだからね。頼んだら僕ら二人位きっと一遍に青ぞら迄(まで)連れて行って呉れるぜ。」
「頼んで見ようか。早く来るといゝな。」
 その少し下でもう二人が云ひました。
「僕は一番はじめに杏(あんず)の王様のお城をたづねるよ。そしてお姫様をさらって行ったばけ物を退治するんだ。そんなばけ物がきっとどこかにあるね。」
「うん。あるだらう。けれどもあぶないぢゃないか。ばけ物は大きいんだよ。僕たちなんか鼻でふっと吹き飛ばされちまふよ。」
「僕ね,いゝもの持ってるんだよ。だから大丈夫さ。見せようか。そら、ね。」
「これお母(つか)さんの髪でこさへた網ぢゃないの。」
 「さうだよ。お母(つか)さんが下すったんだよ。何か恐ろしいことのあったときは此(こ)の中にかくれるんだって。僕ね、この網をふところに入れてばけ物に行ってね。もしもし。今日は、僕を呑(の)めますか呑めないでせう。とかう云ふんだよ。ばけ物は怒ってすぐ呑むだらう。僕はその時ばけ物の胃袋の中でこの網を出してね、すっかり被(かぶ)っちまふんだ。それからおなか中をめっちゃめっちゃにこはしちまふんだよ。そら、ばけ物はチブスになって死ぬだらう。そこで僕は出て来て杏のお姫様を連れてお城に帰るんだ。そしてお姫様を貰(もら)ふんだよ。」
「本当にいゝね、それならその時僕はお客様になって行ってもいゝだらう。」
「いゝともさ。僕、国を半分わけてあげるよ。それからお母(つか)さんへは毎日お菓子やなんか沢山あげるんだ。」
 星がすっかり消えました。
東の空は白く燃えてゐるやうです。
木が俄(には)かにざわざわしました。
もう出発に間もないのです。
「僕、靴が小さいや。面倒くさい。はだしで行かう。」
「そんなら僕のと替へよう。僕は少し大きいんだよ。」
「替へよう。あ、丁度いゝぜ。ありがたう。」
「わたし困ってしまふわ、おっかさんに貰った新しい外套(ぐわいたう)が見えないんですもの。」
「早くおさがしなさいよ。どの枝に置いたの。」
「忘れてしまったわ。」
「困ったわね。これから非常に寒いんでせう。どうしも見附けないといけなくってよ。」
「そら、ね。いゝぱんだらう。ほし葡萄(ぶだう)が一寸(ちょっと)顔を出してるだらう。早くかばんへ入れ給(たま)へ。もうお日さまがお出ましになるよ。」
「ありがたう。ぢゃ貰(もら)ふよ。ありがたう。一緒に行かうね。」
「困ったわ、わたし、どうしてもないわ。ほんたうにわたしどうしませう。」
「わたしと二人で行きませうよ。わたしのを時々貸してあげるわ。凍えたら一緒に死にませうよ。」
 東の空が白く燃え、ユラリユラリと揺れはじめました。
おっかさんの木はまるで死んだやうになってじっと立ってゐます。
 突然光の束が黄金(きん)の矢のやうに一度に飛んで来ました。
子供らはまるで飛びあがる位輝やきました。
 北から氷のやうに冷たい透きとほった風がゴーッと吹いて来ました。
「さよなら、おっかさん。」
「さよなら、おっかさん。」
子供らはみんな一度に雨のやうに枝から飛び下りました。
 北風が笑って、
「今年もこれでまづさよならさよならって云ふわけだ。」と云ひながらつめたいガラスのマントをひらめかして向ふへ行ってしまひました。
 お日様は燃える宝石のやうに東の空にかかり、あらんかぎりのかゞやきを悲しむ母親の木と旅に出た子供らとに投げておやりなさいました。
(『新修 宮沢賢治全集 第八巻』宮沢清六、入沢康夫、天沢退二郎編集 筑摩書房 1979年)

次の準備ができるまでしばらく更新をお休みします。