2021年11月20日土曜日

穏やかな朝

青空で日差しがふりそそいでポカポカ暖かい朝です。
10年ほどそばを通っているのに最近になって気がついた。
グミは春に咲くのにと思っていたら「ナワシログミ(苗代茱萸)」は秋に咲くんだ。
この時期、野鳥を探していることが多いから気がつかなかったのかな?(^^ゞ
東京オリンピックの時に選手が互いに笑顔でたたえ合う姿を見て感動した。
 「スケボーが習い事の定番に “聖地”で見えたその魅力」(NHK 11月19日)の記事で
1970年代に今のスケートボードのスタイルの土台を築いたのが
アジア系アメリカ人のジェフ・ホーさんだと知りました。
再放送は、今日だったのだけど
Eテレ心の時代「わたしの言葉で語るお経~詩人 伊藤比呂美」(見逃し配信:21日 午前6:00 まで
伊藤比呂美さんがお経を現代語訳されいた。

それは「詩」だなと思いました。
本が欲しくなり『いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経』を取り寄せました。
番組から「法華経薬草喩品」を転記します( ..)φ
  法華経薬草喩品

カーシャパよ。
譬えればこんなふうだ
この全宇宙の山や川や谷や平原には
草や木や茂みや林が生えている。
それからいろんな薬草も生えている。
種類も違う。
それぞれ異なる。
そこをみっしりと雲がおおう。
すきまなくこの大きな宇宙全体をおおう。
一時にひとしく雨がふりそそぐ。
その水と草のまじわるところ何もかもがぬれそぼつ。
草や木や茂みや林やそれからいろんな薬草たちが
小さな根の 小さな茎の 小さな枝の 小さな葉の
中くらいの根の 中くらいの茎の 中くらいの枝の 中くらいの葉の
大きな根の 大きな茎の 大きな枝の 大きな葉の
さまざまな木々 大きな木や小さな木が
高い場所 中くらいの場所 低い場所に生えているそれぞれが
それぞれの場所でそれをうけとる。
一つの雲がふらす雨だが 
その種の成分や性質にあわせて
受け取ってのびる。
花がさいて実がなる。
一つの大地から生えたものだ。
一つの雨がうるおしたのだ。
でもそれは一つ一つの草木に
一つ一つ違うものをもたらす。
カーシャパよ みてごらん。
如来というのもまぎれなく このとおり。
大きな雲がわきおこるようにこの世にあらわれる。
大きな声をはりあげて雲が全宇宙をすっぽりとおおいつくすように
世界にも天にも人にも
阿修羅にも声をゆきわたらせる。
(「わたしの言葉で語るお経~詩人 伊藤比呂美」より)
新美南吉の童話にこんなお話があります。

  こぞうさんの おきょう

 やまでらの おしょうさんが びょうきに なりましたので、かわりに こぞうさんが だんかへ おきょうを よみに いきました。
 おきょうを わすれないように、こぞうさんは みちみち よんで いきました。

  キミョ
  ムリョ
  ジュノ
  ライ
(『校定 新美南吉全集 第四巻』与田準一他編 大日本図書株式会社 1980年)
 すると なたねばたけの なかに うさぎが いて、
「こぼうず あおぼうず。」
と よびました。
「なんだい。」
「あそんで おいきよ。」
 そこで、こぞうさんは うさぎと あそびました。
しばらく すると、
「やっ しまった。おきょうを わすれちゃった。」
と こぞうさんが さけびました。
 すると うさぎは、
「そんなら おきょうの かわりに、

  むこうの ほそみち
  ぼたんが さいた

と おうたいよ。」
と おしえました。
 こぞうさんは だんかへ いきました。
そしてうさぎの おしえて くれたように、ほとけさまの まえで、

  むこうの ほそみち
  ぼたんが さいた
  さいた さいた
  ぼたんが さいた

と かわいい こえで うたいました。
 きいて いた ひとびとは びっくり して 目を ぱちくり させました。
それから くすくす わらいだしました。
こんな かわいい おきょうは きいた ことが ありません。
 そこで、ごほうじが すむと、だんかの ごしゅじんは すました かおで、
「はい、ごくろうさま。」
と、おまんじゅうを こぞうさんに あげました。
「ごちそうさま。」
と、こぞうさんは おまんじゅうを いただいて たもとに いれました。
 こぞうさんは、かえりに その おまんじゅうを、さっきの うさぎに わけて やることを わすれませんでした。 
(『校定 新美南吉全集 第四巻』与田準一他編 大日本図書株式会社 1980年)
今朝の父の一枚です(^^)v

川辺で見られるシラサギの代表格

川で見られる鳥と言えばシラサギ。
そんなシラサギの中で、もっとも見かけやすいのがこのコサギ。
コサギなんて言いつつも、全長60cm以上もある。
真っ白な体と、真っ黒いクチバシと脚に対して、
足先だけが黄色い。
なんと、この黄色の足先を揺らして魚を捕まえる。
(『子どもと一緒に覚えたい 野鳥の名前』山崎宏監修 momobook 2018年)