2017年4月14日金曜日

口腔ケアプログラム

この本を手に入れたのが4月10日の午前中でした。
定期的に診ていただいているT先生の著書です。


以前紹介した本(下)はかなり専門的でしたが
T先生にお聞きした時に『口腔ケアプログラム』の方が
読みやすいでしょうと教えていただきました。

(コラム)
あなたは口腔ケアをしていますか?

 介護予防に「口腔機能向上プログラム」が盛り込まれ、口腔ケアをすると
口腔機能が向上・維持されるかのようなコメントに遭遇することがある。
全国老人保健施設協会等において口腔ケアと
摂食嚥下リハビリテーションに関するセミナーを担当していたが、
セミナー受講者に「口腔ケアしていますか」と尋ねると(完全に!)100%の参加者が挙手する。
続いて、
「では、どのような口腔ケアをされてているか、お聞きしますので挙手したままにしておいてください」
と指示すると、大半が下を向いてしまう。
 すなわち、なんとなく「口腔ケアという介入」を行っているだけで、
何のために、どのような口腔ケアを行い、何がどうなれば、
その口腔ケアを止めるのか続けるのかを明確にできない状況で
「口腔ケアのようなこと」を行っているのが現状であろう。
ポビドンヨードでうがい、ヨード製剤を含ませたガーゼによる口腔清拭、
スポンジブラシで粘膜の擦過を行った人たちの中に、
たまたま口腔機能が「改善したかのような人がいた」というのがほとんどではないだろうか。
 口腔ケアに口腔機能のリハビリテーション効果を期待するのであれば、
身体機能リハビリテーションと同様、口腔機能が評価が必要である。

(『生活参加を支援する口腔ケアプログラムの作り方』)

母が退院してきた時のために読もうと思っていましたが、
母は天国に旅立ってしまいました。
いつか必要になる本ですが、看護師をしている姪に進呈することにしました。
介護や看護の専門家だけでなく、家で介護されている方にもオススメしたいです。
内容が全部わかる必要はないと思っています。