2017年4月4日火曜日

暖かいというよりも暑さを感じるほど

こぶし
 コブシに辛夷の字を当てるのは誤用で、辛夷とは元来モクレンのことであるとは、故牧野富太郎博士の説である。
同じくモクレン科で、花の色が違うだけで、3枚の小さな萼片と6枚のおおきなへら型の花弁にかこまれた真ん中の軸上に、多数の雌しべと雄しべがつくという点では両者はよく似ている(花の白いハクモクレンは花被が9枚ある)。
葉が先太りであるところまで似ている。
ただコブシの葉の裏面は白っぽいが、モクレンは裏面の葉脈に沿って細かい毛が生えている。
野生の花木として、春一番早く咲く花の代表であり、最大級の花を咲かせるものの一つである。

(『四季の博物誌』荒垣秀雄編/朝日文庫1988年)


万葉集で詠まれているのは、紹介した1首巻十九-4140 大伴家持のみ。
中国では「桃李」は春の景物の代表で、
家持はこの歌と同時にモモの花の歌を詠みようやく迎えた早春の喜びを詠んでいる。

(『万葉歌とめぐる野歩き植物ガイド(春~初夏)』)
荷車に娘載(の)せけり桃の花
(『子規句集』)
暖かいというよりも暑さを感じるほどの日ざしに
桜たちも慌てて咲きだしたようです(o゜▽゜)o

槖駝呼んで突ばひ据ぬ木瓜の花
(『漱石全集第二十三巻』新書判 岩波書店 1957年)

たくだ【槖駝】(「槖」は袋の意)
①ラクダの異称。
②[柳宗元、種樹郭槖駝伝]
(背にこぶのある植木屋郭が「槖駝」と名乗ったことから)植木屋の異名。
槖駝師。

(『広辞苑 第六版』)
夏目漱石は当て字が多いので…
間違えているかも知れませんが、「突ばひ」は…

つくばい【蹲い・蹲踞】
②茶庭の手水鉢(ちょうずばち)。
石の手水鉢を低く据えてあって、手を洗うのに茶客がつくばうからいう。

(『広辞苑 第六版』)
巻第十二 3129
桜花咲きかも散ると見るまでに誰(たれ)かも此処(ここ)に見えて散り行く

桜の花が咲いては散るかと思われるほどに、いかなる人々が、ここに現れて散りぢりに別れゆくのだろう。
(『万葉集(三)』)
クサイチゴ(バラ科キイチゴ属)
六十六 大僧正行尊(ぎょうそん)
 もろともに哀(あはれ)と思へ山桜 
 花よりほかに知る人もなし

…(略)…
 この歌は、大峰山で修行をしていた時、深山幽谷の中で、
思いもかけず桜の花が咲いているのを見て、人知れず美しく咲いている花に、
己(おの)が身をたとえたのであろう。
…(略)…
(『私の百人一首』)
愁ひ身にあれば紫雲英の野は白し  鷹女
(『基本季語五00選』)
日ざしを受けて蜜が光っていました。
運やつと向いて来し桃咲きにけり
(『鈴木真砂女全句集』)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

午後からSTのAさんの食事指導を見せていただきました。
特に義歯の装着の仕方や外し方を復習しましたp(^-^)q
お茶にとろみを加えているのですが、
普通のお茶をスプーンで一匙ずつ飲むことに挑戦していました(^_^)b

帰宅途中で、妹を車に乗せて実家へ
3時からケアマネさんと介護ベッドなどのレンタルをする業者さんが来てくれて
相談にのってもらいました。

夕食の介助に父と妹と三人で出かけました。
Aさんに教えていただいた義歯の装着ですがまだまだすんなりと出来ません(^0^;)
それでもなんとかはめることができて夕食の介助をしました。
昨日よりは食べてくれたかな…
退院に向けていろいろ準備や心の準備もしていかなければなりませんp(^-^)q

2 件のコメント:

  1. KAZEさん

    こんばんは
    今年は桜の開花が遅いですね

    お母様退院の目処がついてきたのですね
    暖かくなってきてよかったです

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    1. becoさんこんばんは(*^O^*)/
      桜の開花が遅かったので入学式までもってくれましたね(^_^)b

      主治医の先生によると現在の状態がゴールかなということです。
      普通は、老健などでリハビリをしたあと、帰宅するケースが多いそうですが
      そうすると母の認知症が悪化すると思うので
      家でできる範囲のことをしてあげようと思っています。
      仕事をしながらは無理ですが、
      定年退職をしていますので父と妹と三人で
      姪にも知恵を借りながら無理をせずに介護したいと思っていますp(^-^)q

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m