2017年4月1日土曜日

もう卯月(四月)ですね…

巻第十九 4140 大伴家持
わが園の李(すもも)の花か庭に降(ふ)るはだれのいまだ残りたるかも

わが庭の李の花だろうか、庭に降った薄雪がまだ残っているのだろうか。
(『万葉集(五)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2015年)
我が背子(せこ) 
古き垣内(かきつ) 
桜花(さくらばな)
いまだ含(ふふ)めり
一目(ひとめ)見に来(こ)
  巻十八・4077 大伴家持(おおとものやかもち)

親しい友よ
君が住んでいた屋敷の
桜の花は
まだ蕾だ
一目見においで
(『NHK日めくり万葉集vol.4』中村勝行編 講談社 2009年)
選者 佐野藤右衛門(さの・とうえもん)

花の蕾を眺めながら、友達のことをふっと思い出して、
蕾もだんだん膨らんできたぞという便りのつもりで詠んだじゃないかと思います。
普通、桜は華やかですが、この歌が詠まれた情景は、

寂しさと懐かしさが輻輳(ふくそう)してたんと違いますか。

冬の間の蕾は固いですね。
それが、二月ぐらいから徐々に変化するのがわかるんです。
ちょっと暖かかったらポッと膨らみ、次に尖っていた先が丸くなったときは、
ものすごい力をグーッと溜め込んでいる。
で、いよいよいっぱいに膨らんできたときに友を思い出す。
この次はパカッと口を開きますわねえ。
我々はそれを〝笑いかけ〟っていうんです。
蕾の〝笑いかけ〟。
そうなるとなお、去っていった人を思いますね。
人間はもともと森の中に住み、そこに雨風をしのげる場所をちょっと作り、
それから「ここは自分のとこやぞ」という柴垣をめぐらせた。
もともと桜があった場所に、自分の住まいをちょこっと作ったんじゃないですか。
たぶん、柴垣で囲った住まいからホッと見たときに、桜の蕾の変化に気づき、
それに寄せて友を偲んだじゃないかと思うんです。

(『NHK日めくり万葉集vol.4』中村勝行編 講談社 2009年)
戒名は真砂女でよろし紫木蓮
(『鈴木真砂女全句集』KADOKAWA 2015年)
 巻第十四(相聞) 東歌 3494
子持山(こもちやま)若鶏冠木(わかかへるで)の黄葉(もみ)つまで
(ね)もと吾(わ)は思(も)
(な)は何(あ)どか思(も)

子持山の若いかえでの木が黄葉するまで、
共に寝ようと私は思う。
お前はどう思う。
子持山 群馬県沼田市。
若鶏冠木 楓。
黄葉つまで 初々しさから匂わしさまでの経過をこめる。
寝も 寝ムの訛り。
(『万葉集(三)』中西進 講談社文庫 1981年)
この門扉には、鍵(赤矢印)までかかっているけど…(´∀`)
アオジ
朝、ラジオを聞いていると「切手のないおくりもの」が流れてきました♪
好きな歌です(o^^o)
 心やさしく育ててくれた お礼がわりにこの歌を♪
巻上 春 47
人更(ひとかさ)ねて少(わか)きことなし 
(とき)すべからく惜(を)しむべし
年常(としつね)に春ならず 
酒を空(むな)しくすることなかれ  野(や)

〔現代語訳〕
少年時代は、二度とはこないものです。
だから、わずかな時を惜しみ、むだにしてはなりません。
季節は、一年を通していつも春というわけではありません。
だから、春を惜しみながら酌(く)む酒の楽しみを、今尽くそうではありませんか。
(『和漢朗詠集』川口久雄訳注 講談社学術文庫 1982年)
シジュウカラは、お酒よりも朝ご飯(o゜▽゜)o
久しぶりに会えました♪
ヤマガラ スズメ目シジュウカラ科
 常緑広葉樹林がある里山に多く、平坦地でも林があるような場所で見かける。
しかし、同じような平坦地にも見られるシジュウカラに比べると、住宅地周辺では少ない。
 鳴き声はシジュウカラに似た雰囲気があり、かなり注意していても区別は難しい。
 とても人にもなれやすい鳥で、巣箱を設置するとよく入るし、
餌場に種などをまくと常連となり、手のひらから餌をついばむことも多い。

(『野鳥 しぐさでわかる身近な野鳥』久保田修構成 藤田和生絵 学研 2006年)

これまた久しぶりにエナガに出会えました♪
撮せなかったけど雄同士がバトルをしているように見えたのは
メスを巡っての争いだったみたいp(^-^)q
コブシ
◎モクレン科モクレン属◎落葉高木/樹高10~18m
◎分布・北海道、本州、四国、九州の丘陵~山地
◎生育環境・野山に広く生育する。庭木としても植栽される
 葉に先立ち、白い花をいっぱいに広げる。
最近は、庭や公園などにも多く植栽され、離れて見るとハクモクレンと見間違えるが、
コブシは開花時に花の下に葉を1枚出している。
また、花は一回り小さく、花びらが開き気味。
樹皮は灰褐色で滑らか。
かつて、東北地方ではコブシの開花を農耕の目安にしていた。

(『樹木観察ハンドブック【山歩き編】』松倉一夫 JTBパブリッシング 2009年)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

夕方、妹と二人で母の夕食の介助に行ってきました。
母に「あほ」と言われながらも
母の言い方に思わず笑ってしまいました(*´∀`*)
食べさせながら色んなことを話していたのですが
入院費のことを心配したりしていました。

食事が終わった後、タオルハンカチをお湯で濡らして
顔を拭いてあげると「気持ちいい」と喜んでくれました。
昨日からしているのですが、
もっと早く気がついてあげたらよかったなと妹と反省していました。