山里は 霞みわたれる けしきにて そらにや春の 立つを知るらん
山里は空が一面に霞みわたったその情景で,
暦によらなくても春が立ったことを知るだろう。
(『山家集』西行、後藤重郎校注 新潮社 1982年)
今朝は,なんかもやっとした空模様…
霧なのか黄砂やPM2.5など空気の汚れかな(・・?
撮そうとしたら飛んでいった(T^T)カワラヒワ
なんか探し物をしているみたい(*^▽^*)
春の苑(その)紅(くれなゐ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出で立つ少女(をとめ)
春の苑に紅がてりはえる。
者の花の輝く下の道に,立ち現れる少女。
(『万葉集(四)』中西進 講談社文庫 1983年)
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
スズメ〔雀〕 スズメ目・ハタオリドリ科
スズメの〝メ〟は可愛い奴の意味である。
茶色の頭巾をかぶったような頭。
もっとも親しまれ,人とのかかわりの深い鳥であることは誰もが認めるとろこである。
舌切り雀のおとぎ話,一茶の〝雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る〟の句など,
いずれも人とのふれ合いの話である。
このもっともよく知られ,良き友とも思われているスズメも,
その生活の細かいこととなると意外と理解されていない部分が多い。
雛を育てる時には,1週間に3000匹もの虫類を捕まえて運ぶとか,
1年に2回も雛を育てるとか,
地上では両足をそろえてぴょんぴょん跳ぶなど,
その生活ぶりは,実に興味深いものがある。
都市の中にもスズメはごくふつうに見られるが,
あまりにも生息環境が近代的に人工化され,緑がなくなったりすると,
ついには姿を消してしまうところもある。
こんなところは,人間のすみ場所としても最悪,最低のところであろう。
スズメはよく都市化の指標とされるが,
私たちも,もう少しスズメに対して気を配りたいものである。
(『都市のバードウォッチング・バイブル』
千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
夏羽の冠羽が目立ってきました。
黄色い脚や目元が少しピンク色がかってきました。
婚姻色といわれます。
地上に降りて朝ご飯を探していました(*^-^*)
ヤマガラがアンズの花を…
見てしまった(*^ー゜)
巻第十九 4140 大伴家持(おおとものやかもち)
わが園(その)の李(すもも)の花か庭(には)に降るはだれのいまだ残りたるかも
わが庭上の李の落花か。
それとも庭に降った斑(まだら)雪がまだ消え残っているのか。
(『万葉集(四)』中西進 講談社文庫 1983年)
鳥の口はどのようになっているのか(・・?
おおまかにいって哺乳類のくちびるにあたるのが鳥のくちばしです。
かたく,乾いたくちばしには歯がありません。
歯に代るものは食物を砕く強力な砂のう(嚢)です。
砂のうは鳥の体の重心近くに位置しています。
歯のないことは,がんじょうな顎(あご)や顎を動かす筋肉を不必要にしました。
このことは鳥の頭部を軽くすることになり飛翔への適応をすすめました。
ハトの頭骨は体重のわずか0.2%にすぎません。
この比はほとんどの飛ぶ鳥に認められます。
鳥の口の中で唾液腺,粘液線それに味を感じる味蕾(みらい)は大部分欠如しています。
例外的に粘着性の唾液腺を舌の上に持っている鳥が昆虫食のキツツキです。
キツツキは餌の昆虫を集めるのにこの唾液を用い,消化には使いません。
ある種のアマツバメの巣は唾液を利用してつくられることが知られています。
舌は鳥の種によって,それぞれの鳥が求める食物に応じて特殊化しています。
哺乳類の種の間で見られる以上に,鳥の舌は多様性を持っています。
(『鳥についての300の質問』A&H・クリュックシァンク著
青柳昌宏訳 講談社ブルバックス 昭和57年)
メジロの舌は筆のようになっています。
振り向いてくれたのは(*^ー゜)
エナガ〔柄長〕 スズメ目・エナガ科
尾が長く,体は小さく,くちばしは日本にすむ鳥の中でもっとも短い。
尾を柄にみたてると,ちょうどひしゃくのように見ることができるかわいい鳥である。
エナガの精巧でち密な巣造りの技術は日本にすむ鳥の中では最高であろう。
苔や地衣類,獣の毛,鳥の羽毛を材料に,クモの糸をあやつって,
入口の小さな袋状の巣を造りあげるが,それは真綿の布団のように温かく,
ちょうど登山の時使う寝袋に似ている。
また,エナガの巣に使われている羽毛は,二千枚にも達するといわれ,
それを集めることだけでも大変な労力であろう。
山地や低地の林にすむが,地上に降りることはほとんどなく,
木の枝先に吊り下ったりして餌を探すことが多い。
鳴き声も派手さがなく,ほかの鳥に比べてか細いので
あまり人目にはふれないが〝チーチーチー〟とか〝ジュルリジュルリ〟
といった声には特徴があり,ほかの鳥との区別はつけやすい。
ただ,秋から冬にかけては,都心の緑地や公園にも飛来することがあり,
シジュウカラの群れに混ざってみられる。
(『都市のバードウォッチング・バイブル』
千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
その上(かみ)は 酒に浮けつる 梅の花 土に落ちけり いたづらにして
その昔は,杯(さかずき)の酒に浮かべて楽しんだ梅の花びらであったが,
今日来てみると,むなしく土の上に散り落ちてしまっていることよ。
(『良寛 旅と人生』松本市壽編 角川文庫 2009年)
久しぶりに会えました♪ジョウビタキ♪
霧なのか黄砂やPM2.5など空気の汚れかな(・・?
撮そうとしたら飛んでいった(T^T)カワラヒワ
なんか探し物をしているみたい(*^▽^*)
シジュウカラ
巻第十九 4139 大伴家持(おおとものやかもち)春の苑(その)紅(くれなゐ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出で立つ少女(をとめ)
春の苑に紅がてりはえる。
者の花の輝く下の道に,立ち現れる少女。
(『万葉集(四)』中西進 講談社文庫 1983年)
ジョウビタキが散歩ではなくて朝ご飯を探していましたp(^-^)q
良寛の手鞠の如く鶲(ひたき)来し 川端茅舎(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
スズメ〔雀〕 スズメ目・ハタオリドリ科
スズメの〝メ〟は可愛い奴の意味である。
茶色の頭巾をかぶったような頭。
もっとも親しまれ,人とのかかわりの深い鳥であることは誰もが認めるとろこである。
舌切り雀のおとぎ話,一茶の〝雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る〟の句など,
いずれも人とのふれ合いの話である。
このもっともよく知られ,良き友とも思われているスズメも,
その生活の細かいこととなると意外と理解されていない部分が多い。
雛を育てる時には,1週間に3000匹もの虫類を捕まえて運ぶとか,
1年に2回も雛を育てるとか,
地上では両足をそろえてぴょんぴょん跳ぶなど,
その生活ぶりは,実に興味深いものがある。
都市の中にもスズメはごくふつうに見られるが,
あまりにも生息環境が近代的に人工化され,緑がなくなったりすると,
ついには姿を消してしまうところもある。
こんなところは,人間のすみ場所としても最悪,最低のところであろう。
スズメはよく都市化の指標とされるが,
私たちも,もう少しスズメに対して気を配りたいものである。
(『都市のバードウォッチング・バイブル』
千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
夏羽の冠羽が目立ってきました。
黄色い脚や目元が少しピンク色がかってきました。
婚姻色といわれます。
見てしまった(*^ー゜)
巻第十九 4140 大伴家持(おおとものやかもち)
わが園(その)の李(すもも)の花か庭(には)に降るはだれのいまだ残りたるかも
わが庭上の李の落花か。
それとも庭に降った斑(まだら)雪がまだ消え残っているのか。
(『万葉集(四)』中西進 講談社文庫 1983年)
鳥の口はどのようになっているのか(・・?
おおまかにいって哺乳類のくちびるにあたるのが鳥のくちばしです。
かたく,乾いたくちばしには歯がありません。
歯に代るものは食物を砕く強力な砂のう(嚢)です。
砂のうは鳥の体の重心近くに位置しています。
歯のないことは,がんじょうな顎(あご)や顎を動かす筋肉を不必要にしました。
このことは鳥の頭部を軽くすることになり飛翔への適応をすすめました。
ハトの頭骨は体重のわずか0.2%にすぎません。
この比はほとんどの飛ぶ鳥に認められます。
鳥の口の中で唾液腺,粘液線それに味を感じる味蕾(みらい)は大部分欠如しています。
例外的に粘着性の唾液腺を舌の上に持っている鳥が昆虫食のキツツキです。
キツツキは餌の昆虫を集めるのにこの唾液を用い,消化には使いません。
ある種のアマツバメの巣は唾液を利用してつくられることが知られています。
舌は鳥の種によって,それぞれの鳥が求める食物に応じて特殊化しています。
哺乳類の種の間で見られる以上に,鳥の舌は多様性を持っています。
(『鳥についての300の質問』A&H・クリュックシァンク著
青柳昌宏訳 講談社ブルバックス 昭和57年)
振り向いてくれたのは(*^ー゜)
エナガ〔柄長〕 スズメ目・エナガ科
尾が長く,体は小さく,くちばしは日本にすむ鳥の中でもっとも短い。
尾を柄にみたてると,ちょうどひしゃくのように見ることができるかわいい鳥である。
エナガの精巧でち密な巣造りの技術は日本にすむ鳥の中では最高であろう。
苔や地衣類,獣の毛,鳥の羽毛を材料に,クモの糸をあやつって,
入口の小さな袋状の巣を造りあげるが,それは真綿の布団のように温かく,
ちょうど登山の時使う寝袋に似ている。
また,エナガの巣に使われている羽毛は,二千枚にも達するといわれ,
それを集めることだけでも大変な労力であろう。
山地や低地の林にすむが,地上に降りることはほとんどなく,
木の枝先に吊り下ったりして餌を探すことが多い。
鳴き声も派手さがなく,ほかの鳥に比べてか細いので
あまり人目にはふれないが〝チーチーチー〟とか〝ジュルリジュルリ〟
といった声には特徴があり,ほかの鳥との区別はつけやすい。
ただ,秋から冬にかけては,都心の緑地や公園にも飛来することがあり,
シジュウカラの群れに混ざってみられる。
(『都市のバードウォッチング・バイブル』
千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
その上(かみ)は 酒に浮けつる 梅の花 土に落ちけり いたづらにして
その昔は,杯(さかずき)の酒に浮かべて楽しんだ梅の花びらであったが,
今日来てみると,むなしく土の上に散り落ちてしまっていることよ。
(『良寛 旅と人生』松本市壽編 角川文庫 2009年)
久しぶりに会えました♪ジョウビタキ♪