「だるまさんがころんだ」♪
「コケ好みの5つの環境条件」
1.日光
「コケは暗いところが好き」そう思い込んでいる人は意外に多いようですが,
コケは緑色をしているからには光合成が必要。
日光は必須です。
2.朝露があたる
盆栽の根元には付き物のコケ。
上手に育てている人にコツを聞くと,
「まずは午前中に日が差し,朝露が当たるところ」。
適度な水分補給と光合成に最適のようです。
3.空中湿度が高い
盆栽や谷あい,小川のそば,町中ならば側溝のふちや日陰地など。
コケがたくさん生えている場所は,
なんらかの条件で空気中に湿度が保たれています。
4.半日陰
太陽の向きによって,一日のうちの数時間だけ日光が差すような場所や
こもれ日の差す所を半日陰といいます。
たいていのコケはこのような環境を好みます。
5.いろいろな場所の北側
多くのコケは,明るすぎるにも暗すぎるのも苦手。
山の北側,公園の中の北側,街路樹の北面など,
いろいろな場所の北面をチェックしてみてください。
(『ときめくコケ図鑑』田中美穂著 伊沢正名写真 山と渓谷社 2014年)
ホトケノザ
花茎の節ごとに二枚の葉が向かい合わせで付き,
しかも一体となってまるで花の舞台となっているように見える。
これを「仏の座」と称したのがこの草の名前。
花筒(かとう(花弁〔花びら〕が合着して筒状になった部分。
花粉を運ぶ昆虫などに対して,特定の種類を花のほうで選ぶ手段として,
この部分の長さなどが使われていることが多い)を
伸ばしてはっきりと開く花のほかに,
赤い粒状のまま結局開かずに自家受粉で種子を付ける花(閉鎖花)もつくる。
他家受粉は遺伝的な多様性をもたらす利点があるが,
他の花からタイミング良く花粉をもらえるとは限らないし,
しかもその花粉とて良い遺伝子をもっている花粉とも限らないから,
しくじる可能性も大という方式だ。
だからそれはそれとして担保しつつ,
自家受粉でも確実に子孫を残すこのホトケノザのやり方は,
ちょっとした隙間でしぶとく生き抜くうえで,もってこいの繁殖様式といえる。
ちなみに春の七草の“ホトケノザ”はこれとは全く別の,コオニタビラコ。
コオニタビラコは田畑を好むので,隙間ではまず見られない。
シソ科。本州以南にふつう。
(『スキマの植物図鑑』塚谷裕一 中公新書 2014年)
兼好の桜観
花は,一重(ひとへ)なる,よし。
八重桜(やへざくら)は奈良の都(みやこ)にのみありけるを,
この比(ごろ)ぞ,世に多く成(な)り侍(はんべ)るなる。
吉野の花,左近(さこん)の桜,皆,一重(ひとへ)にてこそあれ。
八重桜は異様(ことやう)のものなり。
いとこちたく,ねぢけたり。植ゑずともありなん。
遅桜(おそざくら),またすさまじ。虫の附きたるもむつかし。
(『新訂 徒然草』西尾実、安良岡康作校注 岩波文庫 1985年改版)
清少納言の桜観
木の花は こきもうすきも紅梅。
櫻は,花びらおほきに,葉の色こきが,枝ほそくて咲きたる。
藤の花は,しなひながく,色こく咲きたる,いとめでたし。
(『枕草子』清少納言 池田亀鑑 校訂 岩波文庫 1962年 第37段)
房のように集まったアブラナのつぼみは、下のつぼみから順に開いていきます。
茎の先には若いつぼみの集まりがつぎつぎにでき、
さいた花を残すように上へ上へのびながら、花をさかせます。
(『カラー自然シリーズ17 アブラナ』七尾純 偕成社 1980年)
春 上 80
山桜 霞のころも あつく着て この春だにも 風つつまなん
山桜よ,春の霞の衣を厚く着て,毎年願いに反し風に散らされたのを,
せめて今年の春なりと風に気をつけてほしい。
◇つつまなん 「つつむ」は「つつしむ」,「霞」の縁語。
(『山家集』西行著 後藤重郎校注 新潮社 1982年)
この後ろ姿は…
スズメという言葉が,我々のよく知るスズメを指していないのでは,という考えもあります。
柳田國男は,『野鳥雑記』の中で,日本全国でスズメが何と呼ばれるかを調べ,
たくさんの呼び名があることを示しています。
たとえば,サトスズメ,ノスズメ,ノキスズメなどです。
わざわざ「里(さと)」とか「軒(のき)」とかがついていることから,
「スズメ」とは,小鳥一般の総称として使われており,
必ずしも「生物としてのスズメ」を指していたわけではなのではないか,と述べています。
『枕草子』などのいくつかの古典文学の中で,「雀」という表記がありますが,
これらの中には,前後の記述などから,明らかに今,
我々が知っているスズメだろうと思われるものがあります。
ですから,中央と地方,あるいは時代によって
「スズメ」が指すものが違っていたのかもしれません。
(『身近な鳥の生活図鑑』三上修 ちくま新書 2015年)
メジロは花見に来たのではありません(*^ー゜)
嘴が黄色くなっています(*´∀`*)
横目でチラッと(*゜∀゜*)
スズメノエンドウ(マメ科)
越年草。野原や田畑のまわり,道ばたなどに生育する。
都市周辺ではカラスノエンドウよりも少ないが,畑に群生することもある。
●茎も葉もカラスノエンドウより細い。
葉は互生し羽状複葉で,小葉は6~8対,先は巻きひげになる。
●花期4~5月。
葉のわきから長い柄が出て,その先に3~7個の小さな蝶形花をつける。
花は紫白色でときに白色。
果実は短く,中に2個の種子ができる。
(『校庭の雑草(旧版)』岩瀬徹他・川名興・中村俊彦 全国農村教育協会 平成10年)
カラスノエンドウ〔ヤハズノエンドウ〕(マメ科)
越年草ときに1年草。
空き地,土手,道ばた,畑のまわりなどに広く生育する。
●普通は秋に発芽し,幼形で越冬する。
芽生えた初めにでる葉は2小葉で,細長く先がとがる。
その後は楕円形の小葉となり,数も増える。
茎は細い四角柱で,根もとで何本かに分かれ,むらがりながら立つ。
葉は互生,羽状複葉でその先の方が巻きひげになり,茎を支える。
小葉は幅の狭いものからかなり幅広いものまである。
先はややくぼむ。
●花期4~5月。
葉のわきにごく短い柄をもつ蝶形花が2個咲く。
花は紅紫色から淡紅紫色,まれに白色。
果実は細長いさやとなり,中に10個ほどの黒い種子ができる。
(『校庭の雑草(旧版)』岩瀬徹他・川名興・中村俊彦 全国農村教育協会 平成10年)
モンシロチョウとスジグロシロチョウ
モンシロチョウとスジグロシロチョウは
同じシロチョウ科に属しているチョウで,とても近い種類です。
両方ともアブラナ科の植物を食草としていますが,
モンシロチョウは特にキャベツに,
スジグロシロチョウは主に野生のアブラナ科植物に卵を産みます。
モンシロチョウは日当たりのよい開けた場所を好みますが,
スジグロシロチョウは日かげと日向のいりまじった環境を好みます。
とくに夏に出るスジグロシロチョウは,日当たりの悪いところを選んで飛んでいます。
反対にモンシロチョウは,日かげをさけるようにして飛びます。
東京では,住宅地にスジグロシロチョウが多く,
モンシロチョウは郊外の畑や都心の国鉄の沿線沿いなどにみられます。
今から20年も前は,むしろ都心ではモンシロチョウが,
郊外では林にスジグロシロチョウが住んでいたのです。
モンシロチョウとスジグロシロチョウの見分け方は
翅の裏面にすじがあるかどうかで区別がつきます。
近くにいる白いチョウが,どちらの種か調べてみましょう。
(『自然観察12ヵ月』海野和男編著 岩波ジュニア新書 1983年)
この本は1983年に出版されています(*^ー゜)
ハシボソガラスは水を飲んでいるのではなくて
パン(硬いのだろうな…)を水に浸けて食べていました。
1.日光
「コケは暗いところが好き」そう思い込んでいる人は意外に多いようですが,
コケは緑色をしているからには光合成が必要。
日光は必須です。
2.朝露があたる
盆栽の根元には付き物のコケ。
上手に育てている人にコツを聞くと,
「まずは午前中に日が差し,朝露が当たるところ」。
適度な水分補給と光合成に最適のようです。
3.空中湿度が高い
盆栽や谷あい,小川のそば,町中ならば側溝のふちや日陰地など。
コケがたくさん生えている場所は,
なんらかの条件で空気中に湿度が保たれています。
4.半日陰
太陽の向きによって,一日のうちの数時間だけ日光が差すような場所や
こもれ日の差す所を半日陰といいます。
たいていのコケはこのような環境を好みます。
5.いろいろな場所の北側
多くのコケは,明るすぎるにも暗すぎるのも苦手。
山の北側,公園の中の北側,街路樹の北面など,
いろいろな場所の北面をチェックしてみてください。
(『ときめくコケ図鑑』田中美穂著 伊沢正名写真 山と渓谷社 2014年)
ホトケノザ
花茎の節ごとに二枚の葉が向かい合わせで付き,
しかも一体となってまるで花の舞台となっているように見える。
これを「仏の座」と称したのがこの草の名前。
花筒(かとう(花弁〔花びら〕が合着して筒状になった部分。
花粉を運ぶ昆虫などに対して,特定の種類を花のほうで選ぶ手段として,
この部分の長さなどが使われていることが多い)を
伸ばしてはっきりと開く花のほかに,
赤い粒状のまま結局開かずに自家受粉で種子を付ける花(閉鎖花)もつくる。
他家受粉は遺伝的な多様性をもたらす利点があるが,
他の花からタイミング良く花粉をもらえるとは限らないし,
しかもその花粉とて良い遺伝子をもっている花粉とも限らないから,
しくじる可能性も大という方式だ。
だからそれはそれとして担保しつつ,
自家受粉でも確実に子孫を残すこのホトケノザのやり方は,
ちょっとした隙間でしぶとく生き抜くうえで,もってこいの繁殖様式といえる。
ちなみに春の七草の“ホトケノザ”はこれとは全く別の,コオニタビラコ。
コオニタビラコは田畑を好むので,隙間ではまず見られない。
シソ科。本州以南にふつう。
(『スキマの植物図鑑』塚谷裕一 中公新書 2014年)
兼好の桜観
花は,一重(ひとへ)なる,よし。
八重桜(やへざくら)は奈良の都(みやこ)にのみありけるを,
この比(ごろ)ぞ,世に多く成(な)り侍(はんべ)るなる。
吉野の花,左近(さこん)の桜,皆,一重(ひとへ)にてこそあれ。
八重桜は異様(ことやう)のものなり。
いとこちたく,ねぢけたり。植ゑずともありなん。
遅桜(おそざくら),またすさまじ。虫の附きたるもむつかし。
(『新訂 徒然草』西尾実、安良岡康作校注 岩波文庫 1985年改版)
清少納言の桜観
木の花は こきもうすきも紅梅。
櫻は,花びらおほきに,葉の色こきが,枝ほそくて咲きたる。
藤の花は,しなひながく,色こく咲きたる,いとめでたし。
(『枕草子』清少納言 池田亀鑑 校訂 岩波文庫 1962年 第37段)
房のように集まったアブラナのつぼみは、下のつぼみから順に開いていきます。
茎の先には若いつぼみの集まりがつぎつぎにでき、
さいた花を残すように上へ上へのびながら、花をさかせます。
(『カラー自然シリーズ17 アブラナ』七尾純 偕成社 1980年)
コブシ
Kazeは,一重が好きです(*^ー゜)春 上 80
山桜 霞のころも あつく着て この春だにも 風つつまなん
山桜よ,春の霞の衣を厚く着て,毎年願いに反し風に散らされたのを,
せめて今年の春なりと風に気をつけてほしい。
◇つつまなん 「つつむ」は「つつしむ」,「霞」の縁語。
(『山家集』西行著 後藤重郎校注 新潮社 1982年)
この後ろ姿は…
ジョウビタキ♂
●スズメの語源スズメという言葉が,我々のよく知るスズメを指していないのでは,という考えもあります。
柳田國男は,『野鳥雑記』の中で,日本全国でスズメが何と呼ばれるかを調べ,
たくさんの呼び名があることを示しています。
たとえば,サトスズメ,ノスズメ,ノキスズメなどです。
わざわざ「里(さと)」とか「軒(のき)」とかがついていることから,
「スズメ」とは,小鳥一般の総称として使われており,
必ずしも「生物としてのスズメ」を指していたわけではなのではないか,と述べています。
『枕草子』などのいくつかの古典文学の中で,「雀」という表記がありますが,
これらの中には,前後の記述などから,明らかに今,
我々が知っているスズメだろうと思われるものがあります。
ですから,中央と地方,あるいは時代によって
「スズメ」が指すものが違っていたのかもしれません。
(『身近な鳥の生活図鑑』三上修 ちくま新書 2015年)
オオマツユキソウ(ヒガンバナ科)
スズメノエンドウ(マメ科)
越年草。野原や田畑のまわり,道ばたなどに生育する。
都市周辺ではカラスノエンドウよりも少ないが,畑に群生することもある。
●茎も葉もカラスノエンドウより細い。
葉は互生し羽状複葉で,小葉は6~8対,先は巻きひげになる。
●花期4~5月。
葉のわきから長い柄が出て,その先に3~7個の小さな蝶形花をつける。
花は紫白色でときに白色。
果実は短く,中に2個の種子ができる。
(『校庭の雑草(旧版)』岩瀬徹他・川名興・中村俊彦 全国農村教育協会 平成10年)
カラスノエンドウ〔ヤハズノエンドウ〕(マメ科)
越年草ときに1年草。
空き地,土手,道ばた,畑のまわりなどに広く生育する。
●普通は秋に発芽し,幼形で越冬する。
芽生えた初めにでる葉は2小葉で,細長く先がとがる。
その後は楕円形の小葉となり,数も増える。
茎は細い四角柱で,根もとで何本かに分かれ,むらがりながら立つ。
葉は互生,羽状複葉でその先の方が巻きひげになり,茎を支える。
小葉は幅の狭いものからかなり幅広いものまである。
先はややくぼむ。
●花期4~5月。
葉のわきにごく短い柄をもつ蝶形花が2個咲く。
花は紅紫色から淡紅紫色,まれに白色。
果実は細長いさやとなり,中に10個ほどの黒い種子ができる。
(『校庭の雑草(旧版)』岩瀬徹他・川名興・中村俊彦 全国農村教育協会 平成10年)
モンシロチョウとスジグロシロチョウ
モンシロチョウとスジグロシロチョウは
同じシロチョウ科に属しているチョウで,とても近い種類です。
両方ともアブラナ科の植物を食草としていますが,
モンシロチョウは特にキャベツに,
スジグロシロチョウは主に野生のアブラナ科植物に卵を産みます。
モンシロチョウは日当たりのよい開けた場所を好みますが,
スジグロシロチョウは日かげと日向のいりまじった環境を好みます。
とくに夏に出るスジグロシロチョウは,日当たりの悪いところを選んで飛んでいます。
反対にモンシロチョウは,日かげをさけるようにして飛びます。
東京では,住宅地にスジグロシロチョウが多く,
モンシロチョウは郊外の畑や都心の国鉄の沿線沿いなどにみられます。
今から20年も前は,むしろ都心ではモンシロチョウが,
郊外では林にスジグロシロチョウが住んでいたのです。
モンシロチョウとスジグロシロチョウの見分け方は
翅の裏面にすじがあるかどうかで区別がつきます。
近くにいる白いチョウが,どちらの種か調べてみましょう。
(『自然観察12ヵ月』海野和男編著 岩波ジュニア新書 1983年)
この本は1983年に出版されています(*^ー゜)
ハシボソガラスは水を飲んでいるのではなくて
パン(硬いのだろうな…)を水に浸けて食べていました。