2016年3月22日火曜日

日射しは暖かいけど…

巻第八(春の雑歌)1432  大伴坂上郎女(おほとものさかのうへのいらつめ)
我が背子(せこ)が見らむ佐保道(さほぢ)の青柳(あをやぎ)
  手折(たを)りてだにも見むよしもがも

 あなたが見ているだろう佐保道の青柳を,
手折ってなりとも見ることができたらなあ。
▽「佐保道」は,平城京の東北の佐保を通る道。
佐保には大伴氏の邸宅があった。
作者大伴坂上郎女は家を離れて,大伴家の領地があったと思われる
跡見庄(とみのしょう)か竹田庄かにいたのだろう。
「我が背子」は佐保にいた人になるが,誰を指すかは未詳。
(『万葉集(二)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2013年)
今朝も青空が眩しいほどでしたが…
ハナズオウ
アオジ♂が今朝も真剣なまなざしで
朝ご飯を探していましたp(^-^)q
ヤブツバキ
 ヒヨドリがアセビの花を一口食べていたのだけど,大丈夫かな…
日射しは暖かいけど,風が冷たい…


イワヤツデ(ユキノシタ科)
六角形の詰まった幾何学模様のツクシの穂が開くと,胞子が飛ぶ時期である。
胞子は乾燥すると四本の糸を四方に伸ばす。
この糸によって胞子は風に乗り,飛び立っていくのである。
スギナは原始的な植物であるため,茎と葉がはっきり分化していない。
葉のように見える細く分かれた枝は茎と同じ構造をしている。
スギナやツクシを節(ふし)の部分で抜いて,
元の位置に刺して「どこどこ継いだ?」と当てっこする遊びがある。
スギナの名はこの「継ぎ菜」に由来するともいわれている。
本当はこの節のところにあるはかま(袴)こそが葉に相当する部分である。
(『身近な雑草の愉快な生きかた』稲垣栄洋、 三上 修 ちくま文庫 2011年)
アオジ♀,雄に比べると優しい顔に見えますね(*^-^*)
各地で開花のニュースが流れましたね(*^-^*)
遠い山並みを背にして,青い空との見事な対照を見せるコブシの花には,
よみがえった春の生命の力強さを覚える。
山の故郷のコブシは今年も咲いたろうか。


 風に鳴る辛夷(こぶし)を見れば恋ひ行かむ

コブシの花に浮き立つ心を詠んだ俳人石原八束(やつか)の句である。
(『花の歳時記1 早春の花』飯田龍太 田中澄江 小学館 昭和57年)
シダレザクラ
今朝はメジロに会えました♪

もうなが~いこと引き止められているんだろうな(*^▽^*)
イロハモミジ
スモモ
ボケ〔木瓜〕
バラ科の落葉低木で中国からビルマが原産地である。
いつの頃日本に渡来したかは,はっきりしない。
庭木,盆栽として栽培され,多くの品種がある。
花はふつう三~四月に咲き,五弁で直径二~三センチ。
花色は紅,白,淡紅色などがある。
サラサボケは,一本の木で赤,白,ピンクなどの花を咲き分けるもの。
ボケの名は漢名の音読み。

(『花の歳時記1 早春の花』飯田龍太 田中澄江 小学館 昭和57年)


大田南畝(おおた なんぽ)が上野の花を詠じて

  一めんの花はこばんの上野山
     黒門前にかゝる白雲


(現代語訳)
上野の山に一面に咲き誇っている花は碁盤の目のように見えることであるよ
黒門前には白雲掛かっていて
(『櫻史』山田孝雄 山田忠雄 講談社学術文庫 1990年)


スズメノエンドウ
カラスノエンドウ マメ科
このカラスノエンドウは野原や空き地などいたるところに生えています。
茎には蜜を出してアリを寄せる場所があり,
立ち寄ったアリに葉を食べるイモムシを退治してもらうのだそうです。
透明感のある小さなピンク色の花は大人になったいま見ても,
とても美しく思えます。


○できて間もない若いマメは柔らかくて,
フライパンで炒めて食べるとちゃんとマメの味がしておいしいです。
一度お試しあれ。

(『花のおもしろフィールド図鑑(春)』ピッキオ編著 実業之日本社 2001年)