2018年2月3日土曜日

穏やかな節分の朝(^-^)

今朝も穏やかな天気でした(^-^)
『枕草子』によれば蓑虫は鬼が生んだそうです(2017年12月17日記事)。


みのむしや秋ひだるしと鳴(なく)なめり
  みのむしの秋ひだるしと啼音(なくね)

ひだるし ひもじい。
▼清少納言は蓑虫を父を恋うて「ちちよ、ちちよ」と鳴くと同情したが(枕草子43段)、
あれは食欲の秋にお腹が空いて「乳よ、乳よ」と鳴いているのだろうよ。
(『蕪村全集 第一巻 発句』)
藪の中を素早く移動していたモズ
アオジと目が合ったのですぐに飛んでいきました(ノД`)
ジョウビタキ♂は、目が合っても(^^ )
  立川通御成
梅がかやどなたが来ても欠茶碗

[訳]梅の香がして来るよ。梅見にどなたが訪ねてくれても、おもてなしは欠けた茶碗。
[解]梅の香に誘われて、だれが我が庵を訪ねてくれても、欠け茶碗でもてなすしかない。
貧乏で孤独な庵住まいの様子がうかがわれる。
梅の香が春を伝えてくれる頃の心もやわらいで人恋しくなる気持ちも伝わってくる。
(『一茶句集 現代語訳付き』)
なんか迷惑そうな顔をされてしまいました(^^ゞ
シジュウカラ parus major シジュウカラ科
形 14.5cm。スズメ大の背の青灰色の鳥。
頭部に特徴があり、頬に大きな白紋があって、それをとりまいて黒い。
頭頂部と喉が黒く、喉から下腹部へ向かって黒い太い帯がのびている。
これが白い腹部と強い対象をつくって目立つ。
このネクタイ状の黒帯が太いのが雄であり、雌は細い。
沖縄のものは黒っぽい(オキナワシジュカラ)。

動き 樹上性、地上性、二足とびでよ跳ねまわり気ぜわしく動く。
体を左右へゆすりながら叫ぶ。
つがいまたは小群で行動し、群はさわがしい。
しばしば混群へ入る。
巣やねぐらによく巣箱を使う。

住みか 低地や山地の樹林、落葉広葉樹林、常緑広葉樹林、松林など、
木のある人家周縁、公園、ブナ原生林、モミやシイ・カシの原生林に多い。

分布 ほぼ日本全土に繁殖。日本にごく普通の鳥。
(『検索入門 野鳥の図鑑 陸の鳥①』中村登流 保育社 昭和61年)
ルリビタキ、今朝はピントを合わせる前に飛んで行ってしまった(T^T)
   冷泉院御屏風の絵(ゑ)に、
   梅花(むめのはな)ある家に客人(まらうど)来た  平 兼盛
我が宿の梅の立(た)ち枝(え)や見えつらん思ひの外(ほか)に君が来(き)ませる

我が家の高く伸びた梅の枝が、見えたのだろうか。思いがけなく、あなたが来られた。
冷泉朝内裏屏風歌。
冷泉院 治世は、康保四年(967)五月二十五日より安和二年(969)八月十三日まで。
立ち枝 高く伸びた枝。
(『拾遺和歌集 新日本古典文学大系7』)
庭木より土に移ると寒雀(かんすずめ)つぎつぎに飛びてつばさ光らす  谷 鼎
(『昭和萬葉集 巻三 二・二六事件
    ―軍国主義の台頭 9年~11年』 講談社 昭和54年)
百舌鳥に顔切られて今日が始まるか
(『西東三鬼全句集』)
今朝の父の一枚です(^-^)
シジュウカラ♂が歌っています♪

● ● ● ●

季節 ほとんどの地方で留鳥。年中よく見られる。
2月頃からさえずりがはじまり、3月~6月がさかん。
秋、冬に大群をつくることがある。

鳴き声 チッとかツーピー、ツーピージャラララが特徴。
さえずりはツツピーツツピーツツピーなど。 
(『検索入門 野鳥の図鑑 陸の鳥①』中村登流 保育社 昭和61年)
節分にみられる、大阪の風習
・手々噛むイワシを鮨にした
 いわしと海苔は、「すし関係であり、節分関係」でもあります。
 以前、大阪湾でとれる魚の70~80%は、かたくちいわしであったともいわれます。
昼網でとれた新鮮ないわしは、堺や岸和田方面から大阪市内、河内あたりまで売り歩かれたのです。
 「昼アミーや、昼網! イワシやイワシ! 手々噛むイワシやで!」
 いわしの尾をつかんで振っては、活きの良さをアピールしたといわれます。
 威勢のよい呼び声と、キラキラ輝く姿は、大阪の夏の風物詩。
安くて新鮮ないわしを大阪の庶民は、にぎり鮨にして食べたのです。
 節分には、物忌みの意味で、いわしの頭を焼いてヒイラギの小枝に刺して、戸口や軒下にさす習慣があります。
最近は見られなくなったと思っていた矢先に、南森町近辺の酒屋の入口に〝年代もの〟のいわしとヒイラギを発見。
船場の商家では、節分の昼食には、赤いわし(まいわしの塩漬け)の焼きものを食したそうです。
 今日、節分の行事としては、その年の恵方(えほう)を向いて、無言で巻きずしをかぶりつくのが一般的ですね。
この風習は、明治初めに船場でおこなわれたとの説があります。
商売繁昌、家庭円満等の願いを込めてでしょうが、なぜ、巻きずしなのかは不明です。
太巻きずしは、いろんな具を巻くものですから円満に通じる、との意味あいでしょうか。
それとは別に、かぶりつきの歴史は、20年ほど前からとの説も存在します。
海苔業者の若手で構成する大阪海苔昭和会等が音頭をとり、イベントをうったのが始まりというもの。

・巻きずしのかぶりつきは、大阪発祥
 江戸時代は、ものは上方から江戸へ下るのが普通でした。
その中で(唯一ともいえる)例外が、海苔です。
「江戸のみやげで海苔が来た」との川柳がありますが、海苔は江戸から上方へ「上って」きたものです。
 大坂で海苔が流通しなかったのは、産地に恵まれないのも原因ですが、
朝食の習慣が入り込む隙間を与えなかったことにもありましょう。
 大阪人が納豆をあまり好まないのも、やはり朝食と関係があります。
納豆は、ぬくぬくご飯に合う。
 さて、大阪の海苔業者は、関西に海苔を普及させようと思案し、そこで一計を講じました。
「巻きずしのかぶりつき」を、〝風習〟として定着させるアイデアです。
現在、当たり前のように節分に巻きずしを購入している人は、仕掛けに上手くのせられているといえます。
海苔ですから、ノリのいいのは構いませんが。
ただし、関東方面では、この習慣はありません。
大阪発で、関西を包みじわりじわりと広がっている段階です。
 別の大阪の風習に、「はちび」に「めぇ」という惣菜を食べるのがあります。
「はちび」とは、末広がりの八のつく日、つまり、八日、十八日、二八日に、「商いに芽が出るように」という願いを込め、
めぇ(荒芽・ワカメの仲間の海草)を炊いたのです。
それを食べたり、ゆで汁を門口にまいたりしました。
「めぇ」と、言葉をのばすのは、大阪弁の一つの特色です。
普通なら「はちびのめ」でしょうね。
アラメはあまりおいしいものではありませんが、ヨードと炭水化物が豊富で、動脈硬化、老化防止に効ありらしいですよ。
 四天王寺の南門から200メートル程南へ行くと、庚申堂があります。
庚申さんの日(庚申:かのえさる)には、北を向いてものをいわずに黙ってこんにゃくを食べると運が強くなるというのが、言い伝えです。
節分の巻きずしと、共通点があります。
昔は、こんにゃくは串にさされており、食べた後、串は家に持ち帰り枕にさしておくとご利益があったともいわれますが、
これは、いわしの頭をさすのと同じ要領です。
こういう風習は、伝承していきたいですね。
(『大阪くいだおれ学』)


巻きずしとか豆を見ると去年のことが思い出されます。

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今朝の〝あの人に会いたい「北御門二郎(翻訳家)」〟素晴らしかったです。
トルストイは、長編が多く、避けていたのですが北御門さんの翻訳を読んでみたくなりました(^-^)

2 件のコメント:

  1. こんばんは~

    節分の日の海苔巻きを食べる習慣。
    子供たちがまだ小さかった頃、献立を考えなくていいのでありがたかったです。(^-^;
    まだまだ、自分の家で海苔巻きを巻いていました~。
    今はもう買っていますが。。。(^-^;

    >「はちび」に「めぇ」という惣菜
    「めぇ」は、母親が好きだったのか?よく食卓に上がりました。
    懐かしいです。

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    1. カイさんこんばんは(*^O^*)/

      >献立を考えなくていいのでありがたかったです。(^-^;
      昨日、妹も言っていました(^^ )
      毎日の献立を考えるのは大変ですよね(^_^;)

      >「めぇ」は、母親が好きだったのか?よく食卓に上がりました。
      あらめのことは、知らなかったので検索しました。
      お袋の味なんですね(^-^)

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m