山茶花の日和に翳のあるごとく 西島麦南
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
もぢばをふきちらすかかぜのひとにあらばこゝろのかぎりとめてうらみむ 良寛
○「もぢば」は「もみぢば」の「み」脱か。
○「かかぜ」の「か」一字衍か。
○ひとにあらば―人ではないからやむをえないが,もし物を言ってわかる人だったら。
○とめてうらみむ―吹かないように言って恨みを言おう。
▽もみじの葉を吹き散らしてしまう風が,もしものを言ってわかる人間だったら,
出来るかぎり吹かないようにとめ,せっかくの美しい紅葉を吹きちらした恨みも言ってみよう。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
○「もぢば」は「もみぢば」の「み」脱か。
○「かかぜ」の「か」一字衍か。
○ひとにあらば―人ではないからやむをえないが,もし物を言ってわかる人だったら。
○とめてうらみむ―吹かないように言って恨みを言おう。
▽もみじの葉を吹き散らしてしまう風が,もしものを言ってわかる人間だったら,
出来るかぎり吹かないようにとめ,せっかくの美しい紅葉を吹きちらした恨みも言ってみよう。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
いつも烏の集団に追われているオオタカが逆襲しているみたい…
とぶたかのひと羽二羽のはぶきにもゆくすゑやすくみゆる乏(とも)しさ 大隈言道
○はぶき―羽ばたき。
○乏しさ―他が満ち足りた状態にあることから,こちらがうらやましく思うこと。
▽一羽か二羽が飛んでいる鷹を見ても,
その力強い羽ばたきから行く先何の不安もなさそうなのが羨ましく思われる。
我が身の老い先は不安なことばかりなのだから。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
○はぶき―羽ばたき。
○乏しさ―他が満ち足りた状態にあることから,こちらがうらやましく思うこと。
▽一羽か二羽が飛んでいる鷹を見ても,
その力強い羽ばたきから行く先何の不安もなさそうなのが羨ましく思われる。
我が身の老い先は不安なことばかりなのだから。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
暖かい日ざしに母も喜んでいました(^-^)
恋さまざま願(ねがい)の糸も白きより
古来難解の句と評されており,一般に首肯(しゅこう)される解説が出来ていない。
それにもかかわらず,何となく心を牽(ひ)かれる俳句であり,和歌の恋愛歌に音楽と,
蕪村らしい純情のしおらしさを,可憐(かれん)になつかしく感じさせる作である。
私の考えるところによれば,「恋さまざま」の「さまざま」は「散り散り」の意味であろうと思う。
「願の糸も白きより」は,純潔な熱情で恋をしたけれども――である。
またこの言葉は,おそらく蕪村が幼時に記憶したイロハ骨牌(ガルタ)か何かの文句を,
追懐の聯想(れんそう)に浮(うか)べたもので,彼の他の春の句に多く見る俳句と同じく,
幼時への侘(わび)しい思慕を,恋のイメージに融(と)かしたものに相違ない。
蕪村はいつも,寒夜の寝床の中に亡き母のことを考え,遠い昔のなつかしい幼時をしのんで,
ひとり悲しく夢に啜(すす)り泣いていたような詩人であった。
恋愛でさえも,蕪村の場合には夢の追懐の中に融け合っているのである。
(『郷愁の詩人 与謝蕪村』)
古来難解の句と評されており,一般に首肯(しゅこう)される解説が出来ていない。
それにもかかわらず,何となく心を牽(ひ)かれる俳句であり,和歌の恋愛歌に音楽と,
蕪村らしい純情のしおらしさを,可憐(かれん)になつかしく感じさせる作である。
私の考えるところによれば,「恋さまざま」の「さまざま」は「散り散り」の意味であろうと思う。
「願の糸も白きより」は,純潔な熱情で恋をしたけれども――である。
またこの言葉は,おそらく蕪村が幼時に記憶したイロハ骨牌(ガルタ)か何かの文句を,
追懐の聯想(れんそう)に浮(うか)べたもので,彼の他の春の句に多く見る俳句と同じく,
幼時への侘(わび)しい思慕を,恋のイメージに融(と)かしたものに相違ない。
蕪村はいつも,寒夜の寝床の中に亡き母のことを考え,遠い昔のなつかしい幼時をしのんで,
ひとり悲しく夢に啜(すす)り泣いていたような詩人であった。
恋愛でさえも,蕪村の場合には夢の追懐の中に融け合っているのである。
(『郷愁の詩人 与謝蕪村』)
クモが乗っていました(^^ )
巻第八 1517
長屋王(やがやのおほきみ)の歌一首
味酒(うまさけ)三輪の祝(はふり)の山照らす秋の黄葉(もみち)の散らまく惜しも
味酒三輪の神官がまもる山を輝かせる秋の黄葉の,散るのが惜しいよ。
味酒 ミワは酒の古語で,三輪山の修飾。
祝 神職。祝の山とは不十分な表現にも見えるが神山を「祝の山」といったか。
(『万葉集(二)』)
長屋王(やがやのおほきみ)の歌一首
味酒(うまさけ)三輪の祝(はふり)の山照らす秋の黄葉(もみち)の散らまく惜しも
味酒三輪の神官がまもる山を輝かせる秋の黄葉の,散るのが惜しいよ。
味酒 ミワは酒の古語で,三輪山の修飾。
祝 神職。祝の山とは不十分な表現にも見えるが神山を「祝の山」といったか。
(『万葉集(二)』)
うんちをしたのは…(*´∀`*)
コゲラ
(「ものおちついた冬のまち」より)
ある冬の日
秋をほめたこのまへのとしは
わたしのこころにゆとりもあったが
ことしは冬がしたわしい
つれないまでにりりしい冬のこころが
わたしをきれいにうつくしくしてくれるから
(『八木重吉全詩集1』)
ある冬の日
秋をほめたこのまへのとしは
わたしのこころにゆとりもあったが
ことしは冬がしたわしい
つれないまでにりりしい冬のこころが
わたしをきれいにうつくしくしてくれるから
(『八木重吉全詩集1』)
水車に染み込んでいた 昨日の雨かな?朝日に暖められて(o^^o)
メジロの舌が見えました。
2013年1月21日の記事を参照してください。
2013年1月21日の記事を参照してください。
ビワの花でも会えました(^。^)