2016年12月26日月曜日

空が暗いので…

鵯のこぼし去(さり)ぬる實(み)のあかき  蕪村

○鵯―ツグミに似た小鳥で常に群れ飛んで鳴き,赤い茨の実を好んでついばむ。
さっきまで群がっていた鵯が飛び去ったあと,
枯色の草の上にこぼれている茨の赤い実が印象的だ。
(『蕪村集 一茶集』暉峻康隆 川島つゆ校注者/岩波書店 昭和34年)
ちょっと気の早い唐子咲?のツバキがポツポツ(^▽^)
いっぽうこちらはいつまでも咲いているイヌホウズキ
アメリカイヌホウズキの可能性もありますが,
σ(^_^;には区別が難しいです(^^ゞ
前に見た時よりも皺が増えたような…苦労が多いのかな(^^ )
ドライフルーツというよりも炭のようになっているな…
蛇笏の句は赤い実を詠っているのだけど…

山茱萸の風にゆれあふ実を択(え)りぬ  飯田蛇笏
(『カラー図説 日本大歳時記[秋](旧版)』昭和57年)
朝ご飯を探しているのかな(^。^)

 翡翠(かはせみ)が掠(かす)めし水のみだれのみ  中村汀女
(『日本の詩歌30』)
まだ色が薄いので若鳥かな?
メジロ 目白 繡眼児 メジロ科 全長約11.5cm
 スズメより小さくて目のまわりが白い。
全国の低地から山地の林にすみ,多くは留鳥であるが,秋,移動するものもいる。
暖地の照葉樹林にいちばん多く,北海道では少ない。
市街地でもよく茂った林では繁殖するものがいる。
つがいで生活しているが,移動の時は数十羽の群れを作り,
冬から早春には数羽から10羽くらいの少群でいることが多い。
 身軽に枝移りし,昆虫,クモ,木の実等を食べ,
甘い物が好きでウメ,サクラ,ツバキ等の花のみつも吸う。
庭の枝にミカンを輪切りにして刺しておくと食べにくる。
低い横枝に小さなわん形の巣をつり下げる。
 チィーチィーと鳴き,チーチュルチーチュル,チュルチーとさえずる。
メジロの名は目のまわりが白いことに由来し,
繡眼(ぬいとりのある眼)児は中国名である。
(『自然観察シリーズ[20]<生態編>バードウォッチング』
      高野伸二 小学館 昭和58年)
ツグミ L24cm
習性:冬鳥として渡来し,秋,渡来したころは山地や北の地方の林にいて木の実を食べ,
次第に分散して低地や暖地に来る。
畑・水田・川原・芝生など開けた場所に下りて餌をとる。
数歩はねて胸を反らせた姿勢で立ちどまり,また数歩はねるという動作をくり返す。
庭木の実を食べに来ることもある。
飛翔は直線的で,長距離を飛ぶ時には翼を数回はばたいては体につけ,
またはばたくといった飛び方をする。
冬期は単独で生活するが,アシや草を刈った場所や
木の実の多い所にはたくさんの個体が集まる。
また,ねぐらにつく前に一定の木に10羽以上がとまることがある。

(『フィールドガイド 日本の野鳥』)
啄木鳥に俤も世にとどまらず  加藤楸邨
(『図説俳句大歳時記 秋(旧版)』角川書店 昭和39年)
俤(おもかげ)
今朝は,下に降りてくれませんでした…(>_<)
生きてまた絮あたたかき冬芒  橋本多佳子
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)

 【絮】ジョ④わた。草木の種子についてるわた毛。
(『新版 漢字源』)