2021年10月11日月曜日

10月11日

午前中は晴れの予報だったけど曇り空で蒸し暑かったです。
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祝日と見せかけて平日という今日。
推しアイスの力を借りつつ、熱中症にも気をつけていきましょう٩( 'ω' )و
昨日のニュースを見ていてビックリしたのが
コロナワクチン“醤油”老舗企業が原料製造」(日テレNEWS 10月10日)

ヤマサ醤油医薬・化成品事業部が製造しているのがシュードウリジン
シュウドウリジンでは、ヤマサ醤油が世界に数社しかないメーカーの一つだ」(化学工業日報 7月21日
今週の0655は、「〇〇の秋」がテーマです。
今朝は「実りの秋
クランベリーの赤い実』が流れていました♪
いつ見ても収穫する方法にビックリする!
見逃し配信10月18日まで

 今週の「たなくじ」は「犬派=大吉 猫派=中吉」でした(*^^)v
σ(*^^*)は、どちらかと言えば犬も飼っていたことがあるけど「猫派」かな…
だいぶ前に山を歩いていた時に、下の道を野良犬の集団(6匹位)が、私を見つけると吠えながら駆け上がってきた。
背中を見せて逃げると襲ってくるので、両手を上げ、小さな体を精一杯大きく見せてワァ~と大声を上げました。
すると犬たちは引き返しました。
その後、ホッとすると心臓がドキドキ…
太宰治ではないけど恐怖の体験をしました。
(「畜犬談」つづき)

 早春のこと。
夕食の少しまへに、私はすぐ近くの四十九聯隊の練兵場へ散歩に出て、二、三の犬が私のあとについて来て、いまにも踵をがぶりとやられはせぬかと生きた気もせず、けれども毎度ののことであり、観念して無心平静を装ひ、ぱつと脱兎の如く走り逃げたい衝動を懸命に抑へ抑へ、ぶらりぶらり歩いた。
犬は私について来ながら、途々お互ひに喧嘩などをはじめて、私は、わざと振りかへつて見もせず、知らぬふりして歩いてゐるのだが、内心、実に閉口であつた。
ピストルでもあつたなら、躊躇せずドカンドカンと射殺してしまひたい気持であつた。
犬は、私にそのやうな、外面如菩薩、内心如夜叉的の奸佞の害心があるとも知らず、どこまでもついて来る。
練兵場をぐるりと一廻りして、私はやはり犬に慕はれながら帰途についた。
(『太宰治全集 第三巻』太宰治 筑摩書房 昭和50年)
家へ帰りつくまでには、背後の犬もどこかへ雲散霧消してゐるのが、これまでの、しきたりであつたのだが、その日に限つて、ひどく執拗で馴れ馴れしいのが一匹ゐた。
真黒の、見るかげもない小犬である。
ずゐぶん小さい。
胴の長さ五寸の感じである。
けれども、小さいからと言つて油断できない。
歯は、既にちやんと生えそろつてゐる筈である。
噛まれたら病院に三、七、二十一日間通はなければならぬ。
それにこのやうな幼少なるものには常識がないから、したがつて気まぐれである。
一そう用心をしなければならぬ。
小犬は後になり、さきになり、私の顔を振り仰ぎ、よたよと走つて、たうとう私の家の玄関まで、ついて来た。
「おい。へんなものが、ついて来たよ。」
「おや、可愛い。」
「可愛いもんか。追つ払つて呉れ。手荒くすると喰ひつくぜ。お菓子でもやつて。」
 れいの私の軟弱外交である。
小犬は、たちまち私の内心畏怖の情を見抜き、それにつけ込み、図々しくもそれから、ずるずる私の家に住みこんでしまつた。
さうしてこの犬は、三月、四月、五月、六、七、八、そろそろ秋風吹きはじめて来た現在にいたるまで、私の家に居るのである。
私は、この犬には、幾度泣かされたかわからない。
どうにも始末ができないのである。
私は仕方なく、この犬を、ポチなどと呼んでゐるのであるが、半年も共に住んでゐながら、いまだに私は、このポチを、一家のものとは思へない。
他人の気がするのである。
しつくり行かない。
不和である。
お互ひ心理の読み合ひに火花を散らして戦つてゐる。
さうしてお互ひ、どうしても釈然と笑ひ合ふことができないのである。
 はじめこの家にやつて来たころは、まだ子供で、地べたの蟻を不審さうに観察したり、蝦蟇を恐れて悲鳴を挙げたり、その様(さま)には私も思はず失笑することがあつて、憎いやつであるが、これも神様の御心に依つてこの家は迷ひ込んで来ることになつたのかも知れぬと、縁の下に寝床を寝床を作つてやつたし、食ひ物も乳幼児むきに軟かく煮て与へてやつたし、蚤取粉などからだに振りかけてやつたものだ。
けれども、ひとつき経つと、もういけない。
そろそろ駄犬の本領を発揮して来た。
いやしい。
もともと、この犬は練兵場の隅に捨てられて在つたものにちがひない。
私はあの散歩の帰途、私にまつはりつくやうにしてついて来て、その時は、見るかげも無く痩せこけて、毛も抜けてゐてお尻の部分は、ほとんど全部禿げてゐた。
私だからこそ、之に菓子を与へ、おかゆを作り、荒い言葉を一つ掛けるではなし、腫れものにさはるやうに鄭重にもてなして上げたのだ。
他の人だつたら、足蹴にして追ひ散らしてしまつたにちがひない。
私のそんな親切なもてなしも、内実は、犬に対する愛情からではなく、犬に対する先天的な憎悪と恐怖から発した老獪な駆け引きに過ぎないのであるが、けれども私のおかげで、このポチは、毛並もととのひ、どうやら一人まへの男の犬に成長することを得たのではないか。
私は恩を売る気はまうとう無いけれども、少しは私たちにも何か楽しみを与へてくれてもよささう思はれるのであるが、やはり捨犬は駄目なものである。
(おほ)めし食(くら)つて、食後の運動のつもりであらうか、下駄をおもちやにして無残に嚙み破り、庭に干して在る洗濯物を要らぬ世話して引きずりおろし、泥まみれにする。
「かういふ冗談はしないでおくれ。実に、困るのだ。誰が君に、こんなことをしてくれとたのみましたか?」と、私は、内に針を含んだ言葉を、精一ぱい優しく、いや味をきかせて言つてやることもあるのだが、犬は、きよろりと眼を動かし、いや味を言ひ聞かせてゐる当の私にじやれかかる。
なんといふ甘つたれた精神であらう。
私はこの犬の鉄仮面には、ひそかに呆れ、之を軽蔑さへしたのである。
長ずるに及んで、いよいよこの犬の無能が曝露された。
だいいち、形がよくない。
幼少のころには、も少し形の均斉もとれてゐて、或ひは優れた血が雑つてゐるのかも知れぬと思はせるところ在つたのであるが、それは真赤ないつはりであつた。
胴だけが、によきによき長く伸びて、手足がいちじるしく短い。
亀のやうである。
見られたものでなかつた。
そのやうな醜い形をして、私が外出すれば必ず影の如くちやんと私につき従ひ、少年少女までが、やあ、へんてこな犬ぢやと指さして笑ふこともあり、多少見栄坊の私は、いくら澄まして歩いても、なんにもならなくなるのである。
いつそ他人のふりをしようと足早に歩いてみても、ポチは私の傍を離れず、私の顔を振り仰ぎ振り仰ぎ、あとになり、さきになり、からみつくやうにしてついて来るのだから、どうしたつて二人は他人のやうには見えまい。
気心の合つた主従としか見えまい。
おかげで私は外出のたびごとに、ずゐぶん暗い憂欝な気持にさせられた。
いい修行になつたのである。
ただ、さうして、ついて歩いてゐたころは、まだよかつた。
そのうちにいよいよ隠して在つた猛獣の本性を曝露して来た。
喧嘩格闘を好むやうになつたのである。
私のお伴をして、まちを歩いて行き逢ひ犬、行き逢ひ犬、すべてに挨拶して通るのである。
つまり、かたつぱしから喧嘩して通るのである。
ポチは足も短く、若年でありながら、喧嘩は相当強いやうである。
空地の犬の巣に踏みこんで、一時に五匹の犬を相手に戦つたときは流石に危く見えたが、それでも巧みに身をかはして難を避けた。
非常な自信を以て、どんな犬にも飛びかかつて行く。
たまには勢負(いきほひま)けして、吠えながらぢりぢり退却することもある。
声が悲鳴に近くなり、真黒い顔が蒼黒くなつて来る。
いちど小牛のやうなシエパアドに飛びかかつていつて、あのときは、私が蒼くなつた。
果して、ひとたまりも無かつた。
前足でころころポチをおもちやにして、本気につき合つてくれなかつたのでポチも命が助かつた。
犬は、いちどあんなひどいめに逢ふと、大へん意気地がなくなるものらしい。
ポチは、それからは眼に見えて、喧嘩を避けるやうになつた。
それに私は、喧嘩を好まず、否、好まぬどころではない、往来で野獣の組打ちを放置し許容してゐるなどとは、文明国の恥辱と信じてゐるので、かの耳を聾せんばかりのけんけんがうがう、きやんきやんの犬の野蛮のわめき声には、殺してもなほあき足らない憤怒と憎悪を感じてゐるのである。
私はポチを愛してはゐない。
恐れ、憎んでこそゐるが、みぢんも愛しては、ゐない。
死んで呉れたらいいと思つてゐる。
私にのこのこついて来て、何かそれが飼はれてゐるものの義務とでも思つてゐるのか、途で逢ふ犬、逢ふ犬、必ず凄惨に吠え合つて、主人としての私は、そんなときどんなに恐怖にわななき震へてゐることか。
自動車呼びとめて、それに乗つてドアをぱたんと閉ぢ、一目散に逃げ去りたい気持なのである。
犬同士の組打ちで終るべきものなら、まだしも、もし敵の犬が血迷つて、ポチの主人の私に飛びかかつて来るやうなことがあつたら、どうする。
ないとは言はせぬ。
血に飢ゑたる猛獣である。
何をするか、わかつたものでない。
私はむごたらしく嚙み裂かれ、三七、二十一日間病院に通はなければならぬ。
犬の喧嘩は、地獄である。
私は、機会にあるごとにポチに言ひ聞かせた。
「喧嘩しては、いけないよ。喧嘩をするなら、僕からはるか離れたところで、してもらひたい。僕は、おまへを好いてはゐないんだ。」
 少し、ポチにもわかるらしいのである。
さう言はれると多少しよげる。
いよいよ私は犬を、薄気味わるいものに思つた。
その私の繰り返し繰り返し言つた忠告が功を奏したのか、あるひは、かのシエパアドとの一戦にぶざまな惨敗を喫したせゐか、ポチ、卑屈なほど柔弱な態度をとりはじめた。
私と一緒に一緒に路を歩いて、他の犬がポチに吠えかけると、ポチは、
「ああ、いやだ、いやだ。野蛮ですねえ。」
 と言はんばかり、ひたすら私の気に入られようと上品ぶつて、ぶるつと胴震ひさせたり、相手の犬を、仕方のないやつだね、とさもさも憐れむやうにして流し目で見て、さうして、私の顔色を伺ひ、へつへつへつと卑しい追従笑ひするかの如く、その様子のいやらしいつたら無かつた。
 「一つも、いいところないぢやないか、こいつは。ひとの顔色ばかり伺つてゐやがる。」
「あなたが、あまり、へんにかまふからですよ。」
家内は、はじめからポチに無関心であつた。
洗濯物など汚されたときはぶつぶつ言ふが、あとはけろりとして、ポチポチと呼んで、めしを食はせたりなどしてゐる。
「性格が破産しちやつたんぢやないかしら。」と笑つてゐる。
「飼ひ主に、似て来たといふわけかね。」私は、いよいよ、にがにがしく思つた。
(『太宰治全集 第三巻』太宰治 筑摩書房 昭和50年)

つづく…

4 件のコメント:

  1. こんばんは~

    今日は、とても暑く感じました。
    10月に?と思いましたが、エアコンをいれています。
    年齢を控除して。。(^-^;

    ↓パソコン、車、ウォシュレットの修理。。
    修理が重なってしまったんですね。
    パソコンは、バックアップ出来ていたのでしょうか?
    バックアップ出来ているとひとまずは、一安心ですが。。
    あ~あ感は、否めませんよね。

    でも、色々な物がちゃんと修理出来た後は、
    ちょっと嬉しいですね。
    良い事も重なりますように。。。(#^^#)

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    1. カイさんおはようございます!
      またまた確認が遅くなりました_(._.)_

      明日から寒くなるとの予報
      散歩の画像は一か月間たまったあとに外付けのHDにバックアップさせていました。
      ですからHDが壊れていると聞いたときはあ~ぁとため息がでました。
      でも、帰ってきたのを見るとデータが残っているのでビックリです!
      その後の設定が大変でしたが…

      Win11が登場してバージョンアップできるみたいですが
      PCの起動に時間がかかるのでWin11にすると動かくなるような気がしています。

      >良い事も重なりますように。。。(#^^#)


      ありがとうございますm(__)m
      修理が重なりましたが、今月は無事過ごせているみたいなので
      このままアクシデントが起こらないようにと願っています(^^ゞ

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  2. こんばんは~

    前日の書き込みは、届いていましたでしょうか?

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    1. コメント欄を公開していたことに気がつきませんでした_(._.)_
      今、やっとコメント管理を見て気がつきました。
      管理不行き届きなことで申し訳ありません。

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m