2020年11月19日木曜日

今頃…(^-^;

今朝は、昨日以上の暑さ(^-^;
ついこのあいだ寒いと身構えたばかりなのに
こう気温の変化が激しいと体調が狂います…

近畿各地夏日 最も遅い記録更新」(関西NHK)
今朝のEテレ「0655」のオープニングで

「小春」は旧暦10月の別の呼び方で、現在の11月から12月上旬にあたります。
寒風が吹き始める晩秋から初冬のこの時期に、
時に春のような穏やかな日がやってくることがあり、
これを「小春日和」と呼びます。
春を表す言葉ではないんですね~。


今日のような夏日は、なんと言うんだろう…?
第155段
(前略)

 春暮(く)れて後(のち)、夏になり、夏果(は)てて、秋の来(く)るにはあらず。
春は、やがて夏の気を催(もよほ)し、夏より、既に秋は通(かよ)ひ、秋は、則(すなは)ち寒くなり、十月(じふぐわつ)は、小春(こはる)の天気、草も青くなり、梅も蕾(つぼ)みぬ。
(こ)の葉(は)の落つるも、先(ま)づ落ちて、芽ぐむにはあらず。
(した)より萌(きざ)し、つはるに堪(た)へずして、落つるなり。
(むか)ふる気、下(した)に設(まう)けたる故(ゆゑ)に、待ち取る序(つい)で、甚(はなは)だ速(はや)し。

(後略)
(『徒然草』兼好著 島内裕子翻訳 ちくま学芸文庫 2010年)
昨日紹介した『信念は社会を変えた! ③ルース・ベイダー・ギンズバーグ』より一部、転記しますφ(..)

なお、【信念は社会を変えた!シリーズ】には、
①グレタ・トゥーンベリ(環境活動家)
②ネルソン・マンデラ(南アフリカの政治家・弁護士)
④ステフィン・カリー(バスケットボール選手)
⑤グロリア・スタイネム(ジャーナリスト)
⑥ブライアン・スティーヴンソン(弁護士)
の方々が紹介されています。
――今、世界で、もっとも必要なことは何だと思いますか?

 ひと言で表すとしたら、「他人の声に耳を傾けること」でしょうね。
そう、きちんと聞くことです。
現代人は、同じ考えの人としか話をしない傾向があります。
ソーシャルメディアも、その傾向を増長していると思います。
(『ルース・ベイダー・ギンズバーグ』 ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブデイ編著、橋本恵訳、あすなろ書房 2020年)
 今、私は、先日亡くなった最高裁判事の先輩、ジョン・ポール・スティーブンスを思いだしています。
本当に聞き上手で、他人の話を聞くことでいかに学んできたか、よく話していました。
自分と違う見解の判事の話を聞く、ということですね。
 この点、現代は深刻な問題を抱(かか)えています。
人々は、自分とは違う考えの人の話を聞こうとしない。
信条を同じくする人同士で、固まるだけです。
 けれど、アメリカを偉大な国にしてきた要因のひとつは、多種多様な国民性です。
実に多種多様な人種と文化的背景と宗教が集まっている。
その違いを容認するだけでなく、すばらしいと称賛し、長きにわたって手を取り合うべきです。
アメリカのモットーは、「エ・ピルリブス・ウヌム」(訳注:ラテン語の成句。「多州から成る統一国家」のアメリカ合衆国を指す)。
「多くからひとつへ」です。
 私たちは、ひとつの国。
一般大衆の利益や権利を守る民衆主義を続けられる、民主国家であってほしいです。
(『ルース・ベイダー・ギンズバーグ』(ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブデイ編著、橋本恵訳、あすなろ書房 2020年)
 11月19日
 アインシュタインが慶應義塾大学で講演した。 1922(大正11)年

 相対性理論で有名な天才的物理学者アインシュタイン博士は、招かれて一度日本を訪問したことがある。
日本へきてはじめての講演が、この日、慶應義塾大学で行なわれた。
世界的学者を一目見たいとおしかけた人々を前に、博士は、和服姿の石原純博士の通訳で、5時間にわたって自分の理論をやさしく説明した。
人々はたいへん感動した。
のちに博士は、世界平和のためになると信じて、ドイツに対抗し、原子爆弾を開発することをアメリカ大統領ルーズベルトに熱心にすすめた。
 ドイツ降伏後、博士は「日本に原子爆弾を投下しないように」と説いたが、時すでに遅かった。
『カレンダー日本史 岩波ジュニア新書11』永原慶二編著 1979年)
講演内容を転記するのは難しいので(^^ゞ
アインシュタイン 日本で相対論を語る』より、アインシュタインの日記と解説より女学生徒のエピソードを紹介します。
当時の女学生と現在の若い女性は、そんなに違っていないのだなと思いました(^_-)-☆
1922年11月29日
(前略)

10時前に上品な日本の家でお茶会。
前にも書いたが、食事の出る宴会は交友を祝うものである。
日本人ののんびりとした文化を垣間(かいま)見た。
主人がお茶の儀式に関する4巻からなる分厚い本を自慢げに見せていた。
大隈(重信)によって設立され、民主主義の精神で運営されている早稲田大学の歓迎会で、1万人の学生を前に演説した。
(『アインシュタイン 日本で相対論を語る』著者:アルバート・アインシュタイン、編訳:杉元賢治 解説:佐藤文隆 講談社2001年)
ホテルで昼食。そして講演。研究所視察。
光の屈折――スペクトル線変位に関する興味ある報告があった。
6時半ごろ、教育学会(帝国教育会)による歓迎会。
別れ際に外で師範学校の女学生の歓迎を受けた。
薄闇のなか、愛らしく、元気ににぎわう女学生の美しい光景。
1人の死すべき者にはじゅうぶんな愛と甘やかしだった。
死ぬほど疲れて宿舎に到着。
ア博士、女学生に押しつぶされる!?
 アインシュタインが東京女子高等師範学校(お茶の水女子大学)で催された歓迎会会場から出て車に向かおうとすると、女学生がいっせいにキャーキャーと博士に押し寄せた。
若くかわいい女学生に取り囲まれたアインシュタインは両手をつかまれて「私も、私も」と握手をせがまれる。
なんとか車に乗り込むと、こんどはガラスをたたいて「アインシュタイーン!」「キャーッ!」「言っちゃダメ―」と騒ぎはおさまらない。
年のころは17歳か18歳か、相対性原理の何たるかを知っているのかいないのか、それはともかく、日本中が大騒ぎしているのだからとにかくすごい人なのだということで、女学生の興奮はいっこうにおさまらなかった。
「生まれて初めてですよ、こんなに大勢の若いご婦人に大騒ぎされたのは」
アインシュタインは今で言うならハリウッドスターさながらの人気をおもしろがって言うと、あらためて車の窓にすりよる女学生をキョロキョロと見た。
「おや、なかなかきれいなお嬢さんもいますね」と笑った。
(『アインシュタイン 日本で相対論を語る』著者:アルバート・アインシュタイン、編訳:杉元賢治 解説:佐藤文隆 講談社2001年)
今朝の父の一枚です(^^)v
休憩の後、立とうとしたらモズがやって来たそうです。
ちょっとしたタイミングで出会えたりするし、まったく会えない日もあります。