2020年8月17日月曜日

歯科受診

 今日も危険な暑さで外に出るのが嫌になるほど…

歯科を受診すると体温を計ってくれるのですが
37.2度もあってビックリしましたが、しばらくして測ると36.8度に下がっていました。
待合室で読んでいたのは『治安維持法と共謀罪
試し読み」で「はじめ」などを読むことができます。
その「はじめ」に

しかし、日本ではいまだ犠牲者の名誉回復、被害救済は実現していない。
社会的のみならず法的にも有罪状態は今も続いている。


とあります。いまだに治安維持法は実質的に維持されているのです。

そのなかで廃案になった昭和9年、10年の改正案のポイントが載っています。

(「3 改正の放棄と拡大解釈――昭和9年および10年」)

改正の主なポイン

改正の主なポイントとされたのは次の7点であった。

①国体変革の罪に重い刑を科すこと
②国体変革を目的とする結社を支援する結社などに対する罰則を設けること
③個人の宣伝や言論も取り締まれるように国体変革に関する宣伝罪を設けること
④裁判所の令状がなくても被害者を勾引・勾留できるように検事の強制捜査権を認めること
⑤思想犯罪に長けた裁判所で迅速な審理を行えるように事件の管轄を別の裁判所に移転することを認めること
⑥社会に復帰した思想犯に転向を促すとともに再犯を防止することを目的として起訴猶予の者と執行猶予の者を対象に一定の期間、保護を名目として観察を行えるように保護観察制度を設けること
⑦非転向者を社会から隔離することを目的として、国体変革に関する罪の刑期終了者のうち再犯のおそれがある者を拘禁し得るように満了者予防拘禁制度を設けること

司法省の本命は、転向政策に関わる⑥と⑦であった。
(『治安維持法と共謀罪』内田博文 岩波新書 2017年)

読みながらアグネスさんや香港の若者たちの身の上を案じていました。

一方、台湾の