2020年7月19日日曜日

極端な…

朝から青空が見えたのはいいのですが、強烈な暑さでした(-_-;)
でも、梅雨明けにはまだ間がありそうです。
被災地では、豪雨の後、衛生面での不安も…

豪雨 大量の廃棄物が住宅前に積まれたまま 衛生懸念も 熊本」(NHK)
昨夜のブラタモリ「伊豆大島~なぜ伊豆大島といえば“アンコ椿”!?~
97歳のかわいいお婆ちゃんが昔の話をされていました。
桶に椿の枝を入れて水が飛ばないようにしていたのは生活の知恵ですね!
一緒に見ていた父が、徳之島でも水汲みの桶を頭に乗せていたし
海水を調味料の代わりにして芋をふかしたりしたと話していました。
私が小学校4年生の時に帰省しました。
まだ水道が設置されていなかったので、天秤の両端に桶をつけて水運びをしていました。
私も挑戦しましたが桶がユラユラ揺れて水はこぼれるし
重くて少ししか進めず、親戚の子らに笑われた(^^ゞ
ちなみに都はるみの「アンコ椿は恋の花」を浅野さんが知らないのを父がビックリしていましたが、
そりゃそうでしょう浅野さんが生まれる30年前にヒットした曲なんですから。
小学校低学年の女の子がミラーレスでない重そうな一眼レフで撮影していました。
お母さんも望遠のズームレンズをつけた一眼レフで撮影していました。
こんなに小さい時からカメラに親しんでいるとカメラの需要も安定するのかもしれない。
右下の背中を向けている弟は、姉ちゃんのようにカメラには興味がなさそうでした(*´▽`*)
公園で見ると、中高年の方もスマホで撮影されている方が断然多い…
ツバメシジミがお尻(腹部)をあてて
産卵していました。
顔見知りの方から聞いた話では、この公園でアライグマが目撃されたそうです。
飼われていたペットを捨てたのか?逃げ出したのか?
アライグマが棄てられて野生化して、農作物に被害があると報道されています。
また、5月に愛知県豊橋市でフィリピンから帰国した男性が狂犬病に感染していて、
のちに亡くなったことがニュースになっていましたが、アライグマは狂犬病のキャリアです。
世界2020年8月号』に掲載されている
環境と生態系の回復へ パンデミックが示した課題」から
ペット取引のリスク」を転記しますφ(..)
なお、ここに書かれている「ブッシュミート(森の肉)」は、それまでに感染症についてどれほど危険なのかが書かれています。
環境と生態系の回復へ パンデミックが示した課題」 井田徹治
(前略)
■ペット取引のリスク
 野生動物と人間の接触の機会を増やす生物取引は、ブッシュミートなどの食用に限らない。
忘れてはならないのは「エキゾティックペット」と呼ばれるペット目当ての野生生物取引の存在だ。
これは日本人の暮らしに深く関連する。
その重要なハブとなっているのが、東南アジアだ。
(『世界 2020年8月号』岩波書店)
 「インドネシアで2018~2019年の間に押収された生きた鳥の数は45000羽」「マレーシア、シンガポール、ベトナムの三カ国だけで2017~2019年の間に9万6000キロのセンザンコウのうろこが押収された」。
この2月、民間の野生生物取引監視団体、トラフィックがまとめた東南アジアの野生動物取引に関する大規模な調査報告書には、にわかに信じ難いような数字が並ぶ。
 象牙やトラ、サイの角などのほか、サイチョウなどの鳥類、ペットや食料としての需要が高いスッポンモドキなど、取引されるものは多種多様だ。
これらはすべて違法だが、カエルやヘビ、イモリなどペット向けに大量の動物が日本や米国・欧州に合法的に輸出されていた。
 報告書はペットとして人気のカワウソやマニアの間で人気の爬虫類のボルネオミミナシオオトガケなどが大量に日本に輸出されたことを指摘、ラオスのイボイモリが日本向けのペットとして大量に捕獲されたことにも言及している。
トラフィックは「この地域は、多くの野生動物の生息地であることに加え、アフリカなどから運ばれる動物の中継地としても、最終消費地としても重要だ」と主張。
生物多様性保護と感染症防止のために、東南アジア各国での違法取引規制の強化と同時に、日本や中国などでの需要を減らすことの重要性も指摘している。
 トラフィック・ジャパンが6月に発表した日本でのエキゾティックペットの違法取引に関する調査では、フクロウやカメなど2007~2018年の間に計78件、1161匹が違法な輸入として税関に差し止められている。
1161匹の中には、コロナウイルスの自然宿主であることが多いコウモリや、スローロリス、マーモセットなどの小型霊長類、動物由来感染症のリスクが高い動物が195匹も含まれていた。
 米国の著名な霊長類学者、ラッセル・ミッターマイヤー博士らは、米国の環境保護団体と共同して、陸上の野生動物の取引禁止を求めるオンライン署名を始めている。
博士は「新型コロナウイルスの大流行が二度と起こらないようにするために必要な取り組みだ」と訴える。
これには世界各国の環境保護団体のほか世界動物園水族館協会、国際霊長類学会など100を超える組織が賛同した。
だが、日本からの賛同団体はゼロである。
 過去にペットとして大量に輸入され、飼えなくなったものが野外に捨てられたり逃げ出したりして日本全国に拡大しているアライグマは狂犬病のキャリアである。
専門家は、何らかの形で狂犬病ウイルスが国内に持ち込まれ、凶暴なアライグマが宿主となったら、狂犬病の大流行につながりかねないと警告する。
だが、エキゾティックペットと動物由来感染のリスクへの認識は、日本では極めて低い。
(『世界 2020年8月号』岩波書店)
新型コロナウイルスの感染発生源が中国の武漢だとニュースになりましたが、
日本もいつか動物由来感染症の発生源になるかもしれません。

新型コロナ拡散の源とされる武漢華南海鮮卸売市場の実像」(NATIONAL GEOGRAPHIC 2020年4月22日)
今朝の父の一枚です(^^)v
蘇鉄(ソテツ)の雄花を写していました。
まだ読み始めたばかりの本ですが
沖縄の殿様 最後の米沢藩主・上杉茂憲(もちのり)の県令奮闘記』より一部転記しますφ(..)
薩摩や長州の殿様だったら、このような記憶に残る名県令にはならなかったのかも…

(「第二章 沖縄本島巡回 蘇鉄で空腹をみたす」より)
(前略)
 島尻地方の十五間切りは、どこも昨13年(1880)の不作と今年2、3月の天候不順に大きく影響されて、一時は蘇鉄を食べるほどの危機におちいっていたことが、現地に行ってはじめてわかった。
蘇鉄中毒の死者は首里の士族一家以外に報告されていないが、少なかったことが奇蹟のようなものだった。
 県庁は旧藩医の仲地紀照という医師に蘇鉄中毒症についてききとりをしたが、中毒症は粗製のものを食するにありといい、食用にすることじたいを禁止すべきとはいわなかった。
 蘇鉄に中(あた)ると、食後数分で胃、腹部に疼痛(とうつう)を訴え、嘔吐(おうと)、発熱、頭痛の症状を呈する。
軽症の場合、適当な治療をほどこせばたいてい24時間で治癒するが、重症の場合は3時間から一昼夜で死にいたる。
中毒者は激しい腹痛を訴えるが下痢はなく、吐き気を覚え、よだれを流す。
顔面は赤色を呈し、体のところどころに紫色の斑点(はんてん)が出る。
この症状が出ると、薬効を奏することはない。
苦悶(くもん)ははなはだしく、精神は錯乱し、舌筋が不随となり、多くは鼻口粘膜から出血し、ついに絶命する。
(後略)
(『沖縄の殿様 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記』高橋義夫 中央公論新社 2015年)