2022年7月19日火曜日

帰ってくると…

出かけた時は小雨が降っていましたが
歩いているときは傘をささずに歩けました。
でも、蒸し暑さに汗が吹き出しました。
途中で出会った方は、頭に汗をかくので髪がビショビショになったと話していました。
帰ってきてしばらくすると空が暗くなり本降りになりました。

京都と滋賀で猛烈な雨か 近畿非常に激しい雨見込み 浸水警戒」(関西NHK)
京都 滋賀で記録的大雨 九州 山口で線状降水帯発生も 厳重警戒」(NHK)

記録的な短さの梅雨で、水不足になるかもと心配していたのに…
梅雨明け宣言が早すぎたのではといいたくなると思いますが

内田正男さんの『暦のはなし十二ヵ月』に

 やはり、気象庁が気圧配置を判断しての梅雨入りの発表の方が実際的である。
それとて、果たしてどれほどの意味があるのか疑問である。
それもやはりマスコミにせかれての梅雨入り宣言であろうが。


と、書かれていました。
温暖化の影響もあってか、日本の気候は、四季がなくなって
夏と冬の二季になってしまったようです。
梅雨も今までと違ってきているのかもしれない…?
図や表は省略しています。

 〇雨の強さのイメージ


 線状降水帯の雨は、ゲリラ豪雨のようなバケツをひっくり返したような激しい雨――あるいは滝のように降る非常に激しい雨、さらに息苦しくなる圧迫感や恐怖がある「猛烈な雨」が、短時間ではなく、長時間にわたって降り続ける非常に危険な現象です。
(『図解・天気予報入門』古川武彦、大木勇人 講談社ブルーバックス 2021年)
 「猛烈な雨」という言葉を使いましたが、「激しい雨」「猛烈な雨」など天気予報でよく聞く言葉は、気象予報士の主観で形容詞をつけているわけでなはなく、表1-3に示す基準があり、適切に使い分けをしています。
これによると「猛烈な雨」は、1時間雨量が80mm以上で「息苦しくなる圧迫感と恐怖を感じる」雨です。

(「雨の強さと降り方」気象庁)
〇なぜ多発するのか

 線状降水帯の形成の条件の1つは、大気下層に湿った気流の流入が続くことであることはすでに述べました。
近年の線状降水帯の多発は、地球温暖化による海水温の上昇と関連が深いと考えられ、台風の強靭化とも共通しています。
 また、下層の湿った気流が日本に入る状況は、梅雨の末期になどによく見られます。
夏の太平洋高気圧がまだ日本列島を覆いきれておらず、高気圧の西の端を回る気流が、日本に流れ込みやすくなります(図1-23)。
 高気圧の中心は下降気流があり空気は乾燥していますが、周辺部では、海水温の高い海面を吹きわたることで湿った空気に変質します。
特に、高気圧の周辺部は過去気流がないので、海面を長い距離に渡って吹きわたり、非常に湿った気流となります。
この湿った気流は、前線の活動を活発にさせたり、線状降水帯を発生させたりして、集中豪雨の原因となるのです。
(『図解・天気予報入門』古川武彦、大木勇人 講談社ブルーバックス 2021年)
 「線状降水帯」は積乱雲が連なってできる

 最近、大雨のニュースで線状降水帯という言葉をよく耳にします。
これは集中豪雨をもたらす原因となる現象で、積乱雲が連(つら)なることで発生します。
(『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA 2021年)
 ひとつの積乱雲がもたらす雨量は数十mmで、雲が風に流されれば通り雨で終わります。
しかし、積乱雲が風上側で次々と発生して連なってしまうと、狭い範囲の同じ場所で強い雨が数時間にわたって降り続き、雨量が100~数百mmにもなる集中豪雨が発生します。
このとき、線状にのびた雨域や雨雲のまとまりのことを線状降水帯といいます。
積乱雲が動く方向の後ろ側で新たな積乱雲が次々に発生することから、線状降水帯ができるしくみは「積乱雲のバックビルディング」と呼ばれています。
このほかに、前線上で次々と積乱雲が発生してできるタイプの線状降水帯もあります。
  線状降水帯は大きな災害をもたらす危険な現象ですが、正確な予測は難しいのが現状。
そのため、線状降水帯をうまく予測するための研究が行われています。

豆知識
 線状降水帯の発生予測には、風上側の水蒸気の正確な観測が重要です。
気象庁では、九州に水害をもたらす線状降水帯を高精度に予測するために、東シナ海の船で水蒸気を観測するなど、新しい試みを始めています。
(『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA 2021年))

紹介した2冊は、去年、出版されたので線状降水帯について書かれていました。
命を守るためにも手元に置かれることをおすすめします。
そしてこちらの情報も
災害列島 命を守る情報サイト」(NHK)
 今朝の父の一枚です(^^)/
昨日までは来園者で賑わっていましたが、連休も終わり、雨ということで静かな公園でした。
子どものころの夏の雨というのは…

 草の雨祭の車過(すぎ)てのち

 京都の夏祭、即ち祇園会(ぎおんえ)である。
夏の白昼(まひる)の街路を、祭の鉾(ほこ)や車が過ぎた後で、一雨さっと降って来たのである。
夏祭の日には、家々の軒に、あやめや、菖蒲(しょうぶ)や、百合(ゆり)などの草花を挿して置くので、それが雨に濡れて茂り、町中が忽(たちま)ち青々(せいせい)たる草原のようになってしまう。
古都の床しい風流であり、ここにも蕪村の平安朝懐古趣味が、ほのかに郷愁の影を曳(ひ)いている。
(『郷愁の詩人 与謝蕪村』萩原朔太郎 岩波文庫 1988年)