2017年11月15日水曜日

吐く息が白く見えるようになりました。

今朝は、ちょっと寒いけど、晴れました(^。^)
山崎方代さんの歌を知るきっかけになったのは俵万智さんの本を読んでからです。
前にも紹介したのですが、方代さんの短歌の中で一番好きな歌(^^ゞ

   一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております   山崎方代

(略)

一番大切なことは、これ以上言葉にはしませんよ、それでいいじゃあないですか、と方代さんは言う。
 南天の実はその恋の舞台を彩っていたのだろうか。
南天の実が知っているという表現は、裏返せば、誰も知らないということである。
 掲出歌は歌集『こおろぎ』所収。
作者六十代のもので、先にあげた「きつね花」や「心の父」のように、
死を予感させる歌も少なくない(彼は歌集出版の五年後に亡くなった)。
人生の夕暮れどきにあって、振り返りこんなふうに優しく思い出される恋。
「一度だけ」なんて作者は謙遜しているけれど、そこには静かな満足感が漂っている。
たぶん、方代さんは言いたいのだろう。
生涯をとおして「本当の」と断言できる恋が一つあれば、充分じゃないですか、と。
(『あなたと読む恋の歌 百首』)

今朝、気がついたのだけど松が折れていました。
葉がまだ青かったので枯れているようには見えなかったけど…
折れた部分を見ると害虫が侵入していたみたいです。
アオジ♀
冬は関東以西の住宅地などにもふつうにいるが、とかくやぶに逃げこみがちである。
ところが3月に入るとなぜか大胆になり、逃げるときも上に行くことが多くなる。
やがて枝先で、渡去間近を告げるさえずりを聞かせてくれる。
北国のムードを漂わせて、ひっそりと優しく春を歌い上げている。

(『鳥のおもしろ私生活』)
山家集 上 秋 477
  寂然、高野にまゐりて、深紅葉といふことをよみける
さまざまの 錦ありける み山かな 花見し峯(みね)を 時雨染めつつ

色とりどりの錦のあるみ山だよ。
春は桜の花を賞(め)でたこの高野の峯を、今は時雨が染めて……。
・寂然 大原三寂の一人、藤原頼業(よりなり)
西行と交わりが深かった。
ここでは、高野山にいる西行を訪ねたか。
(『山家集』)
   何をする家とも見えず壁に蔦(つた)  其 由

 壁に蔦などを匍(は)わせて住んでいるが、必ずしも数寄者(すきしゃ)というわけではない。
この「何をする」という言葉は、蕪村が「こがらしや何に世わたる家五軒」といったほど強い意味の言葉でなく、
素性のわからぬ、得体の知れぬといった程度のものと見るべきであろう。
子規居士の「職業のわからぬ家や枇杷(びわ)の花」という句が、ちょっとこの句に近いものを捉えている。
(『古句を観る』)
扉のまえにさかさに薔薇をさげ持ちてわれあり夜は唇熱く
(『寺山修司全歌集』沖積舎 昭和58年)
今朝は、靄っているような感じでした。
散歩しているワンちゃんを見ると吐く息が白く見えました(^。^)
コスモスの揺れてさびしき花の性(さが)今宵の月にあますなく見ゆ  鈴鹿俊子
(『昭和萬葉集 巻十 独立日本 昭和27年~29年』講談社 昭和54年)

○ ○ ○ ○

11月15日は坂本龍馬の命日ですね。
慶応3(1867)年11月15日(太陽暦では12月10日)。
そして誕生日。天保6(1835)年11月15日(太陽暦では1836年1月3日)。


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