2017年10月30日月曜日

冬がきたような冷たい風

やっと雨が止んでくれたのですが…


    菊
野分(のわき)吹く 今朝しもきくの うつろはで よろぼひたてる ませのうちかな

①野分―秋に吹く激しい風。台風。
②しも―とりわけて「今朝」を指示し強調する助詞。
③花や葉が散らないで。
④よろめいて立っている。
⑤ませ―竹や柴で低く粗く作った垣根。籬垣(ませがき)
(『橘曙覧全歌集』)
 エナガはジ~ッとしてくれません…(^0^;)
すぐに飛んでいった(。・_・)ノ
久しぶりに父と歩きました。
今朝は、風が冷たくて手袋をしたくなるほど…

カタツムリも寒くて外に出られないみたい(^▽^)

家を持たない秋がふかうなった
(『あの山越えて 山頭火行乞記』大山澄太編 潮文社新書 昭和44年)
    山と空

もしもお山が硝子(がらす)だつたら、
私も東京が見られませうに。
――お汽車で
  行つた、
  兄さんのやうに。

もしもお空が硝子だつたら、
私も神さまが見られませうに。
――天使に
  なつた
  妹のやうに。

(『さみしい王女 新装版 金子みすゞ全集・Ⅲ』)
節くれだつ手に櫛持ちてねもころに父は死したる母のかみとく  山本万司
(『昭和萬葉集 巻九 冷戦の谷間で―朝鮮戦争
              昭和25年~26年』講談社 昭和54年)

ねもころ【懇・惻隠】
〔副〕《根モコロの意。モコロは、同じ状態にある意。
    草木の根が、こまやかにからみ合って土の中にあるのと同様にの意》
①こまやかに情のからむさま。
②こまやかに、周到にものを見るさま。
③こまやかに心をつかうさま。
(『岩波古語辞典(旧版)』)
父が撮影した画像の最後に
母と一緒に座っていたベンチが写っていました。

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