キツネノマゴ
ノゼンカズラがミズキの上まで伸びていました(*^▽^*)オンブバッタのカップル
巻雲
アメリカアサガオ
シロバナヒガンバナ
コミスジ
虫たちは,どんなに辛いからといって自殺はしませんよね!
神様からいただいた命を最後まで全うする!
日本では年間三万人以上の人が自ら命を断っている.
自殺のニュースを目にすると千恵は憤(いきどお)った.
「いらないのなら,その命,私にちょうだい」.
(『はなちゃんのみそ汁』安武信、 安武千恵、安武はな 文春文庫 2014年)
クソカズラという言葉は植物名とはいいながら,口にするにためらいを覚える言葉である.
しかしそう思うのは現代の言語感覚での物いいであって,上代人にとって極めてあたりまえの日常語による命名であったのかもしれない.
考えてみれば,昔の農耕にとって,人糞尿は貴重な肥料源であった.
ながい農耕の歴史は,糞尿の臭気のなかで綴られてきたといっても過言ではないだろう.
そしてこうした農耕を基盤にして,いわゆる照葉樹林文化ともいわれている日本文化がはぐくまれ,発展しこんにちに到ったという事実を,私たちはけっして忘れてはならないと思う.
私が子供の頃,人糞尿の臭気は,町の人々にとって厭わしい物ではなく,田舎の香水といって親しまれていた.
水洗トイレの発達したこんにちでは想像もつかない光景が,町なかでも見られた時代だった.
クソカズラという名も,ためらうことなく受け入れられていた. (P82)
(『植物和名と方言』 並木和夫 北隆館 1983年)