2025年6月8日日曜日

梅雨入り間近かな?

 

 どんよりとした曇り空で蒸し暑かったです。
夕方、買い物に出かけると雨が降っていました。
梅雨入り間近かな?

九州北部と四国が梅雨入り 九州で雨強まる 沖縄は梅雨明け」(NHK)

トンボが羽化の途中で息絶えたようです。

 トンボの翅・バッタの翅
 トンボの仲間は原始的な翅をもち、たたむことができない。
そのため幼虫時代に翅を小さいままにしておくことで、岩陰に隠れていた。
しかし、成虫になるときには翅を一挙に伸ばすことになるため、脱皮に失敗する可能性も大きかった。
 トンボよりあとに誕生したバッタなどの昆虫は、幼年時代のまだ飛ぶことのできない不完全な翅を背中側にピタリとたたむことができ、岩陰に隠れることができる。
そのため、脱皮のたびに少しずつ翅を伸ばすことが可能になった。
 トンボの幼虫と成虫では全く似ていないが、幼虫は小さな翅をもち、蛹の時期はなく、不完全変態の仲間である。
(『校庭の昆虫』田仲義弘・鈴木信夫 全農教 1999年)
朝ドラ「あんぱん」

のぶは次郎に
もし、僕の身に何かあったら、代わりに君が夢を叶えて欲しいがや
と声をかけられました。
そして次郎が大切にしていたカメラを託されます。
これから戦局はますます厳しいものとなりますが、
戦後、のぶはどのような道を選択するのだろう。

吉田ルイ子さんのように次郎のカメラを持って世界中を飛び回らないかな?
NHK映像ファイル あの人に会いたい「吉田ルイ子(フォトジャーナリスト)
またもやうどんの話を(^_-)

 きざみときつね 

 関西と関東のちがいといえば、よく引き合いに出されるのがうどん。
わたしが東京ではじめておうどん食べたとき、まっくろけっけなお汁の中に、ふとーい麵がどよんと沈んでいるのを見て、びっくりしました。
「こんなもん、おうどんちがうわ。よう食べん」と、そのときはどんぶりを前に泣きそうになったけれど、慣れてくると東京のうどんはうどんでまた別の味わいがあります。
そやけど、やっぱりおうどんは大阪にかぎるわあ。
 大阪のうどんといえば、一番にあげれるのが、たぶんきつねうどんではないでしょうか。
大阪の人は「けつね」と言うと言われますが、いままでわたしはそんなん聞いたことありません。
大阪もきつね。
断じて、きつね、です。
「うろん」とも決して言いません、念のため。
(『小林カツ代の「おいしい大阪」』小林カツ代 文春文庫 2008年)
 ところで、ちょっと話は飛びますが、関東のうどんとそばの店で驚いたんが、「たぬきください」言うたら「うどんですか、そばですか?」と聞かれたことでした。
 たぬき言うたら、そばに決まってますやん、と言いたいところをぐっと抑えて「そばでお願いします」
 で、「たぬき」が出てきて、それが、びっくり!
そばの上に天かすがいっぱい。
たぬき言うたらお揚げさんがのってるそばとちがいますのん?
 関西でたぬきとは、きつねうどんと同じくお揚げさんがのっているそばのことです。
 きつねうどんと言えば、甘辛く炊(た)いた大きいお揚げさんがうどんの上にのっかっているものだと考えられているようですが、ただきざんだだけの薄揚げをのせる「きざみきつね」いうのもあります。
つまり、きつねうどんで、うどんが化けてそばになり、それがたぬきです。
 またまた話はずれますが、大阪人は食べ物によく「お」とか「さん」をつけます。
「お」だけつけるのには、おうどん、お豆腐、おしょゆぅ(語尾をちょっと引っ張るんです)、「さん」までつけてしまうのは、お揚げさん、お豆さんなど。
でも、おうどんさん、お豆腐さんとはけっして言わないし、おだいこん(最後の「ん」は軽く聞えるかどうかくらいに発音する)は言っても、おにんじんとかおごぼうとかも言わない。
そのへんはなんや規則みたいなもんがあるんやと思います。
いずれにせよ、食べ物に対する親しみというか、ありがたみを「お」や「さん」づけにすることであらわしてるんとちがいますやろうか。
そういえば、鍋もお鍋さん、言うてましたなあ。
 話は戻って、きつねときざみですが、わたしは断然きつね派で、父は断然きざみ派。
好みは分かれてました。
 父は「わたしはお揚げさんそのままの味が好きやさかい、きざみのほうがええですわ」と言っていました。
 うどん屋に行っても、父はきざみを注文します。
 注文を待っている間、こっそりつぶやくんです。
「けどねえカツ代ちゃん、ただきざむだけのきざみと、手間かけて炊いたお揚げのきつねとなんでおんなじ値段でっしゃろね?」
 その意見にはわたしも同感です。
きつねのお揚げさんを上手に炊くんは、なかなかむずかしいことです。
お揚げさんは油抜きをしっかりせんと味がなじみません。
うどん屋さんですと、長いことゆでて油を抜き、それからだし、しょうゆ、砂糖とみりんでゆっくりと味をふくませていきます。
きつねうどんを日本ではじめてつくって出したという「松葉屋」では、三回も四回も炊いてはさましを繰り返し、味をじっくりふくませています。
それくらい手間がかかっているんですよ。
せやからおいしいし、油っぽくないですね。
 とにもかくにも大阪のうどんはだしが決め手。
どこの店でも昆布と削り節をたっぷり使って作ります。
最後の一滴まで飲み干すのが、大阪のうどんつゆです。
色は淡いがだしは濃く、つゆの味は「だし命」と言っていいほど、どんなうどん屋さんでも気をつかっています。
 きざみかきつねかは、もう好きずき。
きつねの甘いのんより、きざみのさっぱりしたんを好むのは、どちらかというとお酒が好きな辛党の人なのかもしれません。
父もそうでしたから。
「断然甘辛きつね派」のわたしですが、冬になるとときどき父を思い出してきざみをつくります。
ゆずのそぎ切りをひとひらのせると、なおさら風味が増すようです。
(『小林カツ代の「おいしい大阪」』小林カツ代 文春文庫 2008年)
 「小林カツ代(こばやしかつよ)料理研究家」(NHKアーカイブス)
を見てて思ったのが、朝ドラ「おむすび」は、
小林カツ代さんをモデルにしたらテーマがもっとはっきりしたのではないかな。
番組を見ていないので無責任なんですが……

ところで大学生の時に京都木屋町の大黒屋で「タヌキ」を注文した時にカルチャーショックを受けました(お店は閉店したようです……)。
 ●キツネとタヌキ 

 キツネとタヌキは人を化かす動物の代表であるが、麵類に名がついたときも、人を惑わせる。
 大阪でキツネといえば、うどんに、あまい味をふくませた油揚げをのせたキツネうどんのことだ。
 稲荷の使者であるキツネが油揚げ好きだというので、江戸時代に稲荷ずしというネーミングがなされた。
明治時代に大阪で、油揚げをのせたうどんができると、キツネという名になった。
(『上方食談』石毛直道 小学館 2000年)
 キツネうどんの、うどんのかわりに、そばでつくったものを、大阪ではタヌキとよぶ。
ところが、京都でタヌキといえば、カタクリ粉でとろみをつけた「あんかけうどん」のうえに刻んだ油揚げをのせた麵のことだ。
大阪でいうタヌキを注文するときには、キツネそばといわなければならない。
 東京や名古屋で、タヌキそばといえば、天ぷらの揚げ玉をのせたそばである。
 この事情を心得ていないと、タヌキを注文したら、別物だったということになるのでご用心。
京都文化圏と大阪文化圏の境界地域では、おなじ街のうどん屋でも、大阪流のタヌキと、京都流のタヌキをだす店が混在する。
 ある京都のシンクタンクが調査した結果によると、大阪府、奈良県でも、京都への通勤者数が30パーセント以上になる地域では、京都流のタヌキが通用する地帯となる。
京都よりも東側では、滋賀県西部で京都流のタヌキが通用し、滋賀県東部では揚げ玉入りのうどんをタヌキというそうだ。
(『上方食談』石毛直道 小学館 2000年)
同じ本で田辺聖子さん、熊倉功夫さん、石毛直道さんが対談されています(「食べもの上手の大阪文化」)。

大学には、いろんな地方から学生が集まるということで、熊倉さんが

 龍谷大学前のうどん屋に「大阪風たぬき、京風たぬき、東京風たぬき」って

と、紹介していました。
私は、おかげであんかけのたぬきそばが好きになりました。
特に、冬、京都を歩く時は、体がぽかぽか温まるので
あんかけうどんやそばがいいなと思います(^_-)
 1945年6月7日、第三次大阪空襲がありました。
大阪大空襲を知っていますか?」(大阪市淀川区 2015年8月1日)
空襲があった翌日には

渡邉英徳さんの投稿

80年前の今日。
1945年6月8日、大阪空襲の翌朝、十三大橋を通って通勤する人々。
ニューラルネットワークによる自動色付け+手動補正。


カラー画像

元の白黒写真
今朝の父の一枚です(^^)/

 蓮根(れんこん) 

 ハスは食用としても大切にされ、その代表的なものが蓮根です。
『延喜式(えんぎしき)』(大膳式)には、朝廷に納められる蓮根は河内国だけが担当し、年間に五百六十節にも及んでいます。
河内国には、古代の大阪湾の入り江が残った「勿入淵(ないりそのふち)」と呼ばれる沼地があり、そこから採集したものと思われます。
『枕草子』の「淵は」にも「ないりその淵」が登場します。
 ただし『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』には「沼尾池の蓮根は他の産地とは較べられないほど美味で、病人に食べさせるとすぐに回復する」とありますので、全国で栽培されていたのでしょう。
水田耕作が禁じられた平安京内の湿地でも栽培が許されていました。
(『有職植物図鑑』八條忠基 平凡社 2022年)