2023年3月12日日曜日

気温が上がって

もう初夏?と思うくらいの暑さ…
これから天気は下り坂だとか…
雨だと写真を撮りづらいのですが、花粉症なので目のかゆみとかが楽になる。
今日のNHK俳句 題「野遊」で紹介されていた

 茣蓙(ござ)の上の母を標(しるべ)や野に遊ぶ 不破博(ふわひろし)

母と堤防でツクシ摘みをしたことを思い出しました。

3月号の中から

 野遊びのひとりひとりに母のこゑ 橋本榮治(はしもとえいじ)

 父が摘むあやしき草も籠の中 宮崎草餅(みやざきそうべい) 
(『NHK 俳句 2023年3月号』NHK出版)
万葉集を読んでいて、不思議だなぁと思っていたのは
白村江の戦いの後、防人たちが防備を固めていたのに唐・新羅は攻めてこなかったこと。
理由の一つがこれかなと思ったのが…

 1 東北アジアの大地動乱・温暖化・パンデミック
 最初の一撃は韓半島


 今村(明恒<1870―1948>)のいう7世紀末からの「地震活動の旺盛期」は東北アジア全体の中で考えるべきであろう。
実際に、その最初の一撃は、664年に、新羅(しらぎ)の王都・慶州を襲ったのである。
この年の春、日本でも新羅でも小規模な地震があったが、8月、大地震が新羅の王都・慶州を襲い、慶州では家屋が倒壊し、韓半島南部はさらに強い地震に襲われたという(『三国史記』)。
(『歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇』保谷道久 岩波新書 2012年)
 この地震のマグニチュードは、一応、6.3とされているが(宇津徳治「世界の被害地震の表」)、新羅の王都が地震に襲われたことは東北アジア全体に関わる事件であったはずであり、この情報は日本にも伝わってきたであろう。
というのは、この地震の起きた664年は、「白村江(はくそんこう)の戦い」の翌年のことだからである。
よく知られているように、高句麗(こうくり)・百済(くだら)と同盟する日本は、この海戦で、百済を救援して、唐・新羅の連合軍と闘い、敗北した。
この戦争を推進したのは天智天皇であるが、天皇は、唐・新羅の連合軍の来襲をおそれて西日本に大規模な水城(みずき)・山城などの防衛施設を建設した。
その中で、新羅の情勢にも相当の注意が払われたに違いない。
地震は唐・新羅の外圧をゆるめるものと感じられたであろう。
 しかし、当時の国家にとっては予想外のことであったろうが、韓半島の地震に引き続き、次節で述べるように、日本列島が激しい地震活動の時期に突入した。
プレートテクトニクスの議論においても、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートが衝突しあう、東北アジアの地殻の全体の連動の構造を明らかにすることは、もっとも先端的な問題の一つとなっていると聞く。
「地震活動の旺盛期」は本質的に広域的なものであって、隣国を襲った自然の変異は、かならず自国にやってくるのではないか。
終章でふれるように問題はそこまでつながっていく。

(「白村江の戦いで日本はどうなった? 資料1 水城(みずき)」 レキデリ)
  気候温暖化と旱魃・飢饉

 東北アジアを共通して襲った自然災害は地震・噴火のみではなかった。
より直接的な影響をあたえたのは、むしろ7世紀後半から顕著になった中世温暖期( Medieval Warm Period )であった。
これが東北アジアに、気候不順、とくに大規模な旱魃(かんばつ)をもたらしたのである。
 つまり、図1(省略)でも分かるように、8・9世紀から11世紀、日本列島の気候は全体として温暖化していった。
温暖化とはいっても、温暖上昇は年平均1-2度ほどであるが、これが実に大きな影響をおよぼす。
その水田稲作への影響については、
(1)豪雨の発生頻度が高くなり、降水量の多い地域では雨が増加し、少ない地域ではますます減少した、
(2)5月から9月の降水量が減少する地域が多くなり、渇水にさらされた、
(3)北方では冷害が減少し、水稲の生育限界はかなり北上するが、南では高温障害をうけやすくなった、
(4)害虫の発生回数の増加、水田雑草の活発化、作物の病害の増大、などが指摘されている。
 もちろん、水稲生産にとって、温暖化はすべて悪条件という訳ではなく、灌漑用水が十分に確保されれば、冷害がなくなる分、安定化することはある。
しかし、少なくとも最初の段階では気候不順に対応できず、旱魃や不作の頻度が高まるのは必然である。
歴史学からの研究はまだ十分でなく、現在の段階でこの時期の東北アジアの状況を具体的に示すことはできないが、日本の『続日本紀(しょくにほんぎ)』、韓半島の『三国史記』を読めば、ひとしなみに旱魃・飢饉が多かったことは一目瞭然である。
 現状では、日本における8・9世紀の飢饉の実態についても研究は少ないが、W.ファリスは、732年(天平4)の「亢旱(大旱魃)」と、それにともなう疫病の流行によって、日本の全人口の3割近くが死亡したと推計している。
これはにわかに信じがたいものの、この年の旱魃によって、和泉・讃岐・淡路・紀伊・大和・河内、さらには遠江(とおとうみ)・阿波などの諸国で、飢饉が発生した。
この飢饉は一時はおさまったものの、しばらくして再燃し、そこに九州から流行しはじめた「裳瘡(もがさ)」が重なって、全国各地で多数の死者を出した。
(『歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇』保谷道久 岩波新書 2012年)
今朝の父の一枚です(^^)/

 [コラム]鳥の大きさの測り方

 ふつう鳥の大きさは、くちばしの先から尾の先までの長さで測ります。
これを〝全長〟といいます。
頭の上から足までならば身長とか体長という言葉を使いますが、鳥の場合はくちばしから尾までのためちがう言葉を使っています。
ですから、どんなに脚が長くても測定値には入りません。
足の短い私は、つくづく鳥に産まれたいと思います。
 今、発売されている野鳥の図鑑を開くと、鳥の名前に後には数字が書かれていると思います。
これが全長です。
計測するときは、乾燥して縮んでしまった剥製(はくせい)ではなく、生きた鳥で計ります。
ただ、全長はオス・メス、成長段階、季節などによるちがいがありますので、あくまでも目安です。
 全長がわかるとバードウォッチングで役立ちます。
たとえばスズメは14.5cm、ムクドリは24㎝とおぼえておけば「スズメより大きくてムクドリより小さな鳥だから、14.5~24㎝の全長に当てはまる鳥のどれかかな?」と図鑑で探せるようになります。
(『鳥はなぜ鳴く? ―ホーホケキョの科学―』松田道生・著、中村文・絵 理論社 2019年)
昨夜のシン・にっぽん聴こう!(4) バンドブーム&ブルーハーツ
この頃(80年代後半~90年代初め)、ザ・ブルーハーツを知らなかったけど、
紹介されていた曲は、何かの機会に聞いていたなぁ…
見るきっかけは忘れたけど
映画「リンダリンダリンダ」(予告編、YouTube)を見ての帰り道
頭の中をリンダリンダリンダ…♪とクルクル何度も脳内再生していたなぁ(*´▽`*)

ブラック・ライブズ・マター(BLM)をきっかけで知った絵本。
絵本と言っても…子ども向けではないと思います。
青空』(真島昌利文/botchy-botchy絵 現代書館 2019年)
番組の最後に森山直太朗さんが「青空」の弾き語りをしてくれました♪