2016年9月29日木曜日

メールが届いたので…

小雨だったのでリハビリ散歩に出かけました。
雨粒一つでもナナホシテントウには重いだろうな…
穂という穂おなじたわみの猫じゃらし

アキノエノコログサのことを詠っていると思うのですが…(・・?
画像はアキノエノコログサです。
(しづけ)さや蓮の実の飛ぶあまたゝび  堀麦水(ほりばくすい)

江戸中期の俳人。
芭蕉没後に弟子の支考らが広めた平明体が
安直に流れる形で普及してゆくのに疑問を持ち,
蕉風出発期の初心に帰れと主張した。
「石を出る流れは白し花すゝき」「草枯れて牛も仰向くしぐれかな」など,
近代の写生に通じる観察眼を示す佳句がある。
秋,熟した蓮の実が房から飛びだす。
何度も飛ぶ。
そこにだけ小さな音があるのだが,
一瞬後にはしんかんとした静けさに包まれているのみ。
(『新編折々のうた』大岡信/朝日新聞社 1983年)
 バッタには,体が緑色をしたものから,茶色や灰色をしたものまでいる。
これは背景にまぎれて天敵の目を逃れようとする隠蔽(いんぺい)的擬態(保護色)だ。
草の葉の上にいる種類では,体が緑色で縦にすじ状のもようが入っている。
そして草の根元や裸地など地面にいる種類では,
茶色や灰色で背景とまぎらわしいまだらもようをしている。
またトノサマバッタやショウリョウバッタでは,同じ種類でも緑色のもと茶色のものがいる。
飼育していると,緑色の幼虫が脱皮のあとに茶色になってしまうことがあるので,
体の色は成長の途中で変えられるらしい。
周囲の環境に合わせて変化するのかもしれない。
幼虫で越冬して春に産卵するツチイナゴでは,夏の幼虫でいる間は緑色をしているが,
秋に成虫になると枯れ草に似た茶色になる。

(『虫のおもしろ私生活』)
 曼珠沙華みな見覚えの道のごと
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
人来ては去り来ては去り曼珠沙華
(『鈴木真砂女全句集』)
アメリカアゼナ(ゴマノハグサ科)
コムラサキの歌ではありませんが(^^ゞ

山家集 下 雑 1220
  斎院おはしまさぬ頃にて,祭の帰(かへ)さもなかりければ,紫野もとほるとて

むらさきの 色なきころの 野辺なれや 片祭(かたまつり)にて かけぬ葵(あふひ)

斎館のある紫野とはいえ,斎院はおいでにならず,
紫の色もない紫野の野辺ともいうべきだろうか,祭の帰途の行列もなく,
葵のかずらをかけることもないことを思うと。

斎院…賀茂神社の斎院が欠けていた頃。
承安元年八月十四日頌子内親王退下,治承二年(1178)六月二十七日範子内親王卜定,この間の事。
祭の帰さ…賀茂祭が終って,斎院が斎館へ帰る折の行列。
紫野…現在の京都市北区,斎館のあった所。
もとほる…徘徊する。
◇むらさきの……斎院がおいでにならぬため紫野が色あせた感じのすることを詠ずる。
「むらさき」「野辺」は「紫野」を掛けていう。
◇片祭  往路の祭だけがあって「帰さ」がないのでいう。
◇かけぬ葵  賀茂祭の奉仕者は「葵のかづら」を飾りつけるが,片祭であるのでこういう。
(『山家集』)
 夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり  三橋鷹女

 鷹女は俳句で自己をひときわ強く主張した俳人だった。
「夏痩せて」の句の場合,「嫌ひなものは嫌ひなり」という
自己主張だけで成り立っているといってよいが,
これは子どもが「嫌いなものは嫌いよ」と駄々をこねているのに近く,
なにが嫌いなのかなどは一切わからない。
作者ははっきりと主張しているが,逆に読者にとってはひどく曖昧だ。
だから,読者は自分の気持ちに合わせていろんな読み方ができる。
鷹女には「鞦韆(ぶらんこ)は漕ぐべし愛は奪ふべし」という句もあるが,
これなどまさに自己主張だけの句。
まるで格言だが,強度の自己主張はこんな格言に近くなって,
逆に固有の自己を感じさせなくなる。
俳句という短い詩型のこれはおもしろい性格だ。
(『俳句のユーモア』)
歩いていると豪雨予報(64m/h)のメールが届いたので
リュックにカバーを被せて雨の準備をしました。
 しばらく歩くと予報通りの大雨になったので
近くの休憩所に一時避難をしました。
この公園には,トイレや休憩所などがあるので助かります(^_^)b
 巻第十(秋の雑歌)2117
娘子(をとめ)らに行きあひの早稲(わせ)を刈る時になりにけらしも萩の花咲く

(娘子らに)行き逢いの早稲を刈る時になったらしいな。
萩の花が咲いた。
▽「行きあひ」は「玉桙の道の行き逢ひに」(546)の例のように行って出逢うこと,
ここはその場所を言うか。
道の交差する所,地名とする説もある。
(『万葉集(三)』)
ショウキズイセン(ヒガンバナ科)
ぬれててふてふどこへゆく
(『山頭火句集』)
かなしきの上に泪を落とす時もわたくしの感情にはおぼれておらず
(『歌集 方代』)
かぎりなき稲は稔(みの)りていつしか天(あめ)のうるほふ頃としなりぬ
(『日本の詩歌8 斎藤茂吉』)
一度雨が小降りになったのですが,再び大雨になりました…
駐車場に着いたときは小雨になりました(o^^o)b