2016年9月13日火曜日

雨の一休みに…

    弁慶賛
花すゝきひと夜はなびけ武蔵坊(むさしぼう)

武蔵坊よ,そう堅いことは言わずに一夜くらいは
辻君(つじぎみ)に靡(なび)いてもよいではないか,
宗因によれば、花薄は「色は匂へ」と風に靡くというのだから。

いろは歌の「色は匂へど」は仏教の教理による歌だから,
宗因流に曲解すれば辻君に靡いても破戒とはならぬ。
「花すゝき」が重層的に活用された巧妙な句。
(『與謝蕪村集』清水孝之校注  新潮社 昭和54年)

つじぎみ【辻君】 夜,辻に立って客を誘う下級の遊女。後に「辻傾城」とも。
(『岩波古語辞典(旧版)』大野晋他編 岩波書店 1974年)

曼珠沙華茎見えそろふ盛りかな  飯田蛇笏
(『日本の詩歌19』中央公論社 1979年)

 猫の子に嗅(かが)れてゐるや蝸牛(かたつむり)  椎本才麿(しいのもとさいまろ)
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』阿部喜三男・麻生磯次校注 岩波書店 昭和39年)

ウラナミシジミ

ヒメジャノメ
白花のヒガンバナ科
まだ旅の片便りのみ百日紅
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
コクチナシの花がまだ咲いているので写そうとしたら
オンブバッタがやってきた(*´∀`*)
昨日「屁糞かずらも花盛り」という諺を紹介しましたが
被写体ブレをしているのでホシホウジャクかクロホウジャクかは分かりませんが…
ヤイトバナの蜜を吸っていました。
 はぎ
 マメ科植物のハギ(萩)は秋の七草の一つである。
秋の草の意で萩と書くのは日本のあて字だというが,
中国科学院植物研究所編の『中国高等植物図鑑』第二冊を見ると,
わが国の山野にあるハギの代表ともいうべき
ヤマハギやエゾヤマハギと同じ種が
内蒙古,北支,朝鮮に分布するとして萩の字が当ててある。
日本から逆に入ったのであろうか。
さらに牧野図鑑に載っているマルバハギ,キハギ,マキエハギ,
ネコハギ,イヌハギ,メドハギなどについても,
中国のほか朝鮮,台湾,インドにまたがって分布するものがあることになっている。

(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
こちらも「ハギ」と名が付いてマメ科なんですが
厄介者扱いされている(^▽^)
今朝の天気予報では,午前中は雨だったので望遠レンズをあきらめて
90mmマクロレンズでリハビリ散歩を撮していました。