2016年4月5日火曜日

満開でよかった(*^-^*)

実ではなくて花ですが(*^ー゜)

    リンゴ

リンゴを ひとつ
ここに おくと

リンゴの
この 大きさは
この リンゴだけで
いっぱいだ

リンゴが ひとつ
ここに ある
ほかには
なんにも ない

ああ ここで
あることと
ないことが
まぶしいように
ぴったりだ

(『いのちのうた まど・みちお詩集』ハルキ文庫 2011年)

ガマズミが「まる!」と合図をしている(*^▽^*)
くさいちご バラ科 集合果
今日われわれのよぶいちごが日本の文献にあらわれたのは草木図説が最初で,
名をオランダイチゴとしてある。
天保のころの渡来。
それ以前のいちごはみなキイチゴの仲間である。
きいちご属のラテン名Rubusの意味は「赤」,
もちろん実の色からきたもので,
モミジイチゴやカジイチゴなど黄色いもの,
クロイチゴのように紫黒色のものもあるが,多くは鮮赤色。
いまとちがい果実の少なかった昔,日本人には重要な山の幸だった。
くさいちごもキイチゴの一種である。

(『野草の自然史』長田武生 講談社 昭和54年)


イロハモミジ

水面を歩ける虫は小さなハエやクモなどいろいろいるが,
アメンボほど生活のほとんどを水面ですごすものはいない。
卵は水中の植物などに産みつけられるが,
ふ化した幼虫はすぐに水面に出て水上生活を始める。
食事はもちろん,脱皮や羽化も水面で何かにつかまりながらおこなう。
冬の間は水辺から離れて,落ち葉の下などで越冬する。
しかし春になれば,真っ先に水面にもどってくる。

(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)

秋の歌ですが(^^ゞ

巻第十(秋の雑歌) 2188
もみち葉(ば)のにほひは繁(しげ)し然(しか)れども
        妻梨(つまなし)の木を手折(たを)りかざさむ

黄葉の色は実にさまざまだ。
しかし私は妻無しの梨の木を折って髪挿しにしよう。

・「妻梨」に「妻無し」の意を掛ける。
妻の無い,または妻を亡くした人の歌でもあったか。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年 )


    高野を下る日
かくれ住みて花に真田(さなだ)が謡(うたひ)かな

真田―昌幸・幸村父子。
高野山の麓の九度山に隠栖した。
(『蕪村俳句集』尾形 仂 校注 岩波文庫 1989年)
恋情が河馬になるころ桜散る
(『俳句のユーモア』坪内稔典 岩波現代文庫 2010年)
 一寸の先が闇なら時かけてあんず煮くづすすさび愛せよ  今野寿美
(『岩波現代短歌辞典』岡井隆監修 岩波書店 1999年)

ジョウビタキ♂
 寝て起(おき)て大欠〔伸〕(おほあくび)して猫の恋
(『新訂 一茶俳句集』丸山一彦校注 岩波文庫 1990年)
アオジ♂
レンゲソウは室町~江戸時代初期に緑肥植物として中国から伝わり,
田の裏作に広く栽培されてきた。
しかし戦後は化学肥料の普及や稲の早生(わせ)化が進み,
レンゲ田の風景も珍しくなっている。
緑肥とは,緑に茂る植物を丸ごと土にすき込むことである。
レンゲソウの根にできる根粒(こんりゅう)には
土壌細菌の一種である根粒菌が住んでいる。
根粒菌は有能な下宿人で,
空気中の窒素をタンパク質の原料となるアンモニアに変換する。
レンゲソウは光合成で得た炭水化物を根粒菌に与え,
代わりにアンモニアをもらう。
そのレンゲソウをすき込めば,
土の窒素分も肥えて稲もよく育つというわけだ。

(『野に咲く花の生態図鑑』多田多恵子 河出書房新社 2012年)
日が射して少し気温が上がってくると,
彼らは種類ごとに決まった方法で日光浴を始める。それには,

1)翅を開いて背中に日を当てる,
2)翅を閉じて体の横面を日に当てる,
3)光をよく反射する白い翅を半開きにして
背中に光を集める(モンシロチョウ)の3つがある。
チョウは他の虫たちと同じように,
まわりの気温に体温が影響される変温動物だ。

活発に飛びまわるには30度位の体温を維持しなくてはならないが,
気温が30度にもなるのは真夏の日中くらいだ。
そこで体を日光に当てることで,
輻射熱によって体温を上げるのだ。
これは炎天下に置かれた水銀柱が
,実際の気温よりも高い温度を示すのと同じ原理である。
逆に体温が上がりすぎる時は,
日陰に入ったり翅を閉じてとまったりして,
体に日光が当たるのを防ぎ,体温を下げる。

(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
初めの間,スズメノエンドウとの区別に悩みましたが
カスマグサ マメ科
畑地や道端に見られます。
カラスノエンドウとスズメノエンドウのちょうど中間の大きさなので,
「か」と「す」の間でカスマグサと名前がつきました。
嘘のような本当の話です。
実際にはカラスノエンドウよりはずいぶん小さく,
スズメノエンドウとどこが違うのか悩まれる人が多いかと思います。
いちばんの違いは一ヵ所につく花の大きさと数で,
スズメノエンドウは3ミリぐらいの花が3~7個つくのに,
カスマグサは5ミリぐらいの花が1~3個しかつきません。

(『花のおもしろフィールド図鑑(春)』ピッキオ編著 実業之日本社 2001年)
帰り道,お父さんやお母さんに
手をひかれた子どもたちを見かけました。
今日は,小学校の入学式
桜の花が満開でよかったですね(*^-^*)