クサイチゴ
●キイチゴの果実
ラズベリー(バラ科ヨーロッパキイチゴ)の果実をよく見ると,
小さな実が多数集まっていることが分かります。
この1個1個の小さな実は,子房が肥大してできた液果で,
さらに液果の内果皮は硬くなっています。
つまり,ラズベリーは小さな核果(小核果(しょうかくか))が
多数集まってできた真果で,このような集合果を
「キイチゴ状果(集合核果(しゅうごうかくか))」と呼んでいます。
(『観察する目が変わる 植物学入門』矢野興一 ベレ出版 2012年)
「不正なケシの見分け方」(東京都健康安全研究センター)
成長するときは必ず脱皮するということです。
したがって,バッタやカマキリの幼虫が成長するときは,
だんだん大きくなるのではなく,あるときに脱皮して,
そのときにサイズが大きくなります。
チョウの幼虫も脱皮時に大きくなりますが,
最初は縮んでいた表皮が餌を食べて伸びてきますので,
だんだん大きくなっているようにも見えます。
しかし基本的には脱皮のときに,その大きさになるような表皮が作られています。
「どんな昆虫でも脱皮によってのみ成長する」ということを覚えていてください。
そして最後に,翅が大きく発達する羽化とよばれる脱皮をして成虫になります。
完全変態する昆虫の羽化は蛹から成虫に脱皮するときで,
不完全昆虫の場合は幼虫の最後の脱皮が羽化となります。
(『観察する目が変わる昆虫学入門』野村昌史 ベレ出版 2013年)
ハナグモに出会うと
面白いなと思うのが,その腹部の模様です。
なんか顔が浮かんでいるように見えませんか(*^▽^*)
クモの約半数を占める徘徊性クモの中で,
じっと座り込んで獲物が待っているのが,このカニグモの仲間だ。
彼らは種類によってそれぞれ異なった環境をすみかとしていて,
その環境に合った保護色をしているものが多い。
そのため姿を見つけにくいが,もし見つけたら指を近づけてみよう。
巨大な物体の接近に驚き,まるでカニのように
横ばいや斜め歩きをして花の裏側に隠れてしまうだろう。
その歩き方や姿形から,カニグモという名前になったようだ。
(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
巻第八(春の相聞)1459 久米郎女(くめのいらつめ)
世の中も常(つね)にしあらねばやどにある桜の花の散れるころかも
世の中も常ではないので,家の庭にある桜の花が散っているこの頃です。
▽上二句は「世間無常」の仏教思想。
桜と無常観を結びつけるのは,万葉集でこの歌だけである。
(『万葉集(二)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2013年)
ハルジオン
園芸価値を見込まれて,大正期に東京大学の
小石川植物園に植えられたのが,来日のきっかけであった。
そのときの個体はピンクの花色がはっきりした系統だったようだが,
その後,帰化植物と化して,日本中で邪魔者扱いされている個体は,
たいがい,花色が白っぽい。
子どもの頃,ピンクのはっきりしたものを見て
美しいなあと思っていたことがあるので,
園芸価値はたしかにあると思うが,これほどはびこると,
雑草という扱いになるのは致し方ない。
結実量が多いだけでなく,雑に引き抜くと,
残った根の断片からまた再生するため,
そう簡単には排除できないのも心証を悪くしている。
(『スキマの植物図鑑』塚谷裕一 中公新書 2014年)
剃刀の木という別名もありますが,カワイイ花を咲かせるニシキギ
桐広葉こゝに幼き罪の日あり
(『われに五月を』寺山修司 日本図書センター 2004年)
巻第十(夏の相聞) 1987
片搓(よ)りに糸をそ我(あ)が搓る
我(わ)が背子(せこ)が花橘(はなたちばな)を貫(ぬ)かむと思(おも)ひて
片方ばかりから糸を私は搓っている。
あなたの花橘を玉に通そうと思って。
▽「片搓りに」は,一方に向けて糸を搓るさまか。
ここは,片思いの意を込めて言う。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年 )
(『新訂 一茶俳句集』丸山一彦校注 岩波文庫 1990年)
燕とびかふ旅から旅へ草鞋を穿く
(『山頭火句集』村上護 編 ちくま文庫 1996年)
トチノキを撮していると,目にポツンと冷たいものがあたった…
雨がポツポツ降り出したので散歩を切り上げて帰ることにしました。
●キイチゴの果実
ラズベリー(バラ科ヨーロッパキイチゴ)の果実をよく見ると,
小さな実が多数集まっていることが分かります。
この1個1個の小さな実は,子房が肥大してできた液果で,
さらに液果の内果皮は硬くなっています。
つまり,ラズベリーは小さな核果(小核果(しょうかくか))が
多数集まってできた真果で,このような集合果を
「キイチゴ状果(集合核果(しゅうごうかくか))」と呼んでいます。
(『観察する目が変わる 植物学入門』矢野興一 ベレ出版 2012年)
「不正なケシの見分け方」(東京都健康安全研究センター)
オヤブジラミ
ノビル
アカバナユウゲショウ
昆虫であれば完全変態であろうが,不完全変態であろうが,成長するときは必ず脱皮するということです。
したがって,バッタやカマキリの幼虫が成長するときは,
だんだん大きくなるのではなく,あるときに脱皮して,
そのときにサイズが大きくなります。
チョウの幼虫も脱皮時に大きくなりますが,
最初は縮んでいた表皮が餌を食べて伸びてきますので,
だんだん大きくなっているようにも見えます。
しかし基本的には脱皮のときに,その大きさになるような表皮が作られています。
「どんな昆虫でも脱皮によってのみ成長する」ということを覚えていてください。
そして最後に,翅が大きく発達する羽化とよばれる脱皮をして成虫になります。
完全変態する昆虫の羽化は蛹から成虫に脱皮するときで,
不完全昆虫の場合は幼虫の最後の脱皮が羽化となります。
(『観察する目が変わる昆虫学入門』野村昌史 ベレ出版 2013年)
ハナグモに出会うと
面白いなと思うのが,その腹部の模様です。
なんか顔が浮かんでいるように見えませんか(*^▽^*)
クモの約半数を占める徘徊性クモの中で,
じっと座り込んで獲物が待っているのが,このカニグモの仲間だ。
彼らは種類によってそれぞれ異なった環境をすみかとしていて,
その環境に合った保護色をしているものが多い。
そのため姿を見つけにくいが,もし見つけたら指を近づけてみよう。
巨大な物体の接近に驚き,まるでカニのように
横ばいや斜め歩きをして花の裏側に隠れてしまうだろう。
その歩き方や姿形から,カニグモという名前になったようだ。
(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
巻第八(春の相聞)1459 久米郎女(くめのいらつめ)
世の中も常(つね)にしあらねばやどにある桜の花の散れるころかも
世の中も常ではないので,家の庭にある桜の花が散っているこの頃です。
▽上二句は「世間無常」の仏教思想。
桜と無常観を結びつけるのは,万葉集でこの歌だけである。
(『万葉集(二)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2013年)
ハルジオン
園芸価値を見込まれて,大正期に東京大学の
小石川植物園に植えられたのが,来日のきっかけであった。
そのときの個体はピンクの花色がはっきりした系統だったようだが,
その後,帰化植物と化して,日本中で邪魔者扱いされている個体は,
たいがい,花色が白っぽい。
子どもの頃,ピンクのはっきりしたものを見て
美しいなあと思っていたことがあるので,
園芸価値はたしかにあると思うが,これほどはびこると,
雑草という扱いになるのは致し方ない。
結実量が多いだけでなく,雑に引き抜くと,
残った根の断片からまた再生するため,
そう簡単には排除できないのも心証を悪くしている。
(『スキマの植物図鑑』塚谷裕一 中公新書 2014年)
桐広葉こゝに幼き罪の日あり
(『われに五月を』寺山修司 日本図書センター 2004年)
巻第十(夏の相聞) 1987
片搓(よ)りに糸をそ我(あ)が搓る
我(わ)が背子(せこ)が花橘(はなたちばな)を貫(ぬ)かむと思(おも)ひて
片方ばかりから糸を私は搓っている。
あなたの花橘を玉に通そうと思って。
▽「片搓りに」は,一方に向けて糸を搓るさまか。
ここは,片思いの意を込めて言う。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年 )
アジアイトトンボ
卯の花や伏見へ通ふ犬の道(『新訂 一茶俳句集』丸山一彦校注 岩波文庫 1990年)
燕とびかふ旅から旅へ草鞋を穿く
(『山頭火句集』村上護 編 ちくま文庫 1996年)
トチノキを撮していると,目にポツンと冷たいものがあたった…
雨がポツポツ降り出したので散歩を切り上げて帰ることにしました。