2019年7月15日月曜日

海の日

今日は「海の日」( 7月の第3月曜日)で
来年は、7月23日だそうです。(内閣府
1995年(平成7年)に制定された時は7月20日でしたが、
2003年(平成15年)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により、
7月の第3月曜日となりました。
海の日
 国民の祝日の一つで、7月20日。
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」として
平成7(1995)年に「国民の祝日に関する法律」によって定められた。
それまでこの日は、海の関係者によって「海の記念日」とされていた。
明治9(1876)年に明治天皇が東北地方巡幸の帰途、
軍艦ではなく汽船の明治丸にて横浜港に帰着されたのが7月20日であり、
その日にちなみ、昭和16(1941)年に政府の次官会議において
海事思想の普及と海洋精神の普及を目的に海の記念日に定めた。
(『三省堂 年中行事事典(旧版)』
   田中宣一、宮田登 編 三省堂 1999年)
これまで道徳の教科書に書かれた新津春子について紹介してきましたが
今日は、新津さんの著書より転記したいと思いますφ(..)
世界一清潔な空港の清掃人』は、2015年に出版されています。
外国人労働者のことや働き方改革について、
新津さんの考えに共感しました。
 「それ、いじめじゃないですか?」
 日本に来て、ある程度日本語が話せるようになったころのことです。
 父はある運送会社で働くようになったのですが、
ある年の夏に、職場の納涼会があったんです。
海で底引き網体験をして、獲(と)れた魚をみんなで食べる、
家族参加のイベントです。
数十人ぐらいいたでしょうか。
(『世界一清潔な空港の清掃人』新津春子 朝日新聞出版 2015年)
 参加者のなかに、肌の黒い若者たちがいました。
どこの国の出身かはわかりませんが、
海外から日本に働きに来ていたのだとおもいます。
 彼らは日本語が話せなかったのですが、
わからないなりに一生懸命、アピールしようとしていたのですね。
みんなを笑わせようとして、
おどけてみせたり、ふざけたりしていました。
そうしたら、それを見ていた日本人の一人が、
職場のわりと偉い人だったと思うのですが、
「バカだ」吐き捨てて、ものを投げつけたのです。
明らかにバカにした態度でした。
 私はどうしても黙っていられませんでした。
「それ、いじめじゃないですか?」
 その人にそう言いました。
「あの人たちは日本語がわからないかもしれないけど、
 その言いかたは違うんじゃないんですか。
 人をバカと言うあなたの方がもっとバカじゃないんですか」
 その人は驚いたような顔でこっちを見ましたが、
すぐに奥さんがあいだに入って、
「もうやめようよ」と引っ張って連れていったので、
その後どうしたのかはわかりません。
反省したのか、それとも、
小娘にあんなことを言われて悔しいと思ったでしょうか。
 父親の上司に当るわけですから、
普通はそういう人を面と向かって咎(とが)めたり、
言い返したりはしないのかもしれません。
でも、私は性格的に、
間違っていると思ったら言わずにはいられないんです。
職場で父につらくあたっているのだろうなと思うと
それだけは心配でしたが、
それでも言わなければよかったとはまったく思いません。
父も何も言いませんでした。
 あの人たちのためとか、
そんなことを考えていたわけではありません。
ただ言わずにはいられなかった。
それだけのことです。
部下に残業や早出を強いることはありません。
 私の出勤時間はけっこうぎりぎりです。
会社に着いて、着替えて、席に着くのは始業時間の二、三分前。
「今日は朝早く行って点検見回りをしよう」
というときは一時間とか二時間前に行くこともありますが、
そうでなければ、ほぼ時間通りに事務所に入ります。
 これが、年かさの人にけっこう注意されるんです。
ぎりぎりではいけません、もっと早く来てください、って。
でも、時間通りに出勤するのがどうしていけないのでしょう?
 日本の会社員には、
決められた時間より30分から1時間ぐらい
早く出社するのがよいことという習慣がありますよね。
でも、たとえばヨーロッパの国などでは、
従業員は時間通りに来て、時間通りに帰るのが一般的です。
中国もヨーロッパの考えかたに近いです。
私もこちらの考えかたです。
 本来は、着替える時間も業務のうちなのですから、
9時に出社してから着替えてもいいと思っているくらいです。
だって、私服のままでいい職種もあるわけですから。
制服に着替えなければいけない現場仕事では、
制服に着替えたり、身支度したりする時間も、
本来は業務時間内のはず。
 私は今は課長ですから、やるべき仕事があれば残業もしますし、
早朝仕事や泊まり込みの仕事をすることもありますが、
部下に残業を強いることはありません。
特に、清掃の現場では、
パートさんやアルバイトさんも大勢働いています。
彼らは働いた時間の分をお給料としてもらっているわけですから、
朝ゆとりをもって30分早く来なさいとは言えないんです。
もちろん、自分で考えて、自主的に早く来ることは構いませんよ。
だけど、遅刻をしない限りは、上司である私が、
「あなたの出勤時間はぎりぎりですから、もっと早く来るべきですよ」
と注意するのは間違っていると思います。
会社がサービス労働を強制することになってしまいますから。
 ときどき、年配の人には、
「新津さんがここの長なのに、そんなふうだから、
 若い子たちに示しがつきません」
と言われることがありますが、
そう言うんだったら、その時間外の30分とか1時間分のお給料を、
あなたの給料から出しますか? と思うんです。
そこまでの覚悟がないのだったら、私が長なのですから、
悪いけど私に従(したが)ってください、というのが私の考えです。
そうでないと、パートやアルバイトさんは
やはり立場が弱いんですから。
 アルバイトさんたちに理不尽な要求をすること、
絶対に言わせません。
(『世界一清潔な空港の清掃人』新津春子 朝日新聞出版 2015年)
ナツズイセン ヒガンバナ科
 私の通っていた大学の構内には
ナツズイセンの大きな1株がありました。
春にスイセンに似た、
粉を吹いたように白みをおびた緑色の葉をいっぱい出すのですが、
梅雨の頃、いつの間にか葉が枯れてしまい、
地上から姿を消してしまいます。
その様子はまるで、4月には授業に出るけれど
日がたつにつれて大学に姿を出さなくなる
私のようなずぼらな学生の生活にそっくりで、
何とも親しみを感じていました。
夏休みに、たまたま立ち寄ったその場所で
一斉に花を咲かせている姿を見て、
負けた、となぜか思ったものでした。
●分布:帰化植物(中国原産)
●花期:8月~9月
(『花のおもしろフィールド図鑑(夏)』
  ピッキオ編著 実業之日本社 2001年)
今朝の父の一枚です(^^)v
ブドウの実がなっていました。
この実、いつまで無事なのだろうと話していました。
中高年なのにマナーの悪い来園者が多いです。
ボランティアとして草刈りや
自主的にゴミ拾いをされている方がいると思えば
平気でゴミを捨てる人、ビワや柿などの果実、花を盗る人がいます。