2021年5月18日火曜日

梅雨空でしたが

今朝は、曇り空でしたが傘をささずに歩けました。
それにしても蒸し暑かった(^-^;
モンシロチョウがおなかを葉っぱにくっつけています。
モンシロチョウのからだのつくり」(小学3年)

モンシロチョウの産卵の話」(九州大学附属図書館)
 モンシロチョウは黄色い花に集まるといわれる。
しかし、種々の色紙を用いた実験では、紫色の色紙に最もよく集まる。
そして蜜がなくとも口吻(こうふん)を伸ばし、その上をさぐる。
モンシロチョウは色を見ただけで、もう蜜を吸う態勢に入るのである。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
江川紹子さんのTwitterに

極めて短い準備期間でシステムを用意しなければならなかったので、万全でないのはやむをえない。
欠陥や弱点を指摘されたり不具合が出れば、その都度修正していくしかないでしょう。
ただ、問題点を指摘した者に、防衛相が食ってかかる態度は、よろしくないと思う。


デジタル庁を開設するそうだけど、マイナンバーやCOCOAもお粗末だし…
 江川紹子さんがさらに

法案を廃案にしてでも、問題のビデオ映像は公開したくない、それほど重大な事実が映っていた、ということ?
ますます公開の必要性を感じる

入管法改正案取り下げへ 政府・与党、収容女性死亡問題を考慮」(毎日新聞)
もう一つ正気の沙汰かと思うのが

新日本婦人の会のtwitterに

消費税増税は全世代型社会保障の実現のため、って言ってたじゃないですか。
あの時、病床削減の補助金の財源が増税分って言われてたら、みんなもっと反対しましたよね?
しかもこのコロナ禍にこんな病床削減推進法案(しかも急性期!)をゴリ押しするのが安倍・菅首相政権です。


#病床削減推進やめろ

心臓病や脳外科、癌の手術などが新型コロナで非常事態といっていいほど悲惨な状況になっている。
5月12日のEテレ0655
「こどもの読書週間(4月23日→5月12日) 今朝の1行目」に取り上げられていたのは

にいさんの松吉(まつきち)と、弟の杉作(すぎさく)と、年も一つちがいでしたが、たいへんよくにていました。
                『いぼ』 新美南吉

気になって読んでみると、先日紹介した三島由紀夫の太宰治への嫌悪感?を思い出した。
数回にわけて転記したいと思います。
漢字を新字体にしましたが、旧仮名づかいのままとします。
なお、改行も原文通りではありません。
圏点(傍点・脇点)は太字で表わします。

  疣(いぼ)

  一

 兄さんの松吉と、弟の杉作と、年も一つ違ひでしたが、たいへんよく似てゐました。
おでこの頭が顔の割に大きく、笑ふと、ひたひに猿のやうにしわがよるところ、走るとき両方の手を開いてしまふところも同じでした。
「二人、ちつとも違はないね。」
とよく人がいひました。
さうすると、兄さんの松吉が、口をとがらして、虫くひ歯のかけたところか唾(つば)を吹きとばしながら、いふのでした。
「違ふよ。俺には二つも疣があるぞ。杉にや一つもなしだ。」
 さういつて、右手の骨ばつた握りこぶしを出して見せました。
見ると、なるほど、拇指(おやゆび)と人差指の境のところに、一センチくらゐはなれて、小さい疣が二つありました。
(『校定 新美南吉全集 第二巻』大日本図書株式会社 1980年)
 この兄弟の家へ、町から、いとこの克巳(かつみ)が遊びに来たのは、去年の夏休みのことでした。
克巳は、松吉と同い年の、国民初等科五年生でした。
 克巳は五年生でも、体は小さく、四年生の杉作とならんでも、まだ五センチぐらゐ低かつたが、こせこせとよく動きまはる子で、松吉、杉作の家へ来るとぢき、廿日鼠(はつかねずみ)といふあだなをつけられてしまひました。
 松吉、杉作の家の裏手には、二抱へもある肉桂(にくけい)の大木がありました。
その木の皮を石で叩(たゝ)きつぶすと、いい匂いがしたので、大人たちが、ひるねをしてゐるひるさがりなど、三人で、まるで啄木鳥(きつつき)のやうに木の幹をコツコツと叩いてゐたりしました。

(「ニッケイ(肉桂) クスノキ科 ニッケイ属」)
 また、あるときは、お祖父(ぢい)さんの耳の中に、毛が生えてゐることを克巳が見つけて、
「わはア、おぢいさんの耳、毛がはえてゐる。」
と、はやしたてたことがありました。
松吉、杉作は、もうずつとまへからそんなことは知つてゐました。が、あまり克巳が面白さうにはやしたてるので、いつしよになつて、これも、
「わはい、おぢいさんの耳、毛が生えてゐる。」
と、はやしたてたものでした。
するとお祖父さんが、松吉、杉作をにらみつけて、「何だ、きさまたちや。おぢいさんの耳に毛の生えとることくれえ、毎日見てよく知つてけつかるくせに。」と叱りとばしました。
そんなこともありました。
 克巳は、からうすをめづらしがつて、米をつかせてくれとせがみました。
しかし、二十ばかり足を踏むと、もういやになつて、下りてしまひましたので、あとは、松吉と杉作がしなければなりませんでした。
 あしたは克巳が町に帰るといふ日のひるさがりには、三人で盥(たらひ)をかついで、裏山の絹(きぬ)池にいきました。
絹池は大きいといふほどの池ではありませんが、底知れず深いのと、水が澄んでゐて冷いのと、村から遠いのとで、村の子供達も遊びにいかない池でした。
三人はその池を盥にすがつて、南から北に横切らうといふのでした。
三人は南の堤防にたどりついて見ますと、東、北、西の三方を山でかこまれた池は、それらの山とまつ白な雲をうかべてゐるばかりで、あたりには人のけはひがまるでありません。
三人はもう、すこしぶきみにかんじました。
しかしせつかく、こゝまで盥をかついで来て水にはいりもせず帰つては、あまり意気地(いくぢ)のないはなしではありませんか。
三人は勇気を出して裸(はだか)になりました。
そして土堤の下の葦(よし)の中へ、おそるおそる盥をおろしてやりました。
盥がばちやんといひました。
その音があたりの山一めんに聞えたろうと思はれるほど、大きな音に聞えました。
盥のところから波の輪がひろがつていきました。
見てゐると、池のいちばん向かふのはしまで、ひろがつていつて、そこの小松の影がゆらいゆらりとゆれました。
三人は少し元気が出て来ました。
「はいるぞ。」
と松吉がうしろを見ていひました。
「うん」
と克巳がうなづきました。
 三人の裸ん坊は、ずぼりずぼりと水の中にすべりこみ、盥のふちにつかまりました。
そして、うふふふふ、とおたがひに顔を見合はせて笑ひました。
をかしいので笑つたのか、あまり冷たかつたので笑つたのか、自分達にもよくわかりませんでした。
  もう、かうなつては、ぢつとしてゐるわけにはいきません。
三人は足をうごかしました。
はじめのうちは調子が揃はないので、一つところであばれてゐるばかりでした。
が、そのうちに、三人は同じ方へ水を蹴(け)りました。
盥は少しづつ、池の中心にむかつてすゝみはじめました。
(『校定 新美南吉全集 第二巻』大日本図書株式会社 1980年)

つづく…
 今朝の父の一枚です(^_^)v
黄色くなっているのがあります!

ビワ(枇杷 バラ科)
 ビワは中国原産とされていますが、日本在来種説もある木です。
オレンジの実の形が楽器の琵琶に似ていることからビワと呼ばれます。
実の食べられる部分は、じつは花托(かたく)という所で、茎が変形したものです。
種が大きく食べる所が少ないのが難点のビワ。
品種改良で種無しビワができたそうですが、まだ高級品です。
桃栗三年柿八年、それに比べてビワは9~13年と実つきが遅いように言われていますが、ユズは9~18年らしく、仲間は割といると思います。
モモとクリは特別早いのです。
(『散歩が楽しくなる 樹の手帳』岩谷美苗 東京書籍 2017年)