2019年5月4日土曜日

みどりの日

後から来た方に「暑いですね」と声をかけられて
しばらく歩きながら話していました。
私の場合、毎朝、体調が悪くて出かけるのが不安になるけれど
こうして歩いていると木々や草花のおかげで
鬱々とした気分が晴れると話していました。
今日は「みどりの日
日々、「みどり」の恩恵に感謝しています。
今朝、「NHK映像ファイル あの人に会いたい」で
忌野清志郎さんの実母、富貴子さんの歌を紹介していました。

帰らざる人とは知れど
  わがこころ
なほ待ち侘びぬ
  夢のまにまに


富貴子さんの前夫はレイテ島で戦死されたそうです。

なんか使命感みたいなのがあるんですね
 俺が歌わないとまずいなって

清志郎さんがどんな思いで歌っていたのか
少し分かったような気がしました。
忌野清志郎さんを生い立ちについては
忌野清志郎の『家族』~最愛の母へ捧ぐ“デイドリームビリーバー”
などが参考になると思います。
中学校1年の国語の教科書に池上彰さんの
ニュースの見方を考えよう」という教材が載っています。
全文転記できませんが、続きは後日、機会を見て載せたいと思います。
   ニュースの見方を考えよう  池上彰

 大きな出来事があったとき、
あるいは、政治的に賛成・反対の意見が分かれる問題を考えるとき、
テレビのニュースでは、街頭インタビューが流れます。
例えば、ある政治問題について、テレビのニュースで、
賛成の人が二人、反対の人が二人、
どちらともいえないという人が一人、
インタビューに答えている場面が放送されたとしましょう。
「おお、賛成と反対の人が同じくらいいるんだなあ。」
と思いませんか。
(『新編 新しい国語1』東京書籍 平成28年版)
 でも、本当にそうかどうかは、分からないのです。
街頭インタビューは、記者やディレクターがカメラマンと街に出かけて、
歩いている人にマイクを向けて質問します。
政治的に意見が分かれる問題についてインタビューしてみたら、
賛成の人は二人しかいなかったけれど、
反対の人が十人いたとしましょう。
ビデオを収録して放送局に戻ってきたスタッフは、
編集作業をしようとしてはたと悩みます。
 賛成より反対の人のほうが多かったのだから、
それをそのまま放送すればいい、という考え方もあるでしょう。
でも、それはたまたまインタビューした場所を
歩いていた人の中に反対が多かっただけかもしれません。
全国で世論調査をすれば、賛成のほうが多いかもしれないのです。
それなのに、一か所でのインタビューで、
「反対の人が多い」という印象を与える番組を作ってしまうと、
これは事実と違うことになりかねません。
 こんなとき、VTRを編集する人は、
賛成と反対の意見を同じ数だけ紹介しておこう、
と考えてしまうものです。
「両方の意見を紹介しましたよ。」と言えるからです。
ところが、この放送を見た人は、
「賛成と反対が同じくらいなんだ。」と思ってしまうかもしれません。
これが、テレビニュースの難しいところなのです。
 私は以前、あるテレビ局の記者でした。
新聞記者と同じように、
現場で取材して原稿を書く仕事をしていました。
大きな出来事が起こると、
カメラマンといっしょに
街頭インタビューに飛び出すことも多かったのです。
このとき、どこに取材に行くか、
ということをまず判断しなければなりません。
 渋谷駅周辺で平日の午後にインタビューをしたことがあります。
ところが、歩いている若い人にマイクを向けても、
そもそもニュースについて知らなかったり、
自分の意見を持っていなかったりして、
全くインタビューになりませんでした。
 このときは、困ってしまって銀座に移動。
夕方の銀座を歩いている人にマイクを向けると、
こちらは会社帰りのサラリーマンが多く、
次々に真面目な答えをしてくれました。
あっという間に、大勢のインタビューが採れたのです。
でも、これはこれで困ったものです。
だって、インタビューに出てくるのは
「銀座の街を歩いているサラリーマン」という
限られた人たちばかりだからです。
(『新編 新しい国語1』東京書籍 平成28年版)
   続く…