高円(たかまと)の野辺(のへ)の容花(かほばな)
面影(おもかげ)に見えつつ妹(いも)は忘れかねつも
高円の野辺の容花のように,面影にばかり見えつづけて,あなたは忘れることができないよ。
容花 ヒルガオ。
面影 容花のカホから「面影」につづける。
(『万葉集(二)』)
明日(あす)も知らぬ露の身を,せめて言葉をうらやかに (小歌)
明日の命さえもわからない,露のように無常なこの身であるものを。
せめて,穏やかで優しい言葉をかけてください。
無常の世を生きる束の間の生き甲斐は,
愛する人の優しい言葉を聞く喜びから生じるのです。
(『戦国時代の流行歌 ~高三隆達の世界』)
露の玉つまんで見たるわらべ哉
(『新訂 一茶俳句集』)
(『新訂 一茶俳句集』)
東へも向(むく)磁石あり蝸牛(かたつふり)
▼触覚を磁針のように振り立てて這って行くかたつむり。
ただし、角の向きは左右別々。
東へも向く磁針を片一方に持っている。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
ヤブミョウガにとまっているのは,ホタルハムシ(ハムシ科)かな(・・?
わすれぐさ 萱草
[今名] やぶかんぞう(ゆり科)
[考証] ワスレグサの漢名は萱草。忘草は借字。
『倭名類聚抄』に「兼名苑云 萱草 一名 忘憂 漢語抄云 和須礼久佐」とあって,
今もカンゾウという。
この草を身につければ,物思いを忘れるというのは中国の俚諺(りげん)から出たもので,
嵆康(けいこう)の『養生論』に(「省略」)とある。
ところで,この萱草であるが,牧野富太郎博士によると,
萱草はわが国には自生はなく,
わが国でカンゾウと呼んでいるのはこの変種のヤブカンゾウであると
『国訳本草綱目』の頭注に,
「牧野云ふ,萱草の本品は我日本にはない。
従つて和名がないから,中国産萱草をホンクワンゾウと今回新に之れを命じた。
此品は我邦のクワンゾウに似たものではあるが,固より同種ではない。
我邦にヤブクワンゾウ又単にクワンゾウ又(また)の名ワスレグサと云つて,
八重咲のものがある。
是れは支那にも産し,救荒本草にはこれを萱草花として図説して居る。
此八重咲のもは支那の萱草の一変種で,ノクワンゾウの変種ではない」と述べられている。
これに依って萱草,古名,ワスレグサは,
ヤブカンゾウに当てることが植物学的に正しいように思われる。
(『古典植物辞典』)
ツユクサ
ツユクサ科の一年草。
草丈三十センチ余。
平行脈のある細長い葉が互生する。
緑色の二枚の苞(ほう)にはさまれるように咲く左右対称の青い小花は、
染料に用いられ、これで染めた色が露草色、はなだ色。
(『くさぐさの花』高橋治/朝日新聞社 1987年)
毒キノコのオオシロカラカサタケだと思います。
雨がやんだのでミミカケものんびりとしていました(*^-^*)
ハマカンゾウだと思いますが(・・?
マルバツユクサ(ツユクサ科)
なんかサンタさんに見えた(*゜∀゜*)てるてる坊主のようなクチナシ
おかげで雨が降らなかったのかな(^。^)
なんかワンちゃんの尻尾のような(*゜∀゜*)
子スズメも束の間の晴れ間にホッとしているかな(o^^o)
マクロレンズを付けているカメラは,6年前に購入しました。
デジタルカメラは,記録用媒体にフロッピーを使っていたデジカメも体験(当時は,便利だと思っていた)。
デジカメの進歩に高価なデジイチを買うのをためらっていて
やっと中古のデジイチを購入しました(600万画素)。
満足して使っていたけど…
そのデジイチも山を歩いていた時に汗で壊してしまった(^0^;)
で,このカメラを使うようになりました。
ISO感度を200で使っています。
800にすると,昔,ASA800のカラーフィルムが出たころの粗い画像のような…
でも,買った時は,いいなと思っていました(o^^o)
レンズも40年近く前に購入したマニュアルレンズ(*^ー゜)
フォーカスリングがゴム製になっているけど,長年使っているので浮いてきている…
ピントも露出もマニュアルでいいかげんにやっています(^^ゞ
何よこの 忍(しの)ぶに混(ま)じる草の名の 我には人の軒端(のきば)ならん
◇忍草(しのぶぐさ)のように人目を忍んで逢った仲の自分から遠ざかる恋を嘆く歌。
男女いずれにもとれるが,類歌からみて女の側の歌かと思われる。
結句を「軒端なるらん」とすれば短歌形式の小歌。
「忍ぶに混じる草」は,暗に忘れ草(萱草)をさす。
下句は忍草の縁で,人の「退(の)き」から「軒」へかける。
(省略)
「どうしてまあ,忍草に混じって生える忘れ草のように,あの人は私のことを忘れて,
私の許(もと)から遠のいてゆくのでしょうか。
(丁度忍草のように,軒先を借りただけということなのかしら)。」
(『新訂 閑吟集』)
バッタの仲間の幼虫
顔を見るとショウリョウバッタのような…
コナスビ(サクラソウ科)
雀らも西日まみれやねぶの花
(『俳句シリーズ 石田波鄕 人と作品12』楠本憲吉/桜楓社 昭和37年)
万葉集巻第十二(寄物陳思)3060(『俳句シリーズ 石田波鄕 人と作品12』楠本憲吉/桜楓社 昭和37年)
忘れ草我が紐(ひも)に付く時となく思ひわたれば生(い)けるともなし
忘れ草を私の紐に付けた。
いつという時もなくずっと思い続けているので,生きる力もない。
▽「忘れ草」は,身につけると憂いや恋を忘れると考えられた草。
(『万葉集(三)』)