2016年6月25日土曜日

大雨のあと…

ひるがほに愚となりてゆく頭脳 三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
深夜に豪雨予報に「はん濫注意水位超過」のメール
朝には,小雨になってくれた(o^^o)
仏印(ぶつちん)の古きもたへや蓮の花

○仏印 宋の禅僧了元の号。
蘇東坡の親友(円機活法巻9・禅僧)
○もたへ 甕(もたひ)の訛り。酒を入れる器。
▼古雅な風格のある酒がめに見事な蓮の花が生けられ、俗塵を離れた別乾坤を作っている。
あの酒がめは、その昔蘇東坡らと詩酒の交わりを結んだ仏印禅師が使っていたものとか。
ここの住僧もまた詩酒の趣を解する人物と見える。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
雨の後に出会える(^。^)
ウキクサが溝を越えて溢れていました。
深夜の大雨の跡…
カモフラージュをしているみたい(*^▽^*)

いつも挨拶する方と,「夜中の雨はスゴカッタデスネ」
「山間部なら怖いですよね」と…
 ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)

 巻第三 334
忘れ草 我が紐(ひも)に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため

萱草(わすれぐさ)を下紐に付けました。
香具山の聳(そび)えるふるさと明日香をいっそのこと忘れようと思って。

若者が恋忘れに用いた萱草(わすれぐさ)を持ち出して下紐につけるという点に,
老人の情痴を装った若干の演技性が感じられる。
◇忘れ草 萱草(かんぞう)。夏から秋にかけて黄赤色の花をつけるユリ科の多年草。
中国で憂(うれ)いを忘れさせる草と信じられていた。
(『萬葉集 一』)
先日見たキノコ
こんなに大きく傘を開いている「オオシロカラカサタケ」かな(・・?
ノカンゾウ(ユリ科)
ハマカンゾウと紹介したけどウスギハマカンゾウかな(・・?

このカンゾウの仲間は,「ユリ科」や「ワスレグサ科」と紹介していますが
ススキノキ科」に再分類されているようです。

蛇のトグロにしたら短いな(*^▽^*)
ニホンカナヘビ(爬虫類)
うたゝ寐のうたゝ苦しき夢さめて汗ふき居れば薔薇の花散る
(『日本現代文學全集 16 正岡子規集』講談社 昭和43年)
なんと腰の折れた所から…

ウスバキトンボ(トンボ科)

くちなしと教えて女学生帰るときよく匂う 萩原井泉水
(『日本の詩歌19』)
気温は25℃でしたが,
出かける前に天気予報を見ると湿度が90%だった(;´Д`)
あぢさゐや罪ほろぼしといふ語あり
(『鈴木真砂女全句集』)
トノサマガエル(両生類)
  蛙

どこまで行ってもかえれない
どこに行ってもかえれない
それが 蛙の子
悲しすぎても かえれない
嬉しすぎても かえれない
それが 蛙の子
いつかは 蛙になりたいの
春をいくども見送りながら
僕は蛙になりたいの

(『みんなの知らない海の音』東田直樹)
この子はクチナシではありません(*^▽^*)
口元を見ると「アタタカイヨ!」なんて嬉しそうです(*´∀`*)