2016年6月15日水曜日

木陰が嬉しい(^0^;)

ハスの葉にキマダラセセリ
見ていると…


一回りしてくれました(^。^)
   座主(ざす)のみこの,あなかまとて,やをら
    たち入(いり)給ひける,いとたうとくて
(うすもの)に遮(さへぎ)る蓮のにほひ哉

座主の法親王様が「なかなか賑(にぎ)やかだね」と
おっとりと御出座(おでまし)になった様子がたいそう尊く思われて,
その高貴さを物に喩(たと)えるならば,
折から池に咲く蓮の香が薄物の中に籠(こ)っているという感じだ。

言語・薄物を着用した容姿・挙動,すべてにおのずから備わる高貴さを賛嘆した句。
前書と句とは一体である。
◇羅 地の薄い絹織物。薄物。羅(ら)・紗(しゃ)・絽(ろ)の類。
(『與謝蕪村集』清水孝之校注  新潮社 昭和54年)
ハンゲショウにカマキリの幼虫(*^-^*)

公園に着いたときは,曇っていたのにすぐにカンカン照りに…(^0^;)
木陰を探しながら歩いていました…
木陰が途絶えるところでは,気合いを入れてp(^-^)q
とんぼ一つ風にさからふ水面なれ
(『尾崎放哉全句集』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)
コシアキトンボもたまに止まってくれます(*´∀`*)
糸とんぼ帆かけてつるむ葉末かな
(『俳句で綴る変哲半生記』小沢昭一 岩波書店 2012年)
カラスの羽は黒ではありません(*^ー゜)
 カラスの羽も構造色です。
もし色素だけなら,カラスの色は,
その構成物であるメラニンの茶あるいは黒にしか見えないはずです。
しかし,構造色なので,見る角度によって跳ね返す色が変わり,
つややかな黒に紫や緑が混じります。
カラスの体に直射日光が当たっていたら,
カラスが黒一色でないといことがよくわかると思いますので,

ぜひ観察してみてください。
(『身近な鳥の生活図鑑』三上修 ちくま新書 2015年)
オキザリス



夏はよし雀の親子はみちたりて楡の梢よりころげ落ちたり
(『もしもし山崎放代ですが』かまくら春秋社 2004年)

    妓によする
紫陽花(あぢさゐ)やなりはひにあるを侘びて弾く   富田木步(とみたもっぽ)
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
ムラサキシジミ
今朝は,気温が高いけど翅を広げてくれるかな(・・?

なんかコワイ顔に見える(*´∀`*)
活発に飛びまわるには30度位の体温を維持しなくてはならないが,
気温が30度にもなるのは真夏の日中くらいだ。
そこで体を日光に当てることで,輻射熱によって体温を上げるのだ。

(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
午後から30℃になりましたね(@@;)
 歴史上最も有名な肖像画といわれるダ・ヴィンチのモナ・リザは,
不思議に満ちた絵画でもあります。
その一つに,どこから見てもこちらを見ているように見える瞳がありますが,
昆虫界にもモナ・リザのような虫がいます。

 カマキリの目には偽瞳孔(ぎどうこう)という黒い点があり,
どこから見ても,この黒い点が見えるため,
まるでカマキリがこちらをにらんでいるように見えます。
しかし,これは本当の瞳孔ではなく,複数の人が同時に見ても,
どの人にもこの偽瞳孔を見ることができます。

 これは,筒状になった一つひとつの個眼のうち,
観察者と向きが一致したものだけ個眼の下にある
黒い部分が見えるために起こっているためです。
したがって,カマキリの複眼の電子顕微鏡写真では
表面の様子だけしか見えないために,この偽瞳孔を写し出すことはできません。

(『昆虫の雑学事典』阿達直樹 日本実業出版社 2007年)