2022年10月2日日曜日

これからかな?

イチョウの葉がだいぶ黄色くなってきました。
一方、桜などは紅葉せずに茶色くなり落ちているような気がする。
それともこれからかな?

精子が泳ぐ イチョウの不思議」(ミクロワールド)
昨日、ブラタモリ「深海~なぜ深海へ潜るのか?~」で訪れたのが


番組の中で

・インド洋の海底下約115mから掘削されたコア(約126万年前にできた地層)
・四国沖、海底下約800mから掘削されたコア
・紅海の海底下約250mから掘削されたコア(年代は、500万年より前)

が紹介されていました。
この三つのコアを比較すると日本の海がどれだけストレスをうけているかが分かります。

高知コア研究所

そして、
 「日南市で震度5弱 マグニチュードは5.9(00:02)」(宮崎NHK)

地震の被害ではありませんが、台風の被害で今も断水が続いている。
静岡市清水区「和田島ブロック」で生活用水の供給開始〟(静岡NHK)

そして、寺田寅彦の随筆集に地震による断水のことが書かれていました。
この随筆が発表されたのが大正11年1月の東京・大阪朝日新聞。
そして大正12(1923)年9月1日に関東大震災が襲ってきました。
 断水の日

 十二月八日の晩にかなり強い地震があった。
それは私が東京に住まうようになって以来覚えないくらい強いものであった。
振動周期の短い主要動の始めの部分に次いでやって来る緩慢な波動が明らかにからだに感ぜられるのでも、この地震があまり小さなものではないと思われた。
このくらいのならあとから来る余震が相当に頻繁(ひんぱん)に感じられるだろうと思っていると、はたしてかなり鮮明なのが相次いでやって来た。
 山の手の、地盤の固いこのへんの平家でくれくらいだから、神田(かんだ)へんの地盤の弱い所では壁がこぼれるくらいの所はあったかもしれないというような事を話しながら寝てしまった。
(『寺田寅彦随筆集 第一巻』小宮豊隆編 岩波文庫 1947年)
 翌朝の新聞を見ると実際下町ではひさしの瓦(かわら)が落ちた家もあったくらいでまず明治二十八年来の地震だという事であった。
そしてその日の夕刊に淀橋(よどばし)近くの水道の溝渠(こうきょ)がくずれて付近が洪水(こうずい)のようになり、そのために東京全市が断水に会う恐れがあるので、今大急ぎで応急工事をやっているという記事が出た。

(「明治28<1895>年 コレラが大流行し、患者5万人、死亡者4万人を超える」 厚生労働省横浜検疫所
 偶然その日の夕飯の膳(ぜん)で私たちはエレベーターの話をしていた。
あれをつるしてある鋼条が切れる心配はないかというような質問が子供のうちから出たので、私はそのような事のあった実例を話し、それからそういう危険を防止するために鋼条の弱点の有無を電磁作用で不断に検査する機械の発明されている事も話しなどした。
それを話しながらも、また話したあとでも、私の頭の奥のほうで、現代文明の生んだあらゆる施設の保存期間が経過した後に起こるべき種々な困難がぼんやり意識されていた。
これは昔天が落ちて来はしないかと心配した杞(き)の国の人の取り越し苦労とはちがって、あまりに明白すぎるほど明白な、有限な未来にきたるべき当然の事実である。
たとえばやや大きな地震があった場合に都市の水道やガスがだめになるというような事は、初めから明らかにわかっているが、まが不思議に皆がいつでも忘れている事実である。
 それで食後にこの夕刊の記事を読んだ時に、なんとなしに変な気持ちがした。
今のついさきに思った事とあまりによく適応したからである。
 それにしても、その程度の地震で、そればかりで、あの種類の構造物が崩壊するのは少しおかしいと思ったが、新聞の記事をよく読んでみると、かなり以前から多少亀裂(きれつ)でもはいって弱点のあったのが地震のために一度に片付いてしまったのであるらしい。
そのような亀裂の入ったのはどういうわけだか、たとえば地盤の狂いといったような不可抗の理由によるのか、それとも工事が元来あまり完全でなかったためだか、そんな事は今のところだれにもわからない問題であるらしい。
 それはいずれにしても、こういう困難はいつかは起こるべきはずのもので、これに対する応急の処置や設備はあらかじめ充分に研究されており、またそのような応急工事の材料や手順はちゃんと定められていた事であろうと思って安心していた。
 十日は終日雨が降った、そのために工事が妨げられもしたそうで、とうとう十一日は全市断水という事になった。
ずいぶん困った人が多かったに相違ないが、それでも私のうちでは幸いに隣の井戸が借りられるのでたいした不便はなかった。
昼ごろ用があって花屋へ行って見たらすべての花は水々していた。
昼過ぎに、遠くない近所に火事があったがそれもまもなく消えた。
夕刊を見ながら私は断水の不平よりはむしろ修繕工事を不眠不休で監督しているいわゆる責任のある当局の人たちの心持ちを想像して、これも気の毒でたまらないような気もした。
 このような事のある一方で、私の宅(うち)の客間の電燈をつけたり消したりするするために壁に取りつけてあるスイッチが破損して、明かりがつかなくなってしまった。
電燈会社の出張所へ掛け合ってみたが、会社専用のスイッチでなくて、式のちがったのだから、こちらで買ってからでないと付け換えてくれない。
それでやむを得ず私は道具箱の中から銅線の切れはしを捜し出して、ともかくも応急の修理を自分でやって、その夜はどうにか間に合わせた。
その時に調べてみるとボタンを押した時に電路を閉じるべき銅板のばねの片方の翼が根元から折れてしまっていたのである。
 実はよどほ前に、便所に取り付けてある同じ型のスイッチが、やはり同じ局部の破損のために役に立たなくなって、これもその当座自分で間に合わせの修理をしたままで、ついそれなりにしておいたのである。
取り付けてからまだ三年にもならないうちに二個までも同じ部分が破損するところを見ると、このスイッチのこしらえ方はあまりよくないと言わなければならない。
もう少し作り方なり材料なりを親切に研究したのなら、これほどもろくできるはずはないだろうと思われた。
銅板を曲げた角(かど)の所にはどの道かなり無理がいっているから、あとで適当になますとか、あるいは使用のたびにそこに無理が繰り返されないような構造のほうをくふうするとか、なんとかしてほしいものだと思った。

…つづく…

(『寺田寅彦随筆集 第一巻』小宮豊隆編 岩波文庫 1947年)
今朝の父の一枚です(^^)/

カワラヒワ〔河原鶸〕
 スズメ目アトリ科。
全長13.5センチ、体重20グラム(亜種コカワラヒワ)位。
ユーラシア大陸の極東部のウスリー、アムール、中国、朝鮮半島、カムチャッカ、千島列島、サハリン(樺太)、日本などに分布している。
日本では、南西諸島を除いた小笠原諸島を含む全国に生息する。
平地から低山地の、開けた感じの明るい林、それに農耕地帯や市街地などで繁殖している。
街では電線に止まって、キリキリコロコロビュイーンと美しい声でよく囀(さえず)っている。
北海道など北日本では、冬には南へ移動する。
秋から冬にかけては、河原など草原に大群をつくって生活する。
(『野鳥の歳時記4 秋の鳥』日本鳥類保護連盟監修 小学館 昭和59年)

昨日、従妹から電話があって、今日、手助けをしていました。
というのは、健康診断の問診表に携帯で記入しようとしたらエラーになるそうです。
従妹の所に届いたIDとパスワードをPCで入力してから質問項目にチェックを入れていきました。
スマホなら簡単に入力できそうですが、携帯では…
先日、通信会社からメールが届き、11月からlineを携帯ではできなくなるようです。
2017年に4Gの携帯に変えたのでスマホに買い替えるのは面倒だなと思っています。
で、携帯を使える間は使うつもりです。
スマホへの買い替え圧力にいつまで抵抗できるかな(^^ゞ