2019年6月9日日曜日

少しヒンヤリしていたけど

日差しは暑かったけど、日影は涼しさを感じました。
ドクダミを写していた時に声をかけられたのですが
その方は、花の名前をすぐ忘れるそうです。
私ももよく忘れて勘違いをします。
でも、忘れたら調べる楽しみがあると思うようにしていると話しました。
ブログに草花や虫たちの名前を記入していますが
間違いが多いです!
「?」の付いている以外も注意してくださいm(__)m

多田多恵子さんの 『したたいかな植物たち』より転記しますφ(..)
以下の画像は、ドクダミではありません(^_-)
においこそ命
 さて、特有のにおいの正体は、
デカノイルアセトアルデヒドという揮発性物質である。
二日酔いの嫌なにおいの原因となるアセトアルデヒドに似た構造で、
もう少し複雑な化学物質だ。
(『したたかな植物たち―あの手この手の㊙大作戦【春夏篇】
  多田多恵子 ちくま文庫 2019年)
ヨメナ?)

 このにおい物質にも大事な意味がある。
実験的にこれを抽出して調べてみると、
なんと細菌やカビの増殖を抑える働きがあるのだ。
この効果を利用して、たとえば冷蔵庫の中を
ドクダミの葉で拭けばカビ退治ができるし、
細菌が関与して生じる冷蔵庫臭もすっかり消える
(生の汁は痔にも効くそうだ)。
 植物の存在を脅かすのは、じつは虫や草食動物だけではない。
病気を引き起こす細菌やカビも大敵である。
ドクダミは人類が出現するよりはるか以前から、
抗菌・抗カビ物質を発明(?)し、病気から身を守っていたのである。
 昔の民間療法も、
いま思えばこの抗菌効果を経験的に応用していたわけで、
昔の人の知恵にも科学的根拠があったことが証明されたことになる。
抗菌抗カビ作用に加えてさまざまな薬効があり、
しかも花も葉も美しく、
おまけに葉を天ぷらにして食べたりもできる
(ただし、多少のにおいは残るので、人によって好き嫌いがある)
と聞けば、ドクダミの価値を見直していただけないだろうか。
植物のにおいの効用
 植物のにおいは、植物によってじつにさまざまである。
市街地のフェンスによくからんでいるヘクソカズラは「屁糞葛」で、
葉を揉むとくさい。
このにおい成分はメルカプタンという揮発性ガスである。
 園芸植物のマリーゴールドのきついにおいの成分は、
ネマトーダ(根瘤線虫[ねこぶせんちゅう])を殺す働きがあることが知られている。
ダイコンの産地として有名な三浦半島を夏に訪ねると
あちこちにマリーゴールド畑が広がっているが、
これは畑にマリーゴールドを植えてダイコンのタネまき前に鋤き込めば、
農薬なしでもネマトーダの害を防ぐことができ、
まっすぐで健康な大根が収穫できるからだ。
 ネギ類やニラ、ニンニクを家畜や犬や猫や
ハムスターなどペットが多量に食べると、
赤血球が破壊されて重い貧血や腎臓障害を起こす。
生はもちろん、加熱済みでも不可。
飼い犬にシチューの残りを食べさせて中毒した例もある。
原因は、この仲間に共通するにおい成分の硫化アリル類で、
これも動物に植物体を食われないための化学防御の一例である
(ただし、人間はもっている酵素が違うので心配はないし、
逆に食欲を刺激したり細胞を活発化したりと
よいこと尽くめというのでご安心を)。
 森林浴も、樹木が放つ香り(フィトンチッド)を
胸いっぱい吸い込むと心身の健康にいいというもの。
テルペン類などから成るこれらのにおい成分も、
もともとは細菌やカビや昆虫などに対する
植物の防衛物質のひとつである。
 私たちの鼻に届くにおいがすべてではない。
人間の嗅覚の範囲の外にも、
さまざまなにおい物質が植物から発せられている。
 おもしろい研究を紹介しよう。
マメ科植物のリママメは、葉の汁を吸うハダニの食害を受けると、
葉の成分が化学的に変化し、においが微妙に変わる。
ハダニの天敵の肉食ダニは、
変化したにおいが嗅ぎつけて、ハダニを食べにやってくる。
いいかえれば、リママメはハダニに襲われると
葉のにおいを変化させて天敵の肉食ダニを呼び寄せる。
においの「SOS信号」を出して身を守るのである。
 もっと驚くことがある。
仲間のSOS信号を傍受したリママメは、
まだ自分が無傷であるにもかかわらず、
自分も葉のにおいを変化させてSOS信号を出し始め、
あらかじめ天敵ダニを呼んでハダニを迎撃するという。
におい物質を介在として、
なんと植物同士の情報交換(!)が行われているというのだ。
 研究が進むにつれ、ほかにも意外に多くの植物が
においを情報手段として利用しているらしいとわかったきた。
ただ静かに佇んでいるように思える植物の世界も、
私たちが思っている以上にアクティブな情報社会なのかもしれない。
 動かない植物は受け身に生きているように見える。
でも実際は、化学物質を手に、果敢に外敵に立ち向かっていた。
そんな植物の素顔を、私たちは知り始めたばかりである。
伝言ゲームより正確?――においのネットワーク
「キャベツはイモ虫に食われると
 においを変化させてイモ虫の天敵のハチを呼ぶ」
という研究も話題になっている。
イモ虫の唾液等がキャベツのにおいを変化させるという。
 別の書き方をしてみる。
「イモ虫の天敵のハチは、イモ虫そのものではなく
 イモ虫に食われたキャベツに特有のにおいを手がかりに
 えさのイモ虫を見つけ出す。」
 この方がわかりやすいが、インパクトは減る。
何を主語にしてどう表現するかによって、
同じ内容でも印象は全く違ってくるのだ。
 じつはこの研究のミソは違うところにある。
変化したにおいの量は食害の程度によらず一定であったという。
すなわち、キャベツが自らにおいを発生させたことになり、
「呼ぶ」という表現も言い得て妙となる。
(『したたかな植物たち―あの手この手の㊙大作戦【春夏篇】
  多田多恵子 ちくま文庫 2019年)
赤くて美味しそうなのですが
ヒョウタンボクの実は有毒です!

金曜日、雨でリハビリ散歩を諦めて眼科を耳鼻科を受診。
その後、父の携帯の機種変更について行きました。
もう88歳になるので電話機能しか使わないことを伝えました。
帰宅後、Windowsのアップデートがあったので
長くても2時間ほどだろうと思ったけど甘かった(-_-;)
新しい機能は必要ないので、
機能別に選択できるようにならないものか…