2016年7月13日水曜日

止んだとたん…

今朝も雨で,うな垂れているのかな…
一つのヒマワリが空を見あげていた…
「あめがやんでくれないかな」って(o^^o)

今朝も湿度が92%で眼鏡が曇って困りました(~_~;)
列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし
(『寺山修司全歌集』沖積舎 昭和58年)
雨が降っているので隠れている(*^▽^*)

蓮田の花も夕空の星もこのへんお盆   萩原井泉水
(『日本の詩歌19』中央公論社 昭和44年)
 ハスの葉の上で雨粒がダンスをしている。
小さな雨粒が次第次第に集って(合体して)大きな粒になっていく。
ムクゲは秋の季語なのですが,満開です。
どうもKazeの感覚と俳句の世界は違うみたい(*´∀`*)
雨の中,ショウジョウトンボがいました。
山家集 下 雑(恋百十首) 1278
忘られん ことをばかねて 思ひにき 何おどろかす 涙なるらん

あなたに忘れられることは,はじめから覚悟していた……。
にもかかわらず,今さら何を気づかせようとする涙なのであろうか。
(『山家集』西行著 後藤重郎校注 新潮社 1982年)
 木槿(むくげ)さくや親代々の細(ほそ)けぶり
(『新訂 一茶俳句集』丸山一彦校注 岩波文庫 1990年)

 けぶり【気振り】けはい。様子。
(『岩波古語辞典(旧版)』大野晋他編 岩波書店 1974年)
一円玉を貼り付けた人がいるようです。
阿弥陀様の白毫のつもりなのかな?(*´∀`*)
毎年,スイレンにびっしり黒い虫がついているのですが
今年は,あまり目立たないような…
マルバツユクサ
薔薇は薔薇の悲しみのために花となり青き枝葉のかげに悩める
(『若山牧水歌集』若山喜志子選者 岩波文庫 1936年)
いまにして人はすべなし鴨跖草(つゆぐさ)の夕さく花を求むるが如  長塚節 
(『明治文學全集54 伊藤左千夫 長塚節集』筑摩書房 昭和52年)

ムラサキクンシラン
京都の祇園祭には、檜扇のいけばなが家々を飾ります」(いけばな嵯峨御流)
旋花(ひるがお)や切れぬ草鞋(わらぢ)の薄くなる
(『井月句集』復本一郎編 岩波文庫 2012年)
万葉集第16巻(有由縁 雑歌を幷せたり) 3855 高宮王(たかみやのおほきみ)
皂莢(さうけふ)に延(は)ひおほとれる屎葛(くそかづら)絶ゆることなく宮仕(みやつか)へせむ

サイカチに這い広がっている屎葛のように,途絶えることなく宮にお仕えしよう。
▽「皂莢」はマメ科の高木のサイカチ。
第二句の「おほとれる」は広がり乱れること。
上三句は「屎葛」の長い蔓から「絶ゆることなく」を導く序詞。
「屎葛」は悪臭のする蔓草。
「玉かづら絶ゆる時なく見むよしもがも」(2775)など,
例の多い「玉葛」が美称であるのに対して,「屎葛」という卑俗な名前が笑いを誘う。
(『万葉集(四)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年)
でゞむしや其角文字(そのつのもじ)のにじり書(がき)

○にじり書 こすりつけるように筆を紙に押しつけて、
下手に書くこと。またその文字。
▼角を伸び縮みさせつつ蝸牛が這った後には、
まるで下手なにじり書きのような跡がつく。
其角の筆跡への揶揄も利かせるか。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭 講談社 1992年)
わくら葉のしんぼうづよくはなかりけり 一茶
(『基本季語五00選』山本健吉 講談社学術文庫 1989年)

わくらば①【病葉】夏季,蝕(むしば)み,または色づきすがれた葉。
(『岩波古語辞典(旧版)』大野晋他編 岩波書店 1974年)
キンカン
雨が止んだと思ったとたん
今度は,クマゼミの「ワシワシワシ…」という蝉時雨です
メスに向かって「ワシ」が一番と大声でアピールしている(*^▽^*)