2016年7月12日火曜日

眼鏡が曇る…(@@;)

向日葵やものゝあはれを寄せつけず
(『鈴木真砂女全句集』)
思ひ出さぬ間(ま)なし 忘れてまどろむ夜もない

「まどろむ」は「目蕩(まとろ)む」で微睡する意。
(『新訂 閑吟集』)
象潟(きさかた)や雨に西施(せいし)がねぶの花

雨煙る象潟(秋田県)は雨中の合歓の花の風情があり
,美人の西施が物思わしげに目をつむっているようである。
蘇東坡(そとうば)の詩を踏む。
(『袖珍版 芭蕉全句』)

カメラのファインダーを覗くと曇る(眼鏡が)
携帯で天気予報を見ると湿度が90%(@@;)
蓮の葉にかさみておほき盆供哉  飯田蛇笏
(『日本の詩歌19』)
雨の降る夜の独り寝は,いづれ雨とも涙とも(小歌)

雨降る夜に,恋人の訪れを待ちながら,寂しく独り寝をしていと,
どれが雨粒で,どれが私の流す涙かの区別がつかないことです。
(『戦国時代の流行歌 ~高三隆達の世界』)
ウスバキトンボで遊ぼう」(日本科学協会)
巻第四 595
我が命(いのち)の 全(また)けむ限り 忘れめや
   いや日に異(け)には 思ひ増(ま)すとも

私がこの世に生きているかぎり,あの方を忘れることがあろうか。
日ましにますます恋しさの募ってゆくことはあっても。
(『萬葉集 一』旧版)
ギボウシの蕾が膨らんできました(o^^o)
 こんなこともあるのですね…「妙高山が映る池で外来植物のスイレン除去
エゾミソハギ(ミソハギ科)

 ポツンと咲いていたランタナ
鳥が種を落としたんだろうな…
種子には毒(ランタニン)があるので要注意です!
百日紅(ひゃくじつこう)やゝち(散)りがての小町寺(こまちでら)

○百日紅 百日の長期にわたり花を保つとてこの名がある。
○小町寺 洛北市原野如意山普陀落寺の俗称。小野小町の墓がある。
▼小町寺の百日紅。
長い間咲き続けて、そろそろ散りそうな趣ながら、また散りがたい風情である。
かの小町が容色に未練を示したごとくに。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
夾竹桃咲きて校舎に暗さあり饒舌の母をひそかににくむ
(『寺山修司全歌集』沖積舎 昭和58年)
紫陽花(あぢさひ)に絵の具こぼす主(あるじ)   正岡子規
(『現代日本文學全集6』筑摩書房 昭和31年)
ヌバタマの今名はヒオウギ,漢名は射干で,
花後の黒い種子を指して,そう呼ばれる。
ヌバタマのヌバは黒色を表す最も古い語とされ,
「夜」「闇(やみ)」「夕」「黒」「髪」などの枕詞に使われている。
枕詞の「むば玉の」「うば玉の」とあるのも「ぬば玉」と同じである。

(『古典植物辞典』)
かほばな 容花[万葉] 貌花[万葉] 可保波奈[万葉] 可保婆奈[万葉]

[今名] ひるがお(ひるがお科)
[考証] このカホバナ,今日はヒルガオが定説であるが,これには次のような諸説がある。
(1)美しい花という意味
(出典省略。以下同じ)
(2)カキツバタ説(略)
(3)オモダカ説(略)
(4)ムクゲ説(略)
(5)アサガオ説(略)
(6)ヒルガオ説(略)
 以上,諸説の中で根拠があるのは,最後のヒルガオ説で,
鹿持雅澄の『万葉集品物解』に
「(引用文省略)」と述べている。
 元来,カホは美しいという意味で,カホバナは美しい花の意となる。
今の名ヒルガオは昼に咲く美しい花の意味で,
これを万葉のカホバナの歌に当てても少しも不自然さがないし,

これは本草学からもうなずける。
(『古典植物辞典』)
これから咲くのかな…(・・?
ヤマトシジミ(シジミチョウ科
帰る頃には次第に雨あしが強くなってきました。
雨宿りをしているのは
コバネイナゴの幼虫だと思います。
顔近く蝉とび立てり亡母(はは)恋し
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)