2017年1月6日金曜日

暖かい日ざしに(^-^)

Kazeが京都を訪ねる時に参考にするブログ

 京都日和~都の風に誘われて~」も今月末をもって
 一旦皆様から遠ざかることとなります。

残念ですが,事務所のみなさんが
2年間も続けてくださったことに感謝です。
31日までに鴨さんが紹介してくださった
お店や神社仏閣をメモしておこうと思います。
鴨さんは「 新古今集より 」(2013年1月20日)に
藤原清輔朝臣の和歌を書かれていました。

  巻第十八 雑歌下1843     清輔朝臣
ながらへばまたこの頃や偲ばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき

生き永らえたならば,また今の時代がなつかしく思い出されるでしょうか。
以前憂い,つらいと思った昔が今では恋しく思われます。
(『新古今和歌集<下>』)
ジョウビタキは「尉鶲」とも表記されます。

雄の頭が白いことから老人を意味する尉(じょう)がついたという説がある。
(『自然観察シリーズ[20]<生態編>バードウォッチング』
      高野伸二 小学館 昭和58年)

幼い顔をしているのだけどな…(^^ )
  菊の花を折(をり)て人のおこせたりければ
よはひをものぶべき君が宿の花かざすに老(おい)ぞ先(まづ)かくれける   賀茂眞淵

○おこせたりければ―よこしたから。
○よはひをものぶ―菊の花が,人の寿命をのばすと信じられていた。
▽寿命をものばすはずの君の家の菊の花をいただいて,
それを髪にさすと,先ず老いがかくれたことだ。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
     高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
うそをついたやうな昼の月がある
(『尾崎放哉全句集(旧版)』)
今日は,風もなく晴れて暖かかったのですが(^^ )

みのむしの得(え)たりかしこし初時雨(はつしぐれ)

蓑虫は蓑をしっかりまとっているから、初時雨が降っても物ともしない。
それこそ我が意を得たりとばかりに、得意げにぶらさがっている。
(『與謝蕪村集』)
もうすっかり無くなっていると思っていたムクノキの実が青いままあった…
右側のイモムシのようなふくらみは「虫こぶ」だと思います。
    ある愁人によする
冬木仰ぐいとまなき君と知るは憂し
  (註・愁人はこゝでは詩人・俳人の意)   
(『決定版富田木歩全集 全壱巻』新井声風編著 世界文庫 昭和39年)


冬は厳しい季節。
つねに寒さや凍結や乾燥や強風の危険にさらされます。
大丈夫なのでしょうか。
 いえいえ,心配ご無用。対策は万全です。
 対策その1。地面に低く伏す。
凍てつく風も地表近くでは弱まります。
太陽の光で地面とその近くの空気もぬくもります。
そういえばタンポポも冬は葉を地表に広げていますね。
 対策その2。ふわふわの毛をまとう。
オオイヌノフグリは葉や芽を柔らかな毛で保温し,霜や雪もブロックしています。
 目には見えない内部でも,細胞内の糖濃度を増加させるなどして,
大切な葉や芽が凍らないように保っています。
車の「不凍液」と同じ原理ですね。

早春の青い花の秘めた知恵」多田多恵子(植物学者・理学博士)
上からパラパラ落ちてくるなと思ったら…
カワラヒワが食事中(^。^)

 樹液を舐めているようです。
今日は,午前中,母の通院(内科)の送迎をしていました。
診察が終わった後,久し振りに母も一緒に買い物をしました(^_^)b
リハビリ散歩は午後からやって来ました。
思った以上に暖かかったです(^-^)

2017年1月5日木曜日

小寒ということで冬将軍の仕事始め…

    心に太陽を持て
            山本有三(訳)


心に太陽を持て
あらしが吹こうが,雪がふろうが,
天には雲,
地には争いが絶えなかろうが!
心に太陽を持て
そうすりゃ,何がこようと平気じゃないか!
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる!


くちびるに歌を持て
ほがらかな調子で。
毎日の苦労に
よし心配が絶えなくとも!
くちびるに歌を持て
そうすりゃ,何がこうようと平気じゃないか!
どんなさびしい日だって
それが元気にしてくれる!


他人のためにも,ことばを持て
なやみ,苦しんでいる他人のためにも。
そうして,なんでこんなにほがらかでいられるのか,
それをこう話してやるのだ!
くちびるに歌を持て
勇気を失うな。
心に太陽を持て
そうすりゃ,なんだってふっ飛んでしまう!
           ツェーザル・フライシュレン

(『心に太陽を持て』)

ここに転記した訳詩は,よく知られているのと少し違います。
初版本の訳だそうです。
経緯については,新潮文庫の解説(高橋健二)をごらんください。
ハクセキレイ  
   スズメ目セキレイ科 全長21cm前後(翼開長30cm前後)

 尾が長く,上下に振るしぐさが特徴だ。
おもに,水辺や田んぼ,畑などを歩きまわりながら昆虫をとっている。
ときには,空中の昆虫を飛びながら捕らえることもある。
チィチィン,チィチィン,チュイリーと澄んだ声で鳴く。
繁殖期が終わると,橋げたや工場などの建物,
街路樹などにたくさん集まって,集団でねぐらをとる。

(『田んぼの生きもの おもしろ図鑑』)
  無爲庵
我庵(わがいほ)は榎(えのき)ばかりの落葉かな  三浦樗良(みうらちょら)

○無爲庵―伊勢山田に結んだ庵。宝暦12年(1762)。
◇亭々と聳えるだけの何の奇もない平凡な榎ばかりに囲まれた閑素な庵,
それも折から葉は落ちつくして,冬空に裸の梢が立っているのみ。
さっぱりした,樗良らしい好みの庵の様子がしのばれる。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
   高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
さっそくちょこまか動く子に会いました(^_^)
ピントを合わせるのにモタモタしているので(..;)
山眠る里に野鳥を遊ばせて  市島月美
(『現代女流俳人と作品<3>』千葉祐夕編集 文芸出版社 昭和55年)
公園に着いた時は,青空が広がって風もなかったけど…
色鳥の枝うつるいろこぼれけり  髙橋 潤
(『図説俳句大歳時記 秋』角川書店 昭和39年)
松の樹皮に潜んでいる害虫を駆除してくれていますp(^-^)q
街路樹に見られる害虫」(国土交通省 国土技術政策総合研究所)
今日は「小寒」で気温が低いです。
気象予報士さんが「冬将軍の仕事始め」と仰っていましたが
しだいに空が暗くなり風も出て来ました…
ピントも露出も(^^ゞ  アオジ
咲いていないかなと探すと♪
 寒梅やほくちにうつる二三輪

[訳]寒梅よ,火口に浮かびあがる,花二三輪。
[語]ほくち―火口。燧(ひうち)で打ち出した火を取る道具。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)

火口(ほくち)と付け木  燃えやすくする工夫の数々」(日本科学協会)
再放送があったブラタモリ「#36 京都・嵐山~“嵐山はナゼ美しい!?”~」で
京都教育大学名誉教授井本伸廣さんが実演されていましたね。
チャートから地形の成り立ちを知る(ルート4 ④2/2)」

2017年1月4日水曜日

仕事始めですね(^。^)

キジバト
 タネや果実などをよく食べる。
豆類やむこごなども好み,しばしば豆畑に被害をおよぼすことがある。
低木の小さな果実もよく食べ,枝の上で首を伸ばして,くちばしでむしり取る。
おもに植物を食べているが,昆虫やミミズなどの動物も食べる。
 家の庭木にもよくやってくるので,枝の上で交尾を観察することができる。
ドバトのように数十羽の群れで移動することはなく,数羽で移動する。
電線などに止まり,のど元をふくらませて「デデッポッポー」と
愛らしく鳴く姿が田んぼの風景によく似合う。

(『田んぼの生きもの おもしろ図鑑』)
コゲラが,イラガのサナギを攻撃しているようですp(^-^)q
ハルニレの実をたべているのは
正月や三日過(すぐ)れば人古し  高桑闌更(たかくわ らんこう)

◇正月も四日となれば、はや旧態依然たる我と人にかえる。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
    高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
働く口はあっても足が向かない歌を詠んでも金にはならない
(『青じその花』)

今日四日は「御用始め(仕事始め)」ですね。
Kazeは,病気をする前は定年退職の後,
嘱託などをしようと考えていましたが( ̄。 ̄;)
スズメより少し大きい。
雄の夏羽では頭から頬,背と小雨覆を除いた翼が黒く,大雨覆の先は白くて橙色を帯びる。
小雨覆は橙色,腰は白くて尾が黒い。
喉から胸と脇は橙色で腹が白く,下腹の脇には小さな黒点がある。
雌は頭部が灰褐色で頸側は灰色味が強く,後頸に2本の黒い縦筋がある。
胸や腹の橙色は淡い。
雄の冬羽は雌に似ているが頭部は黒味が強く,下面の橙色は濃い。
嘴は橙黄色。

(『フィールドガイド 日本の野鳥』)
並んでいると違いが分かりますね。
左がオス,右がメスです。
わたり鳥こゝをせにせん寺林(てらばやし)  蕪村

○ここをせにせん―「せ」は瀬、ネグラの意。
(『蕪村集 一茶』暉峻康隆 川島つゆ校注者/岩波書店 昭和34年)
再会できました♪
誰だか分かりますか(^^ )
最近会えていないなと思っていたら
ヤマガラに会えました♪

山雀も笠を着て出よ衣配(きぬくばり)
(『古典俳文学大系15 一茶集』
    丸山一彦 小林計一郎校注者 集英社 昭和45年)

きぬくばり【衣配り】
近世,正月の晴れ着用として,小袖またはその生地を,一家一門に与える年末の行事。
(『岩波古語辞典(旧版)』)

 昨日の朝は,こんなに高い落ち葉の山はなかったな(^▽^)
こちらは落とし物の手袋
実はσ(^_^;が昨日落した手袋
来園者が分かりやすいようにとかけてくれていました。
感謝カンシャですm(_ _)m
図書室で借りていた『決定版 富田木歩全集』の返却日でした。
市内の図書室のはないので府立中央図書館から借りていました。
あまりの分厚さに読み切れなかった(^0^;)
この本をリクエストしたのが去年の2月頃,届いたのが年末…
日数が短いので句集だけを急いで転記したけど,
転記ミスが多いだろうな…
寄贈者に「新井声風」のサインがあった。