2017年1月3日火曜日

穏やかな三ヶ日でしたね(^。^)

最近会えていないなと思っていると会えました♪
ジョウビタキ♀の舌が見えた(^^ )
メジロとタイミングがあいました(^_^)v

来るとしの身もたのもしや枇杷の花  鬼貫
(『俳諧歳時記(冬の部)』横關愛造編 改造社 昭和29年)
あかるくするどく百舌鳥はてつぺんに
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
山茶花(さざんくわ)や鼠遊べる昼の門
(『決定版富田木歩全集 全壱巻』新井声風編著 世界文庫 昭和39年)
メジロがハルニレの実を朝ご飯にしていました(^。^)
 一緒にいたのが

ヒヨドリが水を飲んでいました。
多くの鳥は,くちばしを水につけても,そのままでは飲めません。
水を下くちばしの上に載せて,それを舌で吸い上げるか,
あるいは,水を下くちばしの上に載せて,頭を上げて,喉に流し込みます。
つまり,「そろっと掬(すく)って,ごくりと飲む」ことを何度か繰り返します。
いわば,小さじを用いたスプーン方式といえます。 

(『身近な鳥の生活図鑑』)
人は餅(もちひ)のみにて生くるものに非ず漢訳聖書はかくもつたへぬ

「ヨハネ伝第六章に,『われは生命のパンなり』とあるのが,
古い聖書には,『われいのちのもちなり』とある。
……これは漢訳聖書に拠ったもので,……餅という語の本来の意味は,
小麦粉すなわち麪(むぎこ)をもって作ったものだから麪包(パン)に相当するのである」(「赤いトマト」)
(『日本の詩歌8 斎藤茂吉』)
エナガは,サクラの樹のてっぺんから下に降りてこなかったな…(>_<)
アオジ♀は,藪の中から出てくれませんでした(T^T)
二もとのむめに遅速を愛すかな

[訳]二本の梅,早咲き,遅咲きともに大事にしよう。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
クルクル尾を廻していたのがモズ( ^-^)
同じ様にクルクル回るものがあるのですよ!
シジュウカラが何を食べているのかなと思っていると
ユリノキの実でした(^。^)
 1つの花から100個ほどの実ができ,枝先に松かさ状の集合果を形づくる。
早春には一番外側の実だけがカップ状に残り,より花の形に近くなる。
ドライフラワーにもできる。

(『種子たちの知恵』)
ユリノキのタネは,風の力で飛んでいくので
シジュウカラの手助けはいらないのですが(^▽^)
種子を堅いプロペラ形の実に包み込み,風に乗せて送り出すのです。
 風が吹くと,「花びら」のように見える実は,ひとひらずつ枝を離れます。
すると,ユリノキの実はたちまち精巧なプロペラに変身。
くるくる回転しながら落ちていきます。
このとき,種子を包んだ部分が重心,へらのように薄く伸びた部分が翼となり,
投げ上げると竹とんぼのようにゆっくり落ちてきます
(ことのきわずかですが,ひねり方向の回転も加わります)。
滞空時間を延ばして長く風に乗り,より遠くまで移動しようというわけです。
しかも,飛行の邪魔になる葉が,すべて落ちきる晩秋を待って。
 飛距離はどのくらいでしょう。
私があちこちでユリノキの実を拾って歩いた経験では,
だいたい150mぐらいは飛んでいました。
うまく木枯らしに乗ることができれば,さらに長い旅もできるでしょう。

(『種子たちの知恵』)
 獨居や思ふ事なき三ヶ日
(『漱石全集第二十三巻』新書判 岩波書店 1957年)

2017年1月2日月曜日

穏やかな正月二日

 すぐ視界から消えてピントも露出も合わせられなかったけど(^^ゞ
オオタカが悠々と飛んでいました。
 「一富士二鷹三茄子」といいますが,皆さんは初夢を見ましたか?

初夢や金も拾はず死にもせず
(『漱石全集第二十三巻』新書判 岩波書店 1957年)
花まれに白山茶花の月夜かな   原 石鼎
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
キラキラの衣装を身につけているのはホトケノザ
鶫飛び木の葉のやうにさびしきか  細見綾子
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
雨粒のように光っているのはヤツデの蜜

むざむざとおのれを滅却することなかれふゆ霜ひかり花ひらく八手(やつで)  坪野哲久
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)
美しく芒の枯るる仔細(しさい)かな   富安風生
(『日本の詩歌30』)
猫と生れ人間と生れ露に歩す  加藤楸邨
(『日本の詩歌30』)
 寒椿落ちたるほかに塵もなし  悌二郎
(『最新俳句歳時記 冬』山本健吉編著 文藝春秋社 昭和46年)
杜を過ぎ杜を過ぎ鷺白さ増す  山口誓子
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
今朝も動く動く…(^0^;)
 啄木鳥は樹に日本の母親は甘し
(『しづ子』)

葡匐(ほふく)せる木を出て海へ眼白飛ぶ  茨木和生
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
    新 居
ゆかりある冬木また仰ぐ家居かな
(『決定版富田木歩全集 全壱巻』新井声風編著 世界文庫 昭和39年)
 ある朝の鵙きゝしより日々の鵙   安住 敦
(『図説俳句大歳時記 秋』角川書店 昭和39年)

2017年1月1日日曜日

新年明けましておめでとうございます(^O^)/

公園に来た時は曇っていましたが
自宅で初日の出を拝めました(^_^)b
最初に新年の挨拶をしたのは

目白鳴く磧つづきの家の中  飯田龍太
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)

磧(かわら)
連れ鳴きの声こぼしをる四十雀  上村占魚
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
 シロハラも藪の中に…
メジロやヒヨドリは,ツバキやサザンカの蜜を吸いに来ますが,
花には直接とまらず枝にとまって,花から蜜を吸っています。
そのとき,くちばしに黄色の花粉がついて,花粉が運ばれるそうです。
鳥によって花粉が運ばれる花を持つ植物は,
鳥がつついても落ちないような丈夫な花冠を持っており,
また,蜜や花粉が多量にあるものが多いです.
鳥が飛ぶためにはエネルギーが必要なので,鳥に魅力を感じてもらうために,
餌になる蜜を多量に用意していると考えられます。
このように鳥媒をおこなう花を「鳥媒花
(ちょうばいか)」といいます。
ちなみにメジロやヒヨドリがよく訪れる花の色は,赤系が多いようです。

(『観察する目が変わる 植物学入門』)
 山茶花や日日蕊の黄のみだれ  瀧井孝作
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
朝から百舌鳥はいつものてつぺんでおしやべり
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
かわせみ【翡翠】
カワセミ科の鳥。くちばしが大きい。
水辺に棲み,魚や蛙を食べる。
古語でソニといった。それが訛ってソビ,さらにショウビンとなった。
カワセミのセミもソニの訛り。
ソニは赤い意で,その鳥の足の色から取られた。
漢名の翡翠
(ひすい)も色に着目した言葉。
この鳥の背は青色で美しい。
中国では翡
(ひ)を雄,翠(すい)を雌とし,
漢詩などでしばしば愛情の象徴に用いられる。

(『動植物の漢字がわかる本』加納喜光/山海堂 2007年)
色鳥が小首に枝を見上げたる  中村草田男
(『図説俳句大歳時記 秋』角川書店 昭和39年)
 巻上 冬 396
かぞふればわが身につもる年月(としつき)をおくりむかふとなにいそぐらむ

〔現代語訳〕
数えてみれば,つまりは我が身に年月をつみ重ねるだけのことなのに,
今年を送り新しい年を迎えるといって,なにを準備しているのでしょうか。
〔参考〕
『拾遺集』冬に「斎院御屏風(さいゐんおんびやうぶ)に十二月(しはす)つごもりのよ かねもり」として出。
『兼盛集』にも出。
(『和漢朗詠集』)
百歳(もゝとせ)の気色(けしき)を庭(には)の落葉哉

移築後すでに百年の長年月を経てきたというゆかしさが,
庭の落葉のようすにも感じられます。
月の沢(滋賀県)の明照寺(めんしょうじ)での挨拶吟。
(『袖珍版 芭蕉全句』)
会えたけどジーッとしてくれない(^0^;)
    冬の子朝の子

わたしが生れたのは
きっと夜明けに近い
三時三十六分ごろであったろう
どうしてそう考えるかと言うと
わたしはこの時刻が
一番好きだからである
それはまた野鳥たちが
目を覚ます時間でもある
酉年(とりどし)生れのわたしは
小さい時から早く目覚めた
父も母もまだ眠っているのに
ひとり目を覚まして
いつも夜明けを待った
庭には村一番の
大きないちいの木があって
そこにはいつも
ふくろうが住んでいた
わたしは夜明けを悲しむ
ふくろうの声をきいて
鳥から孤独を教えられた
いちいの実が
夜明けのしじまのなかに
パラパラと音をたて
雨のようにおちる
そうした幽韻の世界を
わたしは早くから知った
ああ
冬は今もわたしを導き
朝は今もわたしを励ましてくれる


(『詩集 詩国』)
 ソシンロウバイ(素心蝋梅) が一輪咲いていました♪
 年立つやもとの愚が又愚にかへる  一茶
(『基本季語五00選』)