2023年10月17日火曜日

散歩日和

今朝は暑くも寒くもなく青空が広がる天気で歩きやすかったです。
でも、野草や虫たちを写すのに夢中になると…
ひっつき虫が…
アレチヌスビトハギはウェットティッシュを使うと簡単に取れます。
ソメイヨシノの返り咲き。
猛暑で葉が紅葉する前に枯れて落ちてしまっていたのですが、
樹を見ると葉も青々としたのが出ていました。
ここ数日の涼しさのためかな?
映像の世紀バタフライエフェクト「砂漠の英雄と百年の悲劇
番組の中で紹介されていたのが

イスラエル初代首相ベングリオンがアルバート・アインシュタインに大統領就任を依頼した。
かつて シオニズム運動を支援していたアインシュタインだったがその依頼を断った。
彼が望んでいたのは ユダヤ人とアラブ人が共存する国家だった。

アインシュタインの手紙より
イスラエルが最も重視すべきなのは、アラブ人に完全な平等を保障したいという願望を常に抱き
それを明確に表し続けることでなければなりません。
アラブ人に対してどんな態度をとるかが
民族としての私たちの道徳水準が試される。
イスラエルは アラブ人居住区との境界に巨大な壁の建設を始めた。
高さ8メートル 全長700キロ。
この100年、対立を繰り返してきたユダヤ人とアラブ人を分かつ分離壁である。
2005年その分離壁に一人のアーティストがよじ登った。
イスラエル兵が監視する中、用意してきた型紙を使って素早く作品を作っていく。
時に銃口を向けられながら今も度々訪れ、作品を描き続けている。
分離壁をこじ開けようとするふたりの天使。
火炎瓶ではなく花束を投げようとする若者。
作品に込めた思いをバンクシーは、自らの肉声で語っている。

バンクシの声
何世紀も聖地だった場所にコンクリートの壁が作られた。
この巨大なキャンバスに絵を描けば、世界最大のアートに変えられる。


(映像の世紀バタフライエフェクト 選「砂漠の英雄と百年の悲劇」)
番組を見ていて
イスラエル建国の過程は、判ったのですが
アンネの日記』やフランクルの『夜と霧』に描かれているナチスように
イスラエルがパレスチナの人々に同じような苦しみを与え、
弾圧・迫害していることに違和感を感じていました。
 ■コラム②なぜ「ホロコースト犠牲者の国」がパレスチナ人を迫害するのか?

 パレスチナの話をすると、必ずされる質問があります。
「ホロコーストでひどい目にあったユダヤ人のつくった国が、なぜパレスチナ人に同じようなことをするのか?」というものです。
迫害されたユダヤ人少女「アンネ・フランク」のイメージと「ガザ攻撃」で子どもたちを犠牲にする現在のイスラエル政府とがどうしても重ならないということでしょう。
(『ぼくの村は壁で囲まれた――パレスチナに生きる子どもたち』高橋真樹 現代書館 2017年)
 その違和感は間違っていません。
答えは、ホロコーストで犠牲になったユダヤ人と、イスラエルをつくったシオニストとは、別の存在だからです。
問題は、その「ホロコースト犠牲者の国」というイメージをイスラエル政府が外交戦略として徹底的に利用し、自国への批判を封じたり、ドイツなどから多額の補償金を得てきたことにあります。
 シオニズム運動によってパレスチナへの移民が始まったのは、ドイツでナチスが台頭する40年近く前のことです。
シオニズムのきっかけが、ヨーロッパのユダヤ人迫害事件だったことは述べました。
しかし、「他人の土地に押し入り、自分たちの国をつくる」というシオニズム運動は、当時のヨーロッパで主流だった植民地主義そのものです。
 それを進めたシオニストは、当時のユダヤ人社会の中で少数の急進派でした。
「差別はなくならないし、同化することはできない」と信じてパレスチナへの移住を呼びかけた彼らの目には、いつまでもヨーロッパに残ろうとして犠牲になった多数派のユダヤ人の行動は、愚かにさえ映っていたのです。
 ホロコーストが行われていた最中、シオニスト指導者にとっての関心事は、ユダヤ人の命を救うことではなく、イスラエル建国に役立つ人間を連れてくることでした。
のちにイスラエル初代首相となったベングリオンは、1938年にイギリスで行われた運動シオニスト会議でこのように語っています。
「ドイツにいる(ユダヤ人の)子どもたち全員をイギリスに送って助けるのと、その半分の人数をイスラエルの地に連れてくるという選択肢があるならば、私は後者を選ぶ」。
 シオニスト指導部が、ナチス・ドイツと協力していたことも明らかになっています。
「ヨーロッパからユダヤ人を追い出したい」ナチスと、「パレスチナに移民を増やしたい」シオニストとは、利害が一致していました。
世界シオニスト機構とナチスが結んだこの協定(ハーヴァラ協定)によって、経済的に豊かなユダヤ人が優先してパレスチナに移送されることになりました。
移送のための協力関係は、第二次世界大戦末期まで続き、裕福な移民の資金は、建国後のイスラエル経済を支えることになります。
その陰で、資金のない多くのユダヤ人は強制収容所などに送られました。
 また、戦後になってイスラエルに渡ってきたホロコースト生還者に対して、シオニストは冷淡に扱っています。
シオニストの多くは、自らの権利を勝ち取るためには武装して戦うべきだと考える武闘派でした。
そのためナチスに抵抗したユダヤ人を賞賛する一方で、大きな抵抗をせず、「おとなしく」強制収容所に送られていった人たちに対しては軽蔑のまなざしを向けました。
 それを象徴するかのように、建国後のイスラエルでホロコースト生還者はさまざまな蔑称で呼ばれていました。
「難民」「不良品」「廃棄物」「死に損ない」、そして「石けん」などです。
イスラエルの言葉、ヘブライ語では石けん(サボン)には俗語で「弱虫」という意味があります。
 しかし1960年代以降、ナチスドイツによるホロコーストの実態が世界的に知られるようになり、政治的に利用できると指導部が判断すると、「イスラエルはホロコースト犠牲者の国である」と内外に宣伝するようになっていきます。
イスラエルに多くのホロコースト生還者が暮らしてきたのは事実ですが、彼らが大変な被害を受けたことと、シオニズムを正当化するイスラエル政府がパレスチナ人などへの人種差別や迫害を続けていることとは、分けて考える必要があります。
 イスラエル軍が、ガザ地区に激しい攻撃を繰り返していた最中に2014年8月、そのようなホロコーストとシオニズムの関係を象徴する出来事が起こります。
世界のホロコースト生還者38人と生還者の子孫、親族らおよう300人が、イスラエルによる攻撃を非難し、人々に行動を求める声明を発表したのです。
同じ文面は、米国のニューヨークタイムス紙などに意見広告として掲載されました。
声を上げたホロコースト生還者たちは、イスラエルがパレスチナ人を殺すことを正当化するために、ホロコーストを利用するのは許せないと言っています。
そして「ジェノサイド(集団殺戮)は、世界が沈黙することによって始まる」と人々に行動を呼びかけました。
 イスラエル政府は、「ホロコーストは二度と繰り返してはいけない」と訴えてきました。
一般的にこの言葉は、「誰の上にも二度と繰り返してはいけない」という普遍的な意味だと受け取られています。
しかし、シスラエル政府はそう教えていません。
「(ユダヤ人の身に対してだけ)二度と繰り返してはいけない」というものなのです。
そしてユダヤ人の安全保障を優先するために、パレスチナ人への攻撃を正当化しています。
 ホロコースト生還者たちは、そうしたイスラエル政府のあり方を批判しています。
「『二度と繰り返さない』というのは、『誰の上にも二度と繰り返さない』ということを意味するのだ!」と。
 ナチスのジェノサイドの生還者、および生還者と犠牲者の子孫たちは、ガザにおけるパレスチナ人の集団殺戮を全面的に非難する

 ナチスのジェノサイドの生還者として、また生還者および犠牲者の子孫として、私たちは、ガザにおけるパレスチナ人の集団殺戮と、歴史的パレスチナの継続する占領および植民地化を全面的に非難する。
私たちはさらに、合衆国がイスラエルに対し、この攻撃を行う資金を提供していること、そして、西洋諸国がより広範囲に、イスラエル非難から守るためにその外交手腕を利用していることに避難する。
ジェノサイドは、世界が沈黙することによって始まる。

    (中略)

 さらに、イスラエルが総力を挙げてガザを破壊し、何百名もの子供を含む2000人近くのパレスチナ人を殺害しているという、決して正当化しえないことを正当化しようとしてエリ・ヴィーゼルが、露骨な嘘を広めるべく、これらの紙面で私たちの歴史を悪用していること対し、私たちは嫌悪と怒りを覚える。
国連のシェルターや家や病院や大学を爆撃するのを正当化できるものなど何一つ存在しない。
人々から電気や水を奪うことを正当化するものなど何一つない。
 私たちは、私たちの集団的声をあげ、現在進行中のパレスチナ人に対するジェノサイドを含むあらゆる形態のレイシズムを終わらせるために私たちの集団的力を行使しなければならない。
私たちは、ガザに対する封鎖を即時、終わらせることを訴える。
私たちは、イスラエルに対する全面的な、経済的・文化的・アカデミックボイコットを訴える。
「二度と繰り返さない」というのは、《誰の上にも二度と繰り返さない》ということを意味するのだ!

 著者:IJAN:Internatinonal Jewish Anti-Zionist Network
  翻訳:岡 真理 原文公開2014年8月

※声明文中に登場するエリ・ヴィーゼルは、ホロコースト生還者でその体験をつづった自伝小説により、ノーベル平和賞を受賞した作家。
ガザ攻撃については、ハマスを非難し、イスラエルを擁護する意見広告をイスラエルの新聞などに掲載していた。
(『ぼくの村は壁で囲まれた――パレスチナに生きる子どもたち』高橋真樹 現代書館 2017年)
今朝の父の一枚です(^^)/
よくモズが止まる樹は、伐採されるみたいだと残念がっていました。

✤超低空飛行

 モズは、とまっている枝や杭から次の場所に移動するとき、いったん飛び立ったあと、地面すれすれに飛んでいき、止まり場所の直前で急上昇するという習性がある。
敵のレーダー網をかいくぐるミサイルや戦闘機に似て、超低空飛行をするのである。
枯れ葉や土の色によく似た褐色のモズが、地面すれすれに飛翔すると、一瞬、姿を見失ってしまうので、敵や獲物の視線をそらす効果は大きいであろう。
(『都市鳥ウオッチング 平凡な鳥たちの平凡な生活』著:唐沢孝一、絵:薮内正幸 ブルーバックス 1992年)