5月12日(木)
今朝は、父を市役所に送った後、妹を歯科に。
妹は、前回、軽い眩暈がしたので不安だと話していた。
歯科衛生士の方に告げると、時々、眩暈を起こす人がいるそうです。
緊張しているうえに、何度も体を起こしたり、寝たりするのが原因のようです。
妹が治療を受けている間、読んでいたのが、
図書館で借りた徳冨蘆花の『不如帰』(岩波文庫)
この本の評価を知っていても
捨松に関する本を読んだり、番組を見ているので
こんなにひどい人物として描かれたら堪らないだろうなぁと思いながら読んでいた。
継母の継子いじめは、昔話などでよく登場するのだけど…5月13日(金)
傘をささずに歩けましたが、雨がポツポツ降っていました。
葉の上などにいるカタツムリはいいのだけど…
つくづくとおもふ
我むかし踏つぶしたる蝸牛(くわぎう)哉
(『鬼貫句選・独ごと』復本一郎 岩波文庫 2010年)
今日のニュースに北朝鮮でコロナ感染が確認されたと報道されていました。
先日のパレードの映像を見ているとマスクをしていなかったと思う。
あの時に、一気に感染拡大がおきたのかな?
今日は、千日前デパート火災から50年(1972年<昭和47年>)。
118人もの方が亡くなった。
同級生が火災現場のガードマンのアルバイトをしていていた。
夜は、電気の灯りがなく、懐中電灯だけでのパトロール。
壁に苦しんで亡くなった方達の爪痕が、残っていて怖かったと話していた。5月14日(土)
5時ごろまで雨が降っていたけど、出かける時には止んでくれました。
もやっとして蒸し暑かったので、もう梅雨になったのかと思うほどだった。
アオモンイトトンボに出会った。
昆虫の成長
トンボの翅
トンボの仲間は原始的な翅をもち、たたむことができない。
そのため幼虫時代に翅を小さいままにしておくことで、岩陰に隠れていた。
しかし、成虫になるときには翅を一挙に伸ばすことになるため、脱皮に失敗する可能性も大きかった。
…中略…
トンボの幼虫と成虫とでは全く似ていないが、幼虫は小さな翅をもち、蛹の時期はなく、不完全変態の仲間である。
(『校庭の昆虫』田仲義弘・鈴木信夫 全農教 平成11年)
5月15日(日)
初詣は諦めていたけど
父がお詣りしたいと石清水八幡宮にやってきました。
今日は沖縄が本土に復帰して50年になります。
あの時、記念式典を見ていても嬉しさを感じなかった。
また、政府の「(米軍基地)本土並み」という約束に欺されているのだろうと思っていました。台所の神様、竈神殿(そうじんでん)の横に
源はおなじ流れぞ石清水
せきあげてたべ
雲の上まで
源頼朝
【意味】
源氏である私も同じ流れをくむ者の一人、この安房国の神社も本を辿れば同じ石清水の八幡大神、なればこそ八幡大神よ(この貴い水の勝縁を逃してしまうことのないよう)ここで堰き止めてください、そうして押し上げてください…。
『源平盛衰記』の記述によれば、この和歌は石橋山合戦に敗れ安房に逃れた頼朝が現地の「すの明神」という八幡大神を祀る神社に参詣した折の詠歌という。
【出典】 『源平盛衰記』巻第二十二源頼朝
久安3年(1147)~正治元年(1199)。
鎌倉幕府の初代将軍。源義朝の三男。
平治の乱に敗れ捕われの身となり、伊豆国で長年に亙り流人生活を送っていたが、治承4年(1180)、以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)を受け挙兵、石橋山の合戦に敗れた後、再起を図り安房に逃れ、三浦・千葉氏らの援助を得て鎌倉に本拠を置き、政権の基盤を築きつつ、弟の範頼・義経らを大将として都に進軍せしめ源義仲を破り、平氏を壇ノ浦に滅ぼし、後に征夷大将軍に任ぜられた。
なお、当宮の社伝によれば頼朝は寿永元年(1182)高田忠国という者を当宮へ「幣礼使」として派遣し、天下安居の祭祀を執行せしめ、その子孫は志水氏を称したという。
建久2年(1191)には鶴岡八幡宮(上宮)を現在地に奉遷し改めて当宮より御分霊を勧請した。
また建久6年(1195)には妻北条政子、娘・大姫、長男・頼家を伴い当宮に参拝。
この時、頼朝は鎌倉から持参した松の苗木6本を男山の山麓に植え(頼朝手植えの「六本松」)、帰路は八幡から持ち帰った松を鎌倉の地に植えたとの伝承がある。
5月16日(月)
今朝は、薄曇りで肌寒いかなと思ったけど、歩いているうちに蒸し暑くなりました。
イチジクの実が大きくなってきました。
無花果 いちじく
(1)植栽の禁 伝染病除け
…前略…
○イチジクを忌む理由については、季節ごとに葉が変化するので悪いという(鳥取)。
岡山県勝田郡では、種が無くなる、即ち子孫が絶えると解している。
無花果という字面からも、そのことへの連想は強いはずである。
また、白い乳のような液が出ることも、特殊な感を抱かせる。
イチジクは寛永年間に長崎へ渡来した(『古今要覧稿』)もので、歴史は古くないが、挿木すれば簡単に根づくため、全国に普及した。
一般に、新渡の外来植物は禁忌の対象にされることが多いが、イチジクもその一つである。
一説に、イチジクはキリストの生地パレスチナに自生し、キリスト教におけるイチジクは、仏教の菩提樹のようなものであるので、耶蘇教禁制時代にはこれを嫌ったのだという。
(『日本俗信辞典 植物編』鈴木棠三 角川ソフィア文庫 令和2年)5月17日(火)
今朝も薄曇りでした。
天声人語(2022.5.17)に
…前略…
▼お供を従えて白馬で疾走したり、革ジャンにサングラスでミサイル発射を仕切ったり。
国営テレビが流した3月以前の映像はまるで映画の主人公のようだった。
一方で庶民の暮らしは窮迫。
国境封鎖に干ばつも加わり、コロナ感染前の段階で「人口の4割が栄養不足」と国連機関が推計した。
▼朝鮮半島では古来、天然痘を「媽媽(ママ)」と呼んだ。
媽媽とは貴人への尊称でもある。
神のように敬いつつ、巫女(みこ)を呼んで退散を祈ったという。
科学的な治療法のない時代、信仰にすがるほかなかったのだろう。
▼かたや現代の話である。
ワクチンも治療薬の備えもない国で、最高権力者が「清浄、清浄」と言い続けた果てのこの現実。
北朝鮮の人々はいま柳の葉を煎じ、塩水でうがいをしているのか。
援助を受けている中国やロシアからワクチン提供の申し出を断ったのは、中国制やロシア制のワクチンへの不信感からかな?5月18日(水)
カラッとした青空でした。
プロジェクトX4Kリストア版「命の離島へ 母たちの果てなき戦い」(5月8日午前1時8分から)に
番組の冒頭でマラリアに感染した男性が竹で編んだ所に寝ていたのですが
父も復員してきた兵隊が持ち込んだマラリアに感染して40度を越える高熱で苦しみ
同じように竹の上に寝て高熱と闘っていたそうです。
なぜ、竹の上かというと水を少しずつかけて、熱を冷ましていたのです。
畳や板では水で濡れてしまうので、竹の下は芭蕉などを敷いていたそうです。
島では、医者がいなくなることがあります。
私が2、3歳の頃、縁側から庖丁をもったまま落ちたことがあります。
右の親指がザックリと切れてしまいました。
父が私を抱いて駈けこんだのは、医師免許を持っていない方でした。
島では医者が亡くなったあと、無医村になっていました。
医者が存命中、助手をしていた人が縫ってくれたのです。
その時、麻酔などなかったようです。
あまりの恐怖と痛みのためか記憶が消えているのですが…
刃物を見るとゾクッとする時があるのは、
その時の記憶が潜在意識としてあるのだと思います。
第12章 昆虫――小サイズの達人
クチクラの外骨格――昆虫の成功の秘訣
…前略…
脱皮というものは費用と危険をともなうものである。
いちいち殻を作り直すのだから、それにかかる時間と費用は、ばかにならない。
また、脱皮直後は体がやわらかく、捕食者にねらわれやすい。
これははなはだ危険なことだが、それ以上に、外骨格を脱ぎ捨てるという作業自体が危険で困難なもののようである。
クチクラの外骨格は、体表にある細いひげや毛も含めてなにもかもをすっぽり覆っているのだから、これをうまく脱ぎなおすのは、そうとう技術がいるだろう。
ひとつ間違えば、体がぬけなくなり、万事休すである。
じっさい、脱皮がうまくできずに死んでしまうことが、よく見られる。
…後略…
(『ゾウの時間 ネズミの時間』本川達雄 中公新書 1992年)5月19日(木)
朝から21度を超えていました…
ヤナギの葉に止まっていた甲虫の仲間(ルリテントウダマシ?)のようです。
17日の「天声人語」に
「柳の葉を煎じて一日に3回飲め」「せきが出たらハチミツを」「窓も開けて」。
北朝鮮の新聞が勧めるコロナ対処法だ。
国営テレビは「薬と塩水うがいで熱が下がった」との体験談を報じる。
と書かれていました。
骨を強くするヤナギ
【効果・効能】
カゼ、解熱、歯痛、鎮痛、骨粗鬆症、骨折、痛風、打ち身など
【薬草カレンダー】
葉の時期 4~10月
お茶 葉・新芽 4月~5月
薬用・浴用 枝葉 5月~11月
戦時中はお茶として重宝
川べりや道端で、ゆったりと風にそよぐ「ヤナギ」。
この枝や葉が薬草だというと、たいていの人は目を丸くします。
ヤナギで期待できるのは「骨」への効能。
薬草の世界では「ヤナギは骨になる」といわれ、その効果はとても有名です。
シダレヤナギ、ネコヤナギ(カワヤナギ)、ツクシヤマヤナギなどが主な種類ですが、薬効はどれもいっしょで、骨折、打ち身、痛風、骨粗鬆症の予防などに効果があります。
また、骨がしっかりしてくると血液も十分供給されるようになり、老人性貧血の予防にもなります。
カゼをひきにくくなり、タン切り、胃腸を丈夫にするなどの働きもあるといわれています。
ヤナギの葉は4月~5月ごろ、新芽を摘み、お茶がわりに飲みます。
玉露のような味がして、とてもおいしいです。
戦時中は緑茶のかわりに、誰もがこのヤナギ茶を飲んでいたのです。
おそらく、最近の人たちより、シャンとしていたのではないでしょうか。
…後略…
(『体の不調を自分で治す 薬草図鑑』北條真由美編集 マキノ出版 2021年)
パソコンが戻ってきました。
やはりリカバリーが必要だったようです。
でも、データを残してくれていたので助かりました。
設定にしばらく時間がかかるかなぁ…