2019年3月15日金曜日

霜注意報が出ていたけど…

公園に着いたときは霜は降りていなくて朝露が光っていました。
霜注意報が出るくらいですから
風がなくて日差しが暖かかったです(*´▽`*)
先日のEテレ「0655」で四字熟語の「休眠打破」が紹介されていました。
昨日のニュースには
サクラの開花予想 来週にも各地で開花か
竹内理三さんと大原富枝さんの対談から
二人の立役者の死」を転記しますφ(..)
二人の立役者の死
 治承(じしょう)5年(1181)閏(うるう)二月、
安徳天皇の外祖父(がいそふ)として権力を一手に収めた清盛が死去した。
あとを継いだ宗盛(むねもり)には、
幽閉(ゆうへい)を解かれた後白河法皇の老獪(ろうかい)なかけひきに応じて、
一門の存続をはかる力が欠けていた。
一族の多くが西海(さいかい)に沈むのは、それから4年後のことである。
 一方、清盛の死の直前に都に戻った後白河法皇は、
変幻自在(へんげんじざい)な策謀をもって武士間の反目をそそり、
公家政権の復興をはかったが、
もはや態勢を旧に戻すことはできなかった。
建久(けんきゅう)3年(1192)3月、後白河法皇は66歳の生涯を閉じた。
その年の7月、源頼朝は征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)となり、
時代は新たな段階に向かった。
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
竹内理三
 わたくしは、なんで平家が壇ノ浦(だんのうら)で一族そろって入水(じゅすい)してしまったのかと、
いつも考えるのですが、あれはやっぱり清盛の人柄のせいではないかと思っています。
あれがもし重盛だったら、逃げるやつもありますね、
一緒に運命を共にしないやつもありますね。

大原富枝
 全く平家の一族全滅という、西海という舞台もようございますし、
これはもう大悲劇ですね。
ギリシアのトロイアの悲劇なんかに匹敵するような、
実に壮大な美しい悲劇ですね。
そういうことの根源に、
やはり清盛という男の大きさがあったということは、
確かに思いますね。
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
 竹内
 わたくしはその原因を歴史家としてはっきりさせたいと思って一生懸命やっているのですが、
清盛のそういう人柄も大きな一つの要素だと思いますね。

大原
 清盛が死ぬと、やはり、がたがたと来ますでしょう。
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
竹内
 そうですね、やっぱりこの時代の立役者は後白河と清盛だな。

大原 そうですね。
後鳥羽と頼朝となりますと、これはもうどうしようもない違いですね……。
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
竹内 あれも妙なものだな。
後鳥羽と頼朝は、今度は暗い面の共通性を感じますね。

大原
 人間というものは、ほんとうにこの性格はどうしようもないものでございますね。
歴史をずっと見て来ますと、
やはりその時代の歴史を左右していくのは、
そのときに一番指導力があった人物の性格が、
非常に影響しているということは、どうしようもございませんね。
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
竹内
 先生は土佐一条家(とさいちじょうけ)の滅亡とか、
いわば負けた側のことをお書きになったものが多いようですね。
大体、そういうほうがお好きなのですか。

大原
 日本人は一般に、判官(ほうがん)びいきと申しますけれども、
わたくしは負けた側でなければ情熱は感じません。
平家も滅びなかったら、清盛も好きにならなかった。

竹内 なるほど、なるほど。
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
大原
 ただ、男というものは、負ける一方の男というのは、
わたくしは嫌いです。
やはり、一方で負ける必然性がありながら、
一方で十分、男しての魅力をもっている、そういう人物にひかれます。
 わたくしの好きな文化性が、清盛にはあるのです。
後白河との関係にもそれが言えます。
後白河は今様(いまよう)が好きで、
たとえ遊女(ゆうじょ)であろうが賤民(せんみん)であろうが、
もう歌さえ上手ならば、ひと晩を共にして歌い明かす、
というような面をもっています。
一方で非常に貴族的なわがままさをもっていながら、
一方でそういうふうにパッと溶け込める。
これは芸術家の世界ではよく起こりがちな一つの特性でもあるのですけれども、
そういうものと、清盛のもっているなにか大きなものとが通じ合う世界があったから、
なんとはなしにあの二人は、けんかしながらでもね(笑い)、
ある程度折合いがついたのでしょうね。
   (構成 島田三蔵)
(『人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』
  学習研究社 1978年)
以上で竹内理三さんと大原富枝さんの対談の転記は終了します。
人物群像・日本の歴史 第5巻 源平の争乱』は、
絶版になっていて図書館などでしか読むことはできないと思います。
注意しながら転記しましたが、誤りがあると思います。
興味をもたれましたら図書館などでご覧ください。
今朝の父の一枚です。
アンズにメジロの群れが来ていて目移りしたそうです(^_-)