2023年8月16日水曜日

台風が過ぎたけど…

台風が過ぎたけど入口の門に
台風の影響により山のエリアは安全確認ができるまで閉園いたします
仕方がないので別の場所を歩いていると
マックロクロスケがいっぱい…
 Coccoさんが昨日、呟いていました

8月15日
「終戦記念日」よりも「敗戦記念日」よりも
もう、「平和を誓う日」か「平和を祈る日」がいいかな、と
鶴を折りながら思ったりした。

折り鶴の画像

「記念日」よりも祈る日「祈念日」がいいですよね!
京都 「五山送り火」を前に護摩木受け付け 15日は中止〟(京都NHK 8月14日)
になったのだけど、
京都 五山送り火 16日夜8時から5分おきに点火 準備進む」(京都NHK)

第1章 東山――歴史と景観に彩られた山紫水明の地
 如意ヶ岳の大文字


 京都では祇園祭の山鉾の巡幸が始まると梅雨が明け、五山(ござん)の送り火が終わると暑くて長い夏の終わりを感じる。
 東山第三十一峰阿弥陀ヶ峰の山麓に広がる鳥辺野は古来、葬送の地とされ、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)の門前あたりにある「六道の辻(ろくどうのつじ)」は現世とあの世の結界の場所である。
六道とは、地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道(あしゅらどう)、人道、天道のことで、因果応報により死後に行く冥界(めいかい)を輪廻(りんね)する仏教の教えである。
(『京都の山と川 「山紫水明」が伝える千年の都』鈴木康久、肉戸裕行 中公新書 2022年)
 盂蘭盆会(うらぼんえ)の行事として、京都では、お盆入りに六道珍皇寺の「迎え鐘」をつき、祖先の霊を高野槙(こうやまき)に乗せてお迎えに行く「六道参り」の風習がある。
そして盆の終わりに京都五山の送り火でお精霊(しょらい)さん(先祖の霊)を再びあの世へ送る。
 送り火は東山第十一峰の如意ヶ岳の「大文字送り火」、松ヶ崎(まつがさき)の「松ヶ崎妙法(みょうほう)送り火」、精霊船に見立てたといわれる西賀茂(にしがも)の「船形万燈籠(ふながたまんとうろう)送り火」、金閣寺(きんかくじ)近く大北山(おおきたやま)(左大文字)の「左大文字送り火」、愛宕社(あたごしゃ)の鳥居を形取った嵯峨鳥居本(さがとりいもと)の「鳥居形松明(とりいがたたいまつ)送り火」がある。
送り火の起源や文字の意味については諸説あるが、今では盆の宗教行事としてだけでなく夏の風物詩としての位置づけが大きい。
 如意ヶ岳の大文字の歴史については、弘法大師が始めたとか、室町幕府の足利義満(あしかがよしみつ)が始めたなどの説があるが、盂蘭盆会の松明(たいまつ)行事がその起源とされる。
松明行事は、京都周辺の山村の各地で、松明を投げ上げる松上げ行事や虫送りなどとして今でも行われている。
送り火については、江戸前期の公卿舟橋秀賢(ふなはしひでかた)の『慶長日件録(けいちょうにっけんろく)』に1603年(慶長8年)「七月十六日晩、冷泉亭(れいぜいてい)へ行く、山々焼灯、見物に東河原(鴨川)へ出る」と送り火の記載があり、江戸時代初期には夏の風物詩としての行事が行われている。
 大の字の起源についても諸説あり、はっきりしたものはないが、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)の精霊迎えの行事で行われる万燈会では、大の字の人形(ひとがた)の燭台(しょくだい)に16の灯明が点火される。
大の字は真言密教の五大思想(地・水・火・風・空)に基づき、すべてのものの根源を意味する。
空也(くうや)上人が963年(応和<おうわ>3年)、五大字の大万燈会を営んだのが始まりで、大文字の送り火の原型ともいわれる。
本堂内陣では土器盃(さかずき)に灯した灯明を108個並べることから、人の煩悩を焼きつくすことへの願いもあるようである。
  夏の夜を焦がす松の炎

 大文字送り火の大きさであるが、松の割木を積み上げた75ヵ所の火床は、長さ130メートルの「一」と高さ100メートルの「人」からなる。
字画が交わる金尾(かなわ)と呼ばれる火床には大師堂(だいしどう)という祠があり、点火を前に真言宗(しんごんしゅう)の僧侶の読経が行われる。
 点火には昼間に一般の方から受け付けた先祖供養や願い事が書かれた護摩木を用いる。
火床に使う木はこの山で生育したアカマツを割木にしている。
松を使う理由としては、油分を多く含む松でないと、強くて持続する火力が出ないからである。
かつては大量にあったアカマツも松くい虫被害による減少やその後の植生遷移によって雑木が増えたことにより、送り火の燃料も不足しているということである。
 大文字に火が灯されると反時計周りに、妙法、船形、左大文字、鳥居形の順番に点火される。
 500年以上もの長い歴史を地元の住民によって続けられている送り火は、明治維新の近代化政策により、送り火は宗教的活動として休止していた時期もあったが、明治中期に再び行われるようになった。
なお、明治以前には「い」の字や「竿(さお)に鈴」などあわせて十山で行われていたが、財政難などの理由から次々となくなって、戦後、現在の五山の送り火のみが行われるようになった。
京都の四大行事と呼ばれる葵祭、祇園祭、時代祭、送り火のうち、送り火は唯一山中のおいて行われる行事であって、送り火が続いているのは、地元の人々によって山が整備され、アカマツが大切に守られているからである。
(『京都の山と川 「山紫水明」が伝える千年の都』鈴木康久、肉戸裕行 中公新書 2022年)

花洛名勝図会 如意嶽 (如意ヶ嶽) 大文字送火」(日文研)

広河原松上げ 夜空を焦がす、炎の舞」(NHK みちしる 2011年)
今朝の父の一枚です(^^)/
台風が過ぎて緊張がほぐれたのかアオサギや鵜、カルガモ、カメたちがのんびりと日向ぼっこをしていました。
大阪はあまり被害がなかったようですが
線状降水帯など豪雨が発生して大きな被害が出ています。
台風7号 静岡県で猛烈な雨 土砂災害など厳重警戒を」(NHK)

まだまだ注意しなければいけないのが

 雷はどこに落ちるのか?

 雷は積乱雲の真下に落ちることが多いのですが、積乱雲の近くで雨の降っていないところにも落ちます。
 積乱雲の横方向の広がりは数km~十数kmで、雨の降る範囲もごく限られています。
そのため、積乱雲が上空を通過して晴れ間が見えてくるのにさほど時間はかかりません。
こうなると屋外はもう安心と思うかもしれませんが、雷の音が聞こえる場所では落雷の危険性があります
雷の音が聞こえる間は建物や自動車のなかに避難してください。
 安全を確保したら、雷の光が見えてから音が聞こえるまでの時間を計ってみましょう。
光の速さは約30万kmなので一瞬ですが、音の速さは約340m毎秒なので、数えた時間(秒数)に340を雷までの距離(m)を計算できます。
もっと簡単には、秒数を3で割るとだいたいの距離(km)を調べられます。
レーダーの雨量情報でどこにいる積乱雲の雷なのかを調べて、答え合わせをしてみてください。

 豆知識
雷雨になったら、絶対に高い木の下で雨宿りをしてはいけません。
雷が落ちた木から近くの人やものに再び放電が起こり(側撃雷<そくげきらい>)、感電してしまうことがあります。
雷の音が聞こえたら、すぐに建物や自動車のなかに避難を!
(『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA 2021年)