2024年1月4日木曜日

仕事始めかな

今にも雨が降り出しそうでした。
今日は4日なので官公庁などは「仕事始め」だと思いますが
公園に向かう道路は、すいていました。
途中で、傘をさしたけど青空も見えるようになりました。
でも、被災地は少しの雨でも心配です。

能登半島地震 気をつけていただきたいこと」(NHK 1月2日)
今日から再開した
【連続テレビ小説】ブギウギ 第14週「戦争とうた」(65)

慰問公演の再開先が富山県高岡市なんですよね…
富山県も今回の震災で被害が出ています。

旅館で避難してきた被災者を目の当たりにして
スズ子が「ワテの歌 聴いてもらえるやろか…。

未来に語り継ぐ 富山大空襲の記憶」(富山市民感謝と誓いのつどい実行委員会・富山市)
李香蘭(りこうらん)を演じた昆夏美(こんなつみ)さんの「夜来香(イェライシャン)」素敵でしたね♪

[ブギウギ]『夜来香』フルバージョン オンステージ〟(YouTube)

放送では、昆夏美さんが中国語で歌っていたので歌詞が分からなかったのですが
朝ドラ「ブギウギ」公式X や朝ドラ「ブギウギ」公式Instagramで歌詞が中国語と日本語訳が出ています。
昆夏美さんは、今回だけの登場だそうです。
もっと歌を聞きたかったです。

7日から始まる大河ドラマ「光る君へ」は平安時代が舞台ですが…

 おわりに 大地の動きから何を学ぶか、どう準備するか

 日本列島では地震と火山の噴火が頻繁(ひんぱん)に発生しています。
また、異常気象による風水害も多発し、これまでみたこともなかった状況に対して多くの人が不安にかられています。
 地震・火山・気象は私が専門とする地学の現象であり、いずれも地球のダイナミックな活動がもたらす典型的な自然災害、つまり「天災(てんさい)」です。
これまで40年ほど研究をつづけてきたなかでも、私は昨今にみられる災害の規模と多様性におどろいています。
それは、日本列島がある事件をきっかけに大きく変化したことと関係するのです。
(『地震はなぜ起きる?』鎌田浩毅 岩波ジュニアスタートブックス 2021年)
 その事件とは、2011年3月11日に東北沖で発生した巨大地震、すなわち東北地方太平洋沖地震です。
この地震は多数の犠牲者と被害を生じたため、国によって「東日本大震災」と命名されました。
本文でも述べたように、発生した日付から「3・11」とよばれることもある激甚(げきじん)災害です。
 この直後から日本列島ではいたるところで地震が起きはじめ、さらに御嶽山(おんたけさん)や口永良部島(くちのえらぶじま)など噴火災害が発生した活火山もあります。
これらは東日本大震災によって誘発された変動のひとつ、と読み解くこともできるのです。
 第4章でも紹介したように地学には「過去は未来を解く鍵(かぎ)」という名言があります。
つまり、歴史を振り返ると、過去に起きた現象からたくさんの有益な情報が得られることを意味します。
そして現在の状態を正しく理解し、さらに未来を予測することまでが可能となるのです。
 この結果、現在の不安定な状況は、9世紀の日本列島とよく似ていることに気づきました。
すなわち約1100年前の平安時代の日本では、地震と噴火がとくに多かったという記録が数多く残っているのです。
 そして「3・11」のもたらした事件は、9世紀以来というほぼ1000年ぶりの「大地変動の時代」がはじまったことを意味します。
言いかえれば、今後せまりくる「天災」とどう向き合うかが、日本に暮らす全員に重要なテーマとなってしまったのです。
(「●科学の力で命を守る」省略)

 ●「大地変動の時代」の日本に暮らす

 世界屈指(くっし)の変動地域にある日本では、地面がゆれ、火山が噴火し、台風がやってくるのはあたりまえの「現象」なのです。
そして巨視的にみると、日本人はこうした「天災」に対処する能力があるのだと思います。
 日本では変化すること自体が「常態(じょうたい)」になっています。
おそらく日本列島で10万年以上もまれつつ適応した結果、私たちはある種の「しなやかさ」を身につけてきたともいえるでしょう。
このしなやかさを維持するために、本書の知恵と知識が役に立つのです。
 今後も数十年もの長い間、日本列島では地震・火山・気象に関する災害が続出することはまちがいないでしょう。
一方で、噴火と噴火の合間には、風光明媚(ふうこうめいび)な風景や温泉など「火山の恵(めぐ)み」を享受(きょうじゅ)できることも忘れてはなりません。
こうした関係は、地震災害や気象災害についていえます。
すなわち災害と恵みは表裏一体なのです。
 ここで「3・11」以後の大地変動をプラスにとらえ、科学の力を使って生き延びることを考えます。
すなわち「減災」をめざす知恵が、日本列島で安全に暮らすためには必須(ひっす)のものとなります。
 イギリスの哲学者フランシス・ベーコン(1561~1626)は「知識は力なり」といいました。
「大地変動の時代」を迎えた日本人が正しい地学の知識をもち、人間の力をはるかに超える自然現象と上手につきあってほしいと願っています。
 本書を読み終えた後は、中高生向けに書いた『地球は火山がつくった』(岩波ジュニア新書)に進んでほしいと思います。
また、全体を貫(つらぬ)いている地学については、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)と『地学ノススメ』(講談社ブルーバックス)に分かりやすく解説してあります。
いずれも地学のおもしろさと地球と生命に不思議について、私の経験に基づいて熱く語ってみました。
…後略…
(『地震はなぜ起きる?』鎌田浩毅 岩波ジュニアスタートブックス 2021年)