2023年9月27日水曜日

風が吹くと

起きてから戸を開けると涼しい風
でも、公園を歩いていると蒸し暑かったです
それでも風が吹くと秋だなと思う。
秋なのにスモモとガマズミの花が咲いていた。
今朝の折々のことば 鷲田清一 2863

 「もし皆様にご迷惑をおかけしたとしたら、お詫(わ)びもうしあげます
            政治家の常套(じょうとう)

 国民が不満げだから詫びるだけ。
謝るポーズをしておけば批判はいずれ収まると踏む「責任逃れの話法」だと、カウンセラーの信田さよ子は言う。
もう一つの狡(ずる)い話法が「定義権の収奪」。
「それはあなたの意見でしょ」と言い、何が正しいかを決めるのは自分だと居直ると。
いずれにせよ強者に問答の場を総べさせてはならない。
信田の『家族と厄災』から。(頑張れ、記者さん)
2023・9・23
「核のごみ」“処分地調査受け入れず” 比田勝対馬市長が表明〟(長崎NHK)
受け入れ賛成が10、反対が8だったのによく判断されたと思います。
賛成の方々は交付金が「文献調査」で最大20億円、
次の「概要調査」では最大70億円ということで地域の活性化を考えられたのでしょう。
〝にんじん〟のように交付金をちらつかせないと候補地が見つからない。

処理水放出“トリチウム濃度 5回目も検出下限を下回る”環境省」(NHK 9月25日)

政府や東電の発表を鵜呑みにできないです。
と言うのも放射能に安全な数値はないと思っています。
 東電データ改竄事件:2002年に発覚した、東京電力福島第一原発、第二原発、柏崎刈羽原発の自主点検作業におけるデータ改竄不正事件。
2000年にゼネラル・エレクトリック・インターナショナル(GEI)社のアメリカ人技術者が、原子力安全・保安院に内部告発。
当初、原子力安全・保安院の調査に対して東電側は否定したものの、その後の調査で全貌が明るみに出た。
この事件の結果、当時の東電南直哉社長、荒木浩会長、平岩外四相談役、那須翔相談役、榎本聡明副社長・原子力本部長がすべて辞職に追い込まれた。
(『核兵器と原発 日本が抱える「核」のジレンマ』鈴木達治郎 講談社現代新書 2017年)

試し読みする
第2部 放射線とその生体への影響に関する原理
 第5章 放射線は生命にどう影響するか
 5.3.5 原子力発電所から漏洩した放射能


 現在、最も深刻な問題は、原子力施設から漏れる(すでに漏れた)放射能である。
これにはU-235や、U-238、Pu-239などの原料放射性物質の他に、Cs-134やCs-137、Sr-90、I-131などの放射性核分裂生成物が含まれている。
 Pu-239その他の超ウラン核種は、燃料棒の中でウランからできる。
トリチウムは、冷却・減速剤である水が中性子照射されてできる。
これらの放射性物質が何らかのルートで生体内に入ってしまったときの内部被曝が深刻な問題なのである。
この他の核種も含めて、これらのアイソトープの性質は表2-1にまとめてある(省略)。
その健康への影響は後述する(第3部)。
(『放射能と人体』落合栄一郎 ブルーブックス 2014年)
(数値の表示について正確に転記できていませんので本書を参照して下さい)

第3部 放射能は健康にどう影響するか
 第8章 原水爆実験、スリーマイル島事故と正常運転時の原発
 8.3.2 アメリカの原発周辺住民の健康障害


 グールドと共同研究者たちは、アメリカ中の原発施設の周辺における乳がんの発症を丹念に検討した(Gould(1996))。
図8-6(省略、以下同じ)に、アメリカ・イリノイ州のドレスデン原発の周辺郡の白人女性の乳がん死亡率(年齢換算)のデータを示す。
 ドレスデン施設は、全米で最も古い民間原発施設のひとつである。
数値(%)は、原発周辺の6郡の1950~1954年から1985~1989年にかけての乳がん死亡率の上昇率で、かなりの上昇を示している。
風向きが影響しているが、原発西側の郡の上昇率は低い。
イリノイ州全体での同時期の乳がん死亡率の変化はマイナス2%(2%の減少)、アメリカ全土ではプラス1%であった。
 このような周辺5郡での高い上昇率が偶然に生じる確率は、100万分の1以下である。
このデータは明らかに、施設からの何らかの放出物質が風に運ばれて住民に影響を与えていることを意味する。
同様なデータ、すなわち原発周辺で乳がん死亡率が上昇していることが、全米の原発周辺でみられている(Gould(1996))。
 スターングラスの『赤ん坊をおそう放射能』の第14章では、正常運転条件下の原発からの放射性気体の放出による幼児死亡率についてのデータを提供している。
ワシントン州ハンフォード原子炉は長崎に落とされた原爆のプルトニウムを製造した施設で、1944年に操業開始した。
ハンフォード施設が立地するベントン郡での乳児死亡率は、1943年と比較して1945年には160%上昇している。
 イリノイ州ドレスデンの原発は福島と同じBWR型で、操業開始は1959年である。
放射能放出は、1964年には2.6×1015Bqであったが、1965年には2.3×1016Bqに急上昇している。
この間、事故は起こっていないが、この施設が立地する郡での幼児死亡率は同期間で140%上昇した。
この施設の風下にある郡では48%増加したのに対し、風上の郡では2%減少している。
 小さな実験用原子炉でも、かなりの放射能を放出しているらしく、影響が確認されている。
1962年に、イリノイ大学でTRIGAという実験炉が稼働し始めた。
この大学町であるアーバナ市の幼児死亡率は1965年、操業開始以前と比べて300%上昇した。
奇形児の死亡はさらにひどく、同期間で600%上昇している。
ペンシルバニア州大学に設置されたTRIGAによって、大学の位置するステートカレッジの町でも同様な幼児死亡率の上昇が見られた。
 正常運転下の核施設からの放射線の漏洩は、近年になっても増えこそすれ減ってはいない。
増えている理由は、多くの施設が老朽化しているからである。
これも二、三の例を紹介しておく。
 AP通信は1年間にわたる調査の結果、65の原発のうち、少なくとも48施設でトリチウムが漏洩していることを突き止めた(NRC=アメリカ原子力規制委員会の記録に基づく)。
主な原因は腐食したパイプで、イリノイ州の2ヵ所の原発を含む数ヵ所では、トリチウムが周辺の飲料水用井戸を汚染していた(アメリカ・インターネット紙「ハフィントンポスト」2011年6月21日)。
その汚染度はしかし、アメリカ環境保護庁による規制値(2万ピコキュリー/L=740Bq/L)以下であった。
 このようなトリチウム漏洩は、まれなできごとではない。
2010年7月には、イリノイ州のラサレ原発からトリチウム濃度2.6×104Bq/Lの汚染水が漏れたし、クワッドシティーズの施設から漏れた水は2.8×105Bq/Lのトリチウムを含んでいた(「ハフィントンポスト」2011年6月21日)。
しかしNRCは規制に動こうとはしていない。
 J.R.サウアーはイリノイ州の大規模なブレイドウッド原発とドレスデン原発周辺の健康データを集め、解析した(J.R.Sauer(2011))。
彼によれば、両原発の15マイル以内における1997~2006年のがん発症率(危険度)は、10年前の1987~1996年に比べ、乳がんで15.3%、前立腺がんで18%、尿道がんで34.6%、白血病で30.8%、脳腫瘍で30.2%上昇した。
この地域の全がん発症率の上昇は17.8%であったが、イリノイ州全体では9%であった。
この間、子供のがん発症率は38%増加した。
 甲状腺がんが、他の悪性腫瘍と比較して、より急速に増加していることがマンガーノによって観察された(Mangano(2009))。
アメリカ全体で、1980年から2006年にかけて、甲状腺がんが10万人あたり4.3人から11.03人へと、3倍に増えたのである。
似たような傾向が多くの国で見られているが、その原因については議論が多い。
 マンガーノは、2億7600万人の人口を含む46州のデータを集め、そのうち500の郡別のデータを分析した(トータルで2億200万人分)。
2001~2005年の期間、10万人あたり甲状腺がん発症数は、最低のアーカンソー州の5.4から、最高のペンシルバニア州の12.8であった。
ちなみに、アーカンソー州の原子炉は1基のみである。
この最高値は、全米平均より44%も高い。
 発症率の高い州として、ペンシルバニア州の他に、マサチューセッツ、ニュージャージー、コネチカット、ロードアイランドなどが挙げられる。
いずれも、アメリカ北東部に位置する州である。
郡レベルでは、最高は、ペンシルバニア州リーハイ郡の21.4%、同ノーサンプトン郡の18.8%、ニューヨーク州ロックランド郡の18.3%、およびこれらに隣接するペンシルバニア、ニューヨークの各郡であった。 
 この数値を、1980年には、ペンシルバニア州の甲状腺がん率がアメリカ全体の平均値より40%も低かったことと対照してみる必要がある。
この地域には9基の原子炉があり、全米で最も密集している。
(『放射能と人体』落合栄一郎 ブルーブックス 2014年)

試し読みする

正確に転記できていませんので本書をお読み下さい。
今朝の父の一枚です(^^)/
シロガネヨシかな?

父は、金曜日に新型コロナワクチンを受けます(7回目)。
ワクチンの接種状況は、しだいに下がっていますが父も私も高齢者で基礎疾患があります。
新型コロナに感染・発症しても治る人はいいのですが、父や私は重症化すると思います。
東京の叔母は1月に発症して入院しました(無事退院)。

新型コロナだけでなくインフルエンザも感染拡大しています。
先日、高校時代のクラスのLINEに
会社からの帰宅途中で意識が朦朧としていたけどなんとか帰宅。
救急で診てもらうと生まれて初めてのインフルエンザだったと報告してくれて
インフルエンザ…なめたら…ヤバい」と書き込んでいましたφ(.. )